エアコン修理
購入当時は絶好調で、アタリだと思っていたエアコンですが・・・あまりも使用頻度が低いためか、ガス漏れにより作動しなくなってしまいました。
数年間そのままでしたが、子どもを乗せて走ってやろうと思い、重い腰をあげて修理に取り掛かりました。
リビルトコンプレッサー調達
数年前にディーラーで点検してもらった際、コンプレッサが危ないとの診断を受けていたので・・・まず大物のコンプレッサから(?)調達です。
ブツはヤフオクに出ているリビルト品。組員の方も使用されているので、大丈夫だろう・・・ということでゲットしました。
一目瞭然ですが・・・左がリビルト品、右が取り外したコンプレッサです。
・・・・明らかにオイルが漏れてますね○| ̄|_
こりゃどうみても寿命が間近ですよねぇ・・・・。交換しといてよかった・・・。
脱着は・・・
ベルトを緩めて外す・・・
冷媒のホースを外す・・・
アジャストボルト、固定のボルトを外す・・・
本体外れる・・の順ですが、なかなか手強い作業でした。
外した後のステーにも、ホコリとコンプレッサオイルの混じったものがベッタリ・・・・
相当漏れていたようです。
・・・最終的に組み上げてガスを注入したところ、どうやらこのコンプレッサ、うまく圧縮できてないコトが発覚。
購入先に連絡し、交換してもらいました。(汗)
エバポレータ交換
前回の診断時には、フロント周りの配管とエバポレータも交換・・・と見積もられていたのですが・・・
どんな状態なんじゃろ・・・とエバポを外して見ると・・・
黄色い液がベッタリ○| ̄|_
リークチェッカー入りのコンプレッサオイルが、じわじわと染み出していたようです。
エバポへの配管も内部が腐食され、ピンク色の謎の堆積物が・・・。エキパンバルブの入り口付近にまで堆積していたので、思い切ってエキパンも交換することにしました。
後ろが古いの、前が新品です。エキパンのサーモはアスファルトシートで巻かれていたのですが、これが新品で入手できないようなので・・・
ファイバー入りアルミテープで巻きつけて、上からエプトシーラで巻きつけました。
バルクヘッドを通る部分のゴムも付いていなかったので、ここにもエプトシーラを。
あとはサーモスタットとIN側のチューブを取り付け、ケースに収めて出来上がりです。
ブロア周辺リフレッシュ
ブロアモーター周りの、風化して崩れたスポンジをリフレッシュしてみました。
内外気切り替えのフタと、ブロアのケースが車体に触れる部分、ブロア・エバポ・ヒーターの接続部を留めるバンドの3箇所です。
赤っぽいスポンジが古いフタ(?)です。つついたら崩れていきます。○| ̄|_
右の写真がリフレッシュ後。きちんと密着して、外気導入モードになってます。
ブロア内部もほぼ完全に分解し、長年のホコリを清掃しておきました。
配管交換
ばらしてみたところ、あちこち腐食していたようなので、思い切ってほとんどの部分の配管を交換しました。
図面上の丸で囲んだパーツが今回新調したものです。
赤丸の部分を交換しました。青丸の13番のパイプは、購入したもののエンジンを降ろさないと交換できそうになかったため、今回は見送りました。
エバポレータは、最初は本体だけで考えていましたが、エクスパンションバルブと11番のパイプも交換しました。11番の”パイプ・リキッド”のパーツが一番激しく腐食されていました。
これ以外に、すべての部分を分解し、パッキンを134A対応の新品に入れ替えました。
作業はすべてDIYで行ったので、今回の工賃は0です。(^_^;)
ご協力くださったLightHeartさん、GUNさんに感謝です。
134Aアダプタとコンプレッサオイル
R12と134Aでは、ガス注入部の形状が違います。この部分の変換アダプタを、ヤフオクでゲットしました。低圧側・高圧側ともに、現状のR12仕様のバルブの上にねじ込むだけです。
とりあえず装着し、ガスを注入してもらいましたが・・・・なかなか相性が難しいようで、上手く注入できなかったり、派手にガス漏れしたり・・・・。
デンソー製のアダプタも試しましたが、これもイマイチ・・・。
結構ここら辺が難しいようです。
R12仕様から134Aにコンバートする際に、一番問題になるのがコンプレッサオイルです。色々調べたところ、R12で使用されていた鉱物油は、134Aガスを溶かすことができない(混ざらない)そうです。これは何がまずいかと言うと、エアコンの配管内はガスが循環すると同時に、コンプレッサオイルも循環しています。オイルとガスの相性が悪いと、オイルが管の途中で溜まってしまい、コンプレッサに戻ってこなくなるわけです。こうなると、じきにコンプレッサは潤滑不足で焼き付き・・・となってしまいます。
これでは困るので、ガスを変える際にはオイルも換えてやらないといけないわけです。
・・・が、ただ今までのシステムに134A用オイルとガスを入れてやれば良いかというと、そうでもないようで・・・・R12用の鉱物油と、134A用のPAGオイルは、混ぜると不味いことになるようです。これを解消するためもあって、今回ほとんどの配管を入れ替えたわけですが・・・・、実はR12用オイルとも混合できる134Aオイルというのがあります。POE(ポリオールエステル)を主成分とするオイルだそうで、コレは鉱物油と混ざっても大丈夫です。
ビート仲間のGUNさんに教えていただいたのですが、コレがとっても高い・・。製品名はPOE+と言いますが、1リットルで1万円前後します。(汗)
どうしよう・・・と思っていたら、ヤフオクで同じようなオイルの少量品を見つけました。今回、パッキン部にはこのオイルを塗りこんであります。
ガス注入
とりあえず組みあがった段階で、ビート組のGUNさんにガスチャージをお願いしました。
個人で真空ポンプとマニホールドゲージを持ってらっしゃる、すごい方です。さて、作業ですが・・・ポンプのフタが吹き飛んだり、バルブアダプタの密着が悪くガス漏れしたり・・・挙句の果てに、コンプレッサの圧縮不良が発覚し、結局ガス注入失敗○| ̄|_
GUNさんにはとってもご迷惑をおかけしました。
その後、コンプレッサの代替品が届いたので換装し、今度は電装屋の叔父にガスチャージをお願いしました。
今回もやっぱりアダプタが上手く合いません(^_^;)
仕方ないので低圧側のみ使ってガス注入です。
134Aは、高圧側の圧力が高いので、R12よりも冷媒の量を減らしたほうが良いと聞きます。今回は規定量の最低値(600g)まで注入してもらいました。
以前のR12仕様に比べて、冷えは悪いようですが、やっぱりエアコンは無いといけませんねぇ・・。
交換パーツリスト
番号 | 品名 | パーツNo |
2 | バルブASSY.,エクスパンション | 80220SF4A01 |
10 | エバポレータCOMP | 80215SS1013 |
11 | パイプ,リキッド | 80216SS1003 |
12 | パイプCOMP.,フロントディスチャージ | 80325SS1003 |
13 | パイプCOMP.,リヤーディスチャージ | 80326SS1003 |
14 | パイプ.コンデンサー | 80331SS1003 |
15 | パイプCOMP.,レシーバー | 80341SS1003 |
16 | レシーバーCOMP | 80351SD5N01 |
Oリング(1/2”) | 91315SE0000 | |
Oリング(3/8”) | 80874SL0900 | |
Oリング(5/8”) | 80871SL0900 |
Oリングは各パイプCOMPにも付属してきましたので、最初に必要数購入した分が余ってしまいました。