2025年のスギ・ヒノキ花粉飛散について(結果)
2024
年の夏は観測史上一番の猛暑でした。それを反映してか、今シーズンの秋の定点木の観察では、スギは多くの雄花を
着けており、2025年の山口県のスギ花粉飛散総数を、県内測定機関の平均値として、平年値(直近10年間の平均値)3,200個/cm2に対し、5,100個/cm2程度と予測しましたが、実測値はそれを上回る6,267個/cm2となりました。これは、2023年の6,430個/cm2、2019年の6,288個/cm2に次ぐ3番目の値です。
飛散のピークは3月中旬と遅く、3月12日から14日の3日間で、シーズン全体の約40%が飛散しまし
た。スギ花粉飛散総数の地区別の最多は美祢の測定機関で13,020個/cm2、最少は岩国の2,463個
/cm2でした 。
一
方ヒノキも、飛散総数は3,913個/cm2(平年値1,805個/cm2の2倍以上)
と、2023年の4,696個/cm2、2018年の4,150個/cm2に次ぐ、3番目
の多さでした。 地
区別の最多飛散総数は長門の測定機関の12,300個/cm2、最少は山陽小野田の1,741個/cm2で
した 。