3月28日・・・ロンドンその1

この日は終日自由行動。大英博物館見学やデパートめぐりなどグループごとにロンドンを楽しめるのもこのツアーの魅力です。しかし、
私たちは土地カンもないので、オプショナルツアーに申し込んでいました。約10名の皆さんとバスに乗り込むことに。

大英博物館正面玄関

ハンス・スローン氏のコレクション約8万点が国に寄贈されて1759年に公開されたのが始まり。戦勝品として古代エジプトやローマ時代の出土品が次々加わり、世界一のコレクションになっていった。1850年ごろから現在の建物の姿に。
今も場所不足で増築・改装工事中。2003年の創設250周年に完成予定。

 アメノ フィス3世(?)の石像

エジプトギャラリーでは,歴代の王様の石像を見学できる。
こちらは紀元前1390年頃の第17王朝アメノフィス3世。頭部だけだが王冠を入れて3メートルあり、全身がどんな大きさだったか想像を絶する。最近の研究では第18王朝のアメンヘテプ3世の説が有力になっているとか。

ラムセス2世の上半身

紀元前1270年頃、第19王朝ラムセス2世の像。エジプト・テーベの葬祭神殿にあったもの。67年間王位にあった。頭には飾りとコブラの王冠をつけている。7トンもあるこの像は、その昔丸太に乗せて転がされながら、ナイル河まで運ばれたと言う。
胸にあいた穴は18世紀にナポレオン隊が盗もうとあけたんだとか。しかし失敗に終った。

 

 

 

  人面有翼雄牛像

アッシリアギャラリーにて。紀元前710年。大英博物館の中で一番大きな展示物。
約16トンあり巨大な岩のよう。頭と顔がヒト、体は翼を持った牛の守護獣神で城の門前に一対でおかれていた魔よけ。
牛は5本足で、横からは4本・前からは2本に見えるように工夫がある。細かな彫刻が今もくっきり。

パルテノン神殿の彫刻断片

古代ローマ・ギリシャギャラリー。紀元前438年。ギリシャ・アテネのパルテノン神殿にあった大理石彫刻。
その後の度重なる戦争によって破壊された断片。ゼウス神の頭から女神アテネが誕生したことをたたえる場面が描かれている。物語に出てくるたくさんの神様(断片)が飾られ神聖そのもの。

ネレイデス・モニュメント(復元)

石像の首は見当たらないが、女性達は海神ネレウスの娘たちとされている。紀元前380年頃に建てられた権力者の墓。台座に刻まれたペルシャとエジプトの戦いの場面もリアル。兵士の姿や戦いを悲しむ女の姿など。
トルコ南西部のクサントスから出土。

 

女祭司ヘヌトメフト

右端はエジプト・テーベの女性司祭でヘヌトメフトの金張り木製の内棺。上級の女性だったらしい。他の内棺もそれぞれ微妙に顔の形や体つきが異なっている。

ウルのスタンダード

ウルとは南メソポタミアにあった古代都市。これは、紀元前2600年頃のシュメール人ウル王朝の墓で見つかった財宝。貝殻や石灰石で細工がしてあり、現在まで色がくっきり。
家畜の図、戦闘場面、竪琴の様子が見つけられる。

これだけの写真ではとても紹介できませんが、とにかく気の遠くなるような古代の収蔵品に圧倒されました。見れば見るほど教科書に載ってた記憶のある物ばかりです。これで入場無料、勉強し放題!
エジプトミイラは作り方(?)も一部始終の展示で迫力満点。ミイラいっぱいの部屋は、霊気でむせかえっていました・・・。写真に写すのもためらわれる「ジンジャー」と呼ばれるミイラは、九の字に横になった人間そのもの!紀元前3400年頃のヒトだそう。赤い髪の毛の残りがかすかに見えました。でも死後このように展示されて、安らかには眠れないだろうな・・・・。
もう一度世界史の流れを勉強しなおして絶対行きたいです!。どの時代のヒトもすごい!創造することで自己実現を目指したんだね。

午後はウインザー城めぐりです。

 

  ウインザー城正門

行事の時の女王様の馬車は「ロングウオーク」と呼ばれる長いけやき並木を通り抜けてここから入って行かれる。前方は5キロも続く散歩道だ。芝生の広がる草原に大きなけやきが並ぶ中を馬車が走る姿は想像しただけでうっとり。

ウインザー城入場門

ここから城の内部に入って見学が始まった。最も古い建物は11世紀にウイリアム征服王によって建てられた。
左の写真はラウンドタワー。(上)は国旗のユニオンジャック(女王不在)、見学終了後は女王の到着を示す女王旗に変わっていた。実はこの日、母君がご危篤で城においでになられたらしい。

お城を見学した後は自由行動です。何をかくそう、私達親子は大のハリー・ポッターファン
物語の舞台キングズ・クロス駅へ冒険の旅へ。不慣れな地下鉄ですが、実はチケットの自販機、日本語ボタンを押せばちゃんと話してくれます。私は、駅員さんの窓口にて片言で頼んで、ファミリートラベルカードを買いました。親子連れはこっちがお得。地下鉄は思ったより簡単。

キングズクロス駅

地下鉄ピカデリーラインにもキングズクロス駅がありますが、舞台となった駅は、ブリット・レイルと呼ばれるエジンバラ方面への鉄道駅です。地下鉄駅から一度外へ出て、再び駅に入る。何度も本で読んだ(映画で見た)光景に大感激。しかし、駅にはハリーのポスターすら一枚もない!

キングズ・クロス駅ホーム

物語は、9と4分の3番ホームからホグワーツ行きの特急電車が出るのです・・・・。でもこれは魔法使いだけに現れるホーム。(残念ながらマグルの私達には見えない世界)。この場面も映画にありましたよ。

このあとで大事件になりました。無事にホテル近くの地下鉄駅には帰りついたのです。しかし、あたりはすでにネオンできらめいており、来た道のはずなのに、なんだか別の町に見えてしまったんです。そして「迷子になる前に駅員さんに聞こう!」そう考えたのです。駅員さんはお忙しい中、二度三度と道順を丁寧に教えてくれました。なのにその出口は全く知らない方角だったために、私達はついに本当の迷子になってしまったのです。
乏しい英語力は破綻してしまい、冷や汗タラタラ。どうしよう・・・、ホテルはどこなの?子供の手を握り締め呆然!しかし、泣いてはいられません。夜は更けていくのですから。

それから10人近くの女の人に道を尋ね歩き、1時間後ついにホテルにたどり着きました。訪ねた人はどなたも親切でした。皆さんありがとう。そして地下鉄の職員さん、地図まで書いてくださったのにごめんなさい。たぶん近道を教えて下さったんですよね。れこそ忘れられない思い出です。
もっとヒヤリング頑張ります!