3月29日・・・ロンドンその2

いよいよ観光最終日となり、またもや快晴のロンドンです。現地ガイドさんは「不思議だ!おかしい!3月末にこんなに晴れるなんて・・・・。いつもこの時期は雨なんですから。」と首をかしげるばかり。私たちはそれほどラッキーだったそうです。(ついに滞在中は霧にむせぶロンドンとはご縁がなかったのです。)朝から市内観光に。

  タワー・ブリッジ

テムズ川にかかる805mの跳ね橋。1894年の建造。大きな船が通る時には橋が上がる。タワーブリッジ見学には、エレベーターで塔部分に上がり人道が歩ける。ロンドンの風景にマッチして船も人も通行可能の橋と言うことで、アイディアを募集して大変な議論の上で決められたらしい。跳ね橋は電力と油圧で制御されその様子も見学できた。

ロンドン塔

11世紀、ウイリアム征服王によって作られたテムズ川の要塞。左のタワーブリッジの横に位置する。王の城として使われたのち、13世紀頃から次々と増築されていった。16世紀には反逆者のろうや、処刑場となり血なまぐさい歴史で不気味さ満点!
右の写真は城の衛兵。ビフィーターと呼ばれ、独特のスタイルをしている。この衛兵さんたちはガイドもしてくれる。

 

 

 

 

ロンドン・アイ

1999年にできたロンドンの新名所。高さ135mでカプセルは総ガラス張り。実は子供が一番行きたがったのだが、今回は車窓のみで残念。カプセルは25人乗りと大きく、自由に歩き回れるらしい。観光案内所で予約もできるとのこと、次回は絶対乗りたいな!

ビッグ・ベン

これぞイギリスの大シンボル。高さ96mのビッグ・ベンの時計台はテムズ川沿いに美しくたたずみ市民に時を知らせる。毎正時に大きな鐘音が鳴り響く。

国会議事堂

11世紀半ばにエドワード1世が自分の宮殿として建設し、その後もたくさんの王様が住まいとしたらしい。のちに何度も火事にあい19世紀半に再建された。左の写真ビッグ・ベンはこの議事堂の右端に位置する。

バッキンガム宮殿正面

1703年にバッキンガム公爵の邸宅として建築され、現在のエリザベス女王のすまい。
女王のいらっしゃる時は王室の旗、不在時は国旗がかけられる。
(昨日ウインザー城に入られたままなのか国旗でした。)

騎馬兵の交代模様

有名な衛兵交代式は毎日ではないので見られず残念。しかし騎馬兵交代時間にその模様を見学。輝くような黒馬に乗った兵隊たちが整然と行進をしてしていく。
彼らも視線を定めたまま、動かない。

ウエストミンスター寺院

今は亡きダイアナ王妃の結婚式や葬儀のあった教会。(みんながTVで見たあの教会。)1065年にエドワード1世によって建造された後、英国王の戴冠式や葬儀など王家の行事がここで行われている。ゴシック建築の頂点という美しさ。


午後は自由行動。昨日迷子になった私達はある家族連れに声をかけられご一緒させていただくことに。
地下鉄に乗って世界最大の植物園、キュー・ガーデンに向かいました。ここは、ツアーでは訪ねることのない市民の憩いの場所でした。

 

キュー・ガーデン

ロイヤル・ボタニック・ガーデンズ・キューが正式名。1759年に王妃のために造られた小さな庭が始まり。121万uの広さに4万種類の世界中の植物が栽培されている。湖には鳥が泳ぎ、季節の花が咲き乱れる。3つの大温室やバラ園、ラベンダー園が特に有名。

キュー・ガーデンで憩う人々

イースターホリデーでもあるこの日、春の花と日光浴を求めてひっきりなしに人がやってきます。しかしその広さのためかこんな落ち着ける場所も。ベンチで本を読む人、桜やチューリップなど満開の花を楽しむ人などさまざま。こんな休日が英国人にとっては最高の過ごし方らしい。入場料大人5£。

二階建てバス

帰る頃にはすっかり目になじんだバス。ロンドンのバスはほとんどこの形だという事もわかりました。観光用には他の色あいも見られたが、いたってシンプル。そして、タクシーは黒のオースチン。運転手さんも教育を受けていてみんな紳士なので怖い思いをすることはないそうです。

 

いったんホテルに戻った私達は、エレベーターで着いたばかりの日本人観光客に会いました。
「おかしいわね、このエレベーター閉まらないわよ。」とみなさんでもめているところでした。その姿は数日前の私達と全く同じ・・・。
私達のグループも閉まるボタンのないエレベーターにいらいらして、重量オーバーなのかと出たり入ったり、ボタンをさわって、怖い顔していたのです。日本は、エレベーターに乗ると、すぐに「閉まるボタン」を押すのがもう癖になっているのですね。欧米では静かに10秒程度待つと自動に閉まるタイプが多いんだそうです。その10秒が待ちきれない・・・・。私達日本人は、何をそんなにあわてているのでしょう?目の前の日本人達に「そのまま待ってると10秒で閉まりますよ。」と言って苦笑いして分かれました。

楽しかった旅はこうして幕を閉じました。今回もヒースロー空港から飛行機に乗り込むと同時に、娘は帰りたくない気持ちをとめられずに涙をあふれさせていました。
ゆとりある対応のレジ係、使い古された味わい深い道具や家並み、手入れの届いた美しい公園や通り、歴史、文学・・・・英国の1週間は、私達の生活を振り返るために言葉に尽くせぬチャンスをくれました。
帰国してからのふたりは「新製品のあれほしい、これはもう捨てちゃおう!」という気持ちがどんなに心貧しいことなのか思い知りました。それに、便利を追求してどんどん変わっていく生活によって大切な何かを失っていることも。
機会あればぜひまた訪れたいイギリスでした。

Thank you England.