学校の特色

 阿知須地域は、平成17年10月1日の県央1市4町(山口市、小郡町、徳地町、秋穂町、阿知須町)の市町村合併により、阿知須町から新しく新山口市を構成する一地域として再出発した。

 地域は、北側を山口市佐山地域、西側を宇部市に接し、東側で山口湾に接している。気候は瀬戸内式気候で、年間を通じて温暖である。

 校区の面積は29.49?で、西側丘陵部にある井関小学校と東側海岸部の阿知須小学校の二つの校区からなる。井関校区は農村の形態が強く残っている。海岸部の阿知須校区は、古くから商工業や水産業が営まれている。近年、郊外型量販店の進出や宅地開発に伴い、地域の生活環境も急激に変化している。

 平成13年には、山口湾に面したきらら浜において、「山口きらら博」が開催された。その跡地は、ドーム型の多目的施設を中心とした県立のスポーツ公園に生まれ変わり、また、会場に隣接して県立自然公園や道の駅「きららあじす」も開設されるなど、公共の施設が充実し、その広大な施設を活用して様々な催しも行われている。平成25年には、ボーイスカウトの祭典である日本ジャンボリーが開催され、国内外から15,500人がきらら浜に集った。平成27年夏には、世界スカウトジャンボリーが開催され、161の国と地域から14〜17歳の中・高生を中心に約3万人が参加する。本校も、8月1日の地域プログラムで、世界中のスカウトたちと交流する予定である。

 生活・職業・経済等の違いにより、井関地域の農業地域、阿知須地区の商工農水産地域、近隣市への給与生活地域といった域内の特色を見ることもできる。また、最近こうした地域内の特性が、人々の生活面での多様性を深める傾向にある。また、農業においては近郊農業の様相を帯び、丘陵地を利用したマコモタケ栽培、かぼちゃ(くりまさる)栽培、家畜(阿知須牛)の飼育などの特色ある経営も行われている。

 県内有数の人口増加率を示し、活気があり、発展する地域としての期待も大きい。