2004年 春
さくら満開の四国八十八ヶ所、一番〜四十三番の旅
女将「白衣や輪袈裟、金剛杖に・・やめようやぁ〜」
旦那「格好じゃない、心じゃけぇ・・納経帳もやめよう、
信仰心がないと、スタンプラリー見たいになって、
お大師さんに失礼じゃ」
我輩には、分かる。失礼だから納経をやめるのではない、
旦那の極めて不正確な寒ピューターが「納経料×八十八ヶ所=○万円」
と答えを出したからである。ばちが当たらなければ良いが・・・・・
こんな女将さんと旦那だが願い事が多いのか、お賽銭に用意した小銭を2日で使い果たし、
おつりを請求するわけにもいかず銀行で両替をした。いったい何をお願いしたのか。
そんなお願いの中に、我輩の事も入っていた。嬉しかった。こうしてお寺を巡っている内に、
だん々と旦那と女将さんの手を合わせる時間がながくなった。決して願い事が多くなった
訳ではない。こうしてキャンピングカー7泊8日の旅を終え、自信を付けた旦那と女将さん、
この葉書が届く頃には北海道に向かって車を走らせているだろう。キャンピングカーと
言えば聞こえは良いが軽四ワンボックスである。すぐに我が家が一番一番と言いながら
帰ってくるだろう・・・・
まぁ〜いいか!我輩、昼寝の合い間に天国から高みの見物だ・・・・・
早くも入梅の様子、くれぐれもご自愛のほどを・・・・
2004年5月20日 犬のファティーより
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2004年 暑中見舞い
暑中お見舞い申し上げます
北海道では様々な物を見た。海、山、草木、動物、鳥、そして、カミさんは
旦那を、旦那はかみさんを、一番多く見た。軽四ワンボックスの、180cmx
120cmx115cmの空間の中で41日間の生活だ。我輩、何度かハラハラする
事もあったが、二人ともよく耐えた、よく我慢した。北海道41日間の旅を終えた
二人は、毎日暑い々を連発している。例年なら我輩も四足を投げ出して、
昼寝をしながら、暑さをやり過ごしているだろう。
今年は暑くも無く、寒くも無く、天国はまさに、天国である。
定年から一年、まだ、年金も貰えないのに、暑さも手伝ってか、
すっかり元気をなくした旦那は、仕事を始める気配も無い。
我輩、生きていたら何を食わされていた事やら・・いや、その前に旦那に食われて
いるに違いない。やれやれまた悪い夢を見そうだ。
「暑いのう〜北アルプスにでも行くかぁ〜」どうやら遊ぶ元気だけは
少し残っているようだ。
「人はパンのみにて、生きるにあらず」
どうやら旦那は遊ぶ元気だけで生きて行くつもりらしい。
くれぐれも、ご自愛のほど、お祈りいたします。
2004年 盛夏 犬のファティーより
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