1995年年賀状

あけましておめでとうございます 防府市から萩往還参勤交代道を「下ぁ〜に、下ぁ〜に」と走ったり 歩いたりすること8時間、萩市まで行ったという。証明するものはない。 旦那は大きな豆のできた足をこれでもかと鼻にこすりつける。 クサイ!こんなバカな事も旦那ならやりかねない。早速信用する事にした。 夏の沢登りが気にいったのか秋になっても谷をつめて山頂を目指す。 道があろうが、無かろうがおかまい無しだ。我輩は、岩、急登、藪が苦手で、 ほどほどの所でギブアップ、旦那はさっさと行ってしまう。 2〜3時間もおいてきぼりだ。道も無い、見通しもきかない、 迷わずに帰ってこれるのか、旦那が人間だけに心配だ。 下山は我輩が主役だ。登ってきたルートを正確にトレースをリードする。 旦那が空を見上げて溜息をついている。昨日の20kmマラソンの記録が、 去年のハーフマラソンの記録にも及ばなかったらしい。 ポツリと「歳かなぁ〜」女将さんは元気だ。防府市ボーリング大会で、 総合優勝!次は国体だと鼻息が荒い。 我輩も、満4歳、人間との付き合いは疲れる。 寝正月と決め込もう。皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします  1995年 元旦          犬のファティーより

1995年暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。 旦那が走らなくなった。時々、バイクに重そうなザックを積んで 出かけて行き2〜3時間で帰ってくる。北アルプスを夢見て、 トレーニングをしているようだが、口には出さない。 ここ数年、行くぞ、行くぞと言いながら行けないからだ。 我輩を臭い、汚い、気持ちが悪いと、大根足の胴締めでいじめていた女の子が、 3Kと言われている看護婦になったという。我輩には、信じられない。 女将さんは相変わらず、国体出場を夢見て、ボーリング場がよいだ。 旦那が胃カメラを飲むという。飲み込めるほど小さいカメラは理解できるが、 カメラマンも、飲み込むのだろうか? ただでさえ暑くて眠れないのに、 ますます眠れなくなる。暑さに雷、花火が大嫌いな我輩にとって、 これからの1ヶ月間は木陰で寝そべって、じっとやり過ごすしか 無い毎日です。皆さんもノラリクラリと、 夏をやり過ごし、 元気で秋を迎えてください。 皆様のご健康を、お祈りいたします。    (犬のファティーより)  1995年 盛夏