1998年年賀状
女将「年賀状に変な事を書きんさんなよ」
旦那「わしゃ〜ファティーが思うちょる事を
ワープロで打ちょうるだけでぇ〜」
女将「今年ゃ〜55になろうか言う者がバカな事を言いんさんな、
ファティーが何を思うちょるか解るわきゃ〜なかろうがね」
旦那「わしにゃ〜解るんじゃけぇ〜、 の〜ファティー」
腹が減ったと思えばドッグフード、散歩がしたいと思えば
連れて行ってくれる。旦那と我輩はツーカーの仲なのである。
でも、良い事ばかりではない。我輩がよからぬ事を考えただけで
「ファティー何考えとるんか」と、言うが早いか行動に移る前に
蹴飛ばされる。大会社も一寸先は闇。
「わずかなお金と、夢があれば生きていけるさ」と旦那はつぶやく。
どうせ誰かの受け売りだろう。我輩も生きていく為に夢を持つ事にした。
夢は大きなステーキを食べる事だ。夢をかなえる方法はただひとつ、
ステーキが食べたい、ステーキが食べたいと、思い続ける事だ。
この年賀状が届く頃には我輩の夢がかない、大きなステーキを
食べているに違いない。なにせ、旦那と我輩はツーカーの仲なのだから。
皆さん今年は夢を思い続けましょう。我輩も及ばずながら、
皆様の健康と夢の実現を、昼寝の合間にお祈り申し上げます。
ウン?・・・・オ〜 忘れようった。
我輩も歳かなぁ〜新年明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願い申し上げます 犬のファティーより
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1998年 4月
皆さん眠気に悩まされていませんか?。我輩は昼寝三昧の毎日。
さくらは散っても旦那の頭は春爛漫。なんとも騒がしい。
女将「どうしたんね〜、だいじょうぶ!」
女将さんの大声に驚いて我輩が家の中を覗くと、
なななんとフローリングの上で、旦那がのたうちまわっている。
旦那が立ち上がった。手にはしっかりとピッケルが握られている。
旦那「滑落停止の練習をしょうるんじゃ〜、アイスバーンは痛いわい」
女将「バカたれが」 女将さんはあきれて何処かへ行ってしまった。
「たまには、頭のネジをゆるめんと長い人生身が持たん」旦那の持論だ。
近所の旦那さんに比べで我輩の旦那の頭のネジはゆるみっぱなしだ。
冬が近づくとイメージトレーニングと称して、「スキーはリズムだ」
「スキーはリズムだ」と呟きながら畳の上でウエーデルンの格好を
繰り返す。「畳の上だと上手くいくのになぁ〜」とつぶやく。
どうやら、ゴールデンウィークに残雪の穂高に行くつもりらしい。
「まッ、いッか!」旦那の頭のネジがいくらゆるんでも、鉄塔が倒れ、
停電になる事もあるまい。18日の公開録音を見に行けません。
せめて何時の日にか、治美さん奮闘中のスタジオを見学したいと
旦那は思っています。 見学できますか、治美さん・・・・・・
1998年四月4日 犬のファティーより
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