京都時代劇観光案内

えー、時代劇といえば京都、京都といえば時代劇。切っても切れない金太郎飴でございます。
私もこれを書いている時点では京都に住んでおりますので、
本日は時代劇と因縁のあるその京都を訪れられました際に、
ぜひ周っていただきたい場所をかいつまんでご紹介いたします。
いわゆるロケ地探訪になるでしょう。


まずは大覚寺でございます。
ここが今回の最初にして最大の重要ポイントです。

まずは建物を見ましょう。
拝観料は大体500円くらいです。
廊下を進んでいきますと、右のようなお庭が見えてきます。
この砂利の敷いてある庭が、ちょっと上等な時代劇では
よくチャンバラのシーンで使われます。

今写真がないのでお見せ出来ませんが、お庭を右手に進んでいくと、
廊下が曲がって橘の木などが見える位置にきます。
ここから振り返ると今まで通ってきた廊下がすっと見えるわけですがここが第2ポイント。
時代劇で映される、お城の廊下は全体が大きく写される場合、
いま歩いてきたこの廊下が使われることが多いのです。
じっくり目に焼き付けておきましょう。


さて、お堂を出ますと、今度はとなりに大きな池があります。
上の写真がそうですね。
「大沢池」といいまして、時代劇での街道や大掛かりな舟遊びといったものは
この池の周辺で撮られています。
もちろんチャンバラも撮られています。
また、ちょっとした茂みもありますので、藪の中を見せる場合にも使われるようです。

この池の周辺は先ほどの本堂とは段違いに使用頻度が高い場所です。
じっくり周りを確かめながら回ってください。
特に、お堂や投のある側だけでなく、ぐるっと周って池の向こう側まで行ってみてください。
そしてそこから塔のほうを見てください。
時代劇で風景としてとる場合、よくその視点から撮られています。


さて大覚寺を後に致しまして、、
次に向かうのは時代劇テーマパーク「東映太秦映画村」です。
最初に言っておきますが、ここは現代の時代劇を作っているところです。
「旧い時代劇もあるかしら」と期待していくと、私のようにがっかりしますので気をつけましょう。

さて、大覚寺から行くなら路線バスがありますのでそれに乗るといいですね。
そうそう、京都の町を巡る場合、電車や地下鉄も走っていますが、もっとも有用なのはバスです。
1日フリー乗車券などもありますので、おいでの際はお使いになられるとよいかと思います。

閑話休題、映画村の話でしたね。
ここは皆さんご存知のように現在放送されている「水戸黄門」や
「八丁堀の七人」の大部分が撮影されているところです。
入場料は大人1名2200円とちょっとぼられた、いやお高いような気がしますが、
払わないとは入れませんので、涙を呑んで出しましょう。
窓口でも券売機でも購入できたはずですが、人数が少なければ機械のほうが早いと思います。

ゲートを潜りますと、そこは時代劇の世界!・・・とは参りません。
いま流行りの昭和30年代の町並みが再現してあります。
とはいっても、私の実家の周りとそんなに変わらなかったりします。
(黒電話も5年前まで現役でしたし)

感傷に浸りつつそれを抜けるとやっと江戸の町とご対面です。
どこからまわってもよろしいです。そんなに広いところでもありませんので。
ポイントとしては、池です。これは入り口からまっすぐ進んだところにありまして、

一見するとただのにごったドブ池です。
ちょっと待っているとゴジラ?が首を出したりします。
そんなことはいいのですが、この池、ほとんどの時代劇でほとんど毎回出てくるのです。
白壁沿いの細い道も、廻船問屋らしい店の前も。

街中での水周りはほとんどこの池で済ませています。
斬り合いで着られ役が「ザバーン」と落ちるあの川は実はこの池なんです。
おつやさんが泣いて亭主と別れを惜しむ、
あの島送り舟が出るのもこの池からなんです。
(小さい船が浮かんでいるかもしれませんが、その船です)

ですからどこは覚えなくてもこの池だけはしっかり覚えておくと、
面白く時代劇が見られますよ。

映画村第2ポイントは奉行所です。
「八丁堀の七人」をご覧の人ならいつも見ておられるでしょう、あのセットです。
白州から上にもあがれますので、金さん視点で見下ろすことも出来ます。
ちなみに奉行所の門は表札の架けかえが出来まして、
その時々で「火付け盗賊改め」になったり「某旗本の屋敷」になったりもします。


上の写真は「新選組!」の撮影のため、「三條大橋」に変わっている「日本橋」です。



いかがでしたでしょうか。
本当はもう少し紹介する予定だったのですが、
量が思っていたより多くなりましたのでとりあえず今回はここまでにいたします。


どうぞ京都へお運びになられる際は参考にしていただけますれば幸いです。
尚、この情報は2006年2月21日現在のものです。


時代劇細見へ戻る