1999年7月20日発行
平成11年度住まい・まちづくりセンター総会報告
5月31日午後7時から上竪小路の菜香亭で開催し、出席者は42名でした。議題として平成10年度事業報告、決算報告、監査報告、平成11年度事業計画、予算案が提出され原案どおり可決されました。昨年できたセンターを拠点に今後も多くの市民を巻き込みながら活動していきます。
さて、住まい・まちづくりセンター6つの研究部会の今年度の活動計画をご紹介します。
民家再生部会
民家再生の意義を広く市民と共有して行くために、再生事例の公開見学会を企画運営しています。今後はこうした活動に並行して、登録文化財制度や民家再生の可能性について、古民家の所有者や市民と対話を重ねて行く予定です。現在、古民家の所有者や入居希望者に関する情報を募集しています。
山口型住まいづくり部会
大事にしたい山口の風景を楽しみ、活かす設計のポイントは整理できたので、それが実際にどんな形・方法で表しやすいのかモデル例で検証したいと考えています。
一の坂河畔住宅基本デザインガイドにそった案の作成。
舛本邸蔵、水回り改修への実践提案。
ハウジングアドバイス部会
会員の皆様、一般の皆様にセンターに来てもらい“住みたい家”“つくりたい家”をこれからは、自分で積極的に動くそして設計者・施工者と一緒に楽しみながら(後で思えば苦しみは楽しみに変わる)“家づくり”をする事はとてもすばらしいことです。(自慢できることです)そのための情報提供として、8月から11月まで毎月1回「住まい講座」を開催します。皆様の御参加お待ちしています。なお、家づくりの相談会等については検討中です。
スケルトン定借研究部会
ここ1-2年の間に大都市圏を中心に、定借スケルトン方式による集合住宅建設プロジェクトが進行し始めました。
研究会でも地方都市での展開を目指して、本年度は具体的な取り組みを行います。計画として(1)S市の事業計画策定支援(2)事業案内パンフレットの作成(3)地主・入居希望世帯向け説明会・学習会の開催(4)会員の勉強会を予定しています。関心のあるセンター会員の方の参加を歓迎します。関心のあるセンター会員の方の参加を歓迎します。
まちづくり交流部会
当初「中心市街地空洞化対策部会」として発足した部会ですが、今後はもっと広く山口のまちづくりにかかわっていこうということになり、本当の山口らしさとは何か?住み良い街にするためにはどうしたら良いか?ということをテーマにいろんな人達の話を聞き、また当センター以外のまちづくり活動グループ及び研究会等にも積極的に参加し、交流を図っていきたいと思います。会員の方で「ここで、こんな活動をしているよ」という情報があれば、是非ご一報下さい。
アートふる山口部会
これまでの「アートふる山口」は市民主導によるまちづくりイベントを標榜しながら、実質、一部団体の運営に頼っていました。今年度は本当の意味での市民主導イベントを、さらに持続可能なイベントを目指して、事務局を住まい・まちづくりセンターに移しました。また実行委員会幹部はさまざまな団体から出ています。10月2・3日の本番まで3カ月を切り、連日夜遅くまで住まい・まちづくりセンターで会議を繰り返しています。どうぞ御期待下さい。
大 量 廃 棄 の 時 代 は 終 わ っ た
-山口で民家再生見学会開く-
民家再生部会によって、一連の実例見学会が開催されました。第1回目は、6月12日(土)山口市佐山で、約30名の参加を得て開かれました。この建物は、お寺の庫裏だったもので、新潟県糸魚川から移築され、研修所として再生されたものです。
民家再生の第1人者である建築家降幡廣信氏の作品で、現場を担当した所長さんより、再生工事についての説明がありました。
つづいて、7月3日(土)に第2回目の見学会が、山口市矢原で開かれました。空き家になっていた老朽民家に最小限の手を入れ、再生して居住している例です。参加者からは「こうした家をどんどん発掘していただきたい」「再生住宅はもっと増えていって欲しい」といった声が出ていました。
(前田哲男)
アートふる山口に期待すること
10月2日・3日に行われる「アートふる山口」は、周南合併で影の薄くなりつつある県都山口の未来を創造する市民参加によるまちづくり運動です。山口には数多くのまちづくり団体が存在しますが、みんなバラバラで協力して1つの事業をする事はありません。各団体には、それなりの生い立ちや、主義、主張があり、なかなか1つになる事は難しいのが現状です。
そこで、一の坂周辺という山口のルーツである場所を題材にする事により、より多くの人々と連携できるアートふる山口を題材に協力体制が育つきっかけを作りたいと思います。
今回アートふる山口の活動を通じて市内の各団体や商売人、学生、住民、行政がアートふる山口で自分達が何がが出来るかを、話し合いその成果の発表の場があーとふる山口になればよいと思います。
まちづくりに関心のない若者や主婦そして市民の方々に、イベントに参加してもらい、知らず知らずの間に、自分達の街に誇りを持つ山口人に洗脳して行くのがねらいです。
アートふる山口を通して、まずは山口に関心を持ってもらう事からすべては始まります。既に多くの高校生、大学生が今年のアートふる山口の原動力として活躍してくれています。
(岡部憲治)
◆◇ INFORMATION ◇◆
◇平成11年度「住まい講座」開催予定
以下のとおり開催を予定しています。詳細につきましては改めて御案内いたします。
■第1回 8月1日(日)「我が家の白蟻対策は大丈夫」
講師 東化研(株)代表取締役
日本しろあり防除施行士・吉村五十三
■第2回 9月5日(日)「我が家の照明プランをチェック」
講師 照明コンサルタント、電化住宅アドバイザー・中野智昭
■第3回 10月17日(日)「我が家のインテリアを見直そう」
講師 ぷりむでざいん主宰
インテリアコーディネーター・二級建築士 峯岡明子
■第4回 11月7日(日)「木を知ろう」
(山口市平川地区の山へ行くフィールドワーク)
講師 垣村材木店 一級建築士・青年林業士垣村敏彦
◇研究部会の開催
6つの研究部会の定例会を以下のとおり開催しています。あなたも参加してみませんか。
民家再生部会_________第3木曜日
山口型住まいづくり部会____第1水曜日
ハウジングアドバイス部会___第3火曜日
まちづくり交流部会______第1月曜日
スケルトン定借部会______第2水曜日
アートふる山口部会______第3月曜日
いずれも午後7時から2時間程度、住まい・まちづくりセンター会議室で開催しています。
どうぞお気軽にお越しください。
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