ハウジングアドバイス部会 
 

 本部会では将来家を建てる人、増改築・修繕をしようとしている人を対象に講演会・勉強会を開催してまいります。様々な角度からの情報提供を考えていますが、その中から自分たちの住まい方、ライフスタイルに合ったものを選択し、新築・増改築をするときに生かして頂きたいと思います。さらに建物そのものだけでなく、環境・健康・インテリア・町並みなど広く皆様にわかりやすい形で情報提供していきたいと思います。

内山 秋久


■1 失敗しない家づくりの知恵

 市民への住まいに関する情報を提供する事を目的として設立した部会である。従って、部会のスタッフ募集方法、目的を達成させるためにどうするのか、分かりやすく情報発信をするにはどういう形のものが良いのかなど全てがゼロからの出発であった。
 住まいに関する情報収集の手段としては、一般向けの住宅雑誌、住宅展示場、完成見学会などメーカーからの情報発信で選択肢が少ないのが現実である。もっと建築に携わっている我々にできる情報発信(提供)はないのかと考え、将来、家を建てる人、増改築・修繕をしようとしている人を対象に講演会、勉強会を開催して様々な角度からの情報提供からスタートさせ、その中から自分たちの住まい方、ライフスタイルに合ったものを選択し、新築、増改築をする時に生かしてもらうことにした。さらに建物だけでなく、環境、建築、インテリア、町並み(まちづくり)へと広げていく事も考えた。


■2 住まい講座

 『失敗しない家づくり 失敗した人の家いじり』をキャッチフレーズに「住まい講座」という形で行い、市民の反応をみてみる事にした。最初の年は、秋にスタートしたので半年しかなく、とりあえず三月までに一回は講座を開催して、市民の関心のあるもの、講座に来てもらえるようにするには、春に向かってガーデニング講座が良いのではないかと考えた。建築とは関係ないように思われるかもしれないが、市民が喜んでくれる情報、楽しい情報であり、センターの活動を知ってもらうことを主眼に、一九九九年三月に第一回「住まい講座」居心地の良い庭づくり講座で住まい講座がスタートした。記念すべき「第一回講座」では、講師は誰にするか、どういう形で告知するか、日時はいつが良いか、場所はどこが良いか、何人ぐらいの人を対象にするかなど決めることが多く大変であったが、基本路線として講師はセンターの会員の中でその分野に長けている人、難しい専門用語は使わないこと、場所はセンターとする、土曜日開催し時間は二時間とし、午前、午後二回行う、市政記者クラブに開催日時と内容を流して取り上げてもらう、対象は一般市民で興味のある方なら誰でも参加できるといった程度を決めて、一九九九年三月一三日(土)に開催した。

■3 ハウジングアドバイスの流れとコンセプト

■4 住まい講座の実績

 平成一二年度は、地方誌に広告を出し受講を募集する。また、その地方誌が住まい講座を記事として取り上げてくれるようになり、受講者は延べ一〇〇人を越えるようになった。複数回受講も目立った

 平成一三年度は、前年と違い山口まちづくりセンター以外の場所で講座を行い、講座とする。

■5 まちづくり&建築セミナー

 平成一二年度は高知県より土佐派の家について山本恭弘氏、平成一三年度は山口大学教授内田文雄氏に講演をしていただいた。専門的な内容にも拘わらず、多くの参加者があった。

 

■6 オープンハウス開催

 平成一二年度、一三年度に山口まちづくりセンターの会員の作品で、一般市民の方に提供したい情報のある建物をオープンハウスとして市民に公開して頂いた。一日二時間の限定ながら、見学者も多く、メーカー展示場とは違った情報、知識を得る機会をつくった。