「山口砂金研究会」

2016年夏 北海道遠征(その1) 

今年も、山口砂金研究会の熱い夏がやってきた。今回の北海道遠征は、事情により会長のみの参加と なりました。午前中に仕事を終え、一路舞鶴へ車を走らせた。
いつ見ても、胸が高鳴る光景だ。今回は、初のがっつり100%砂金掘り。心配なのは天候と自分の体 力のみ。
ふと見ると、普通の自転車を改造したちゃりだー仕様が止まっていた。このくらいの根性があれば、こん な状況でも生きていけると思う。感心した。
いよいよ乗船開始。
ということで、深夜出航。今まで気づかなかったのだが、新日本海フェリーの作業員に方々は、このよう な感じで見送っていただいていたことに大感激。
懐かしい船内の様子。
今回は、一人なのでステートAを使用。ただ、半個室のような場所があることを事前に調べ予約をしてお いた。気兼ねなく広く場所を使え、さらに自然光も。快適。
船内ではいろいろなイベントがある。まずはビンゴ大会。

順に配られたカード、あえなくビンゴならず。しかし、隣の兄ちゃんは見事ビンゴ、非売品のクリアファ イルをゲットしていた。いやいや、ここは運をためるべき時!
また、チェロのデュオコンサートもあった。
帰りの土産のために少し運を使う。船内クイズラリーで見事当選。クッキーゲット。
本当はチョコレート菓子がよかったのだが、暑さのために断念した。
そして、いよいよ北海道上陸。事前にmorimoriさんに連絡をしておいたので、泊めていただい た。久しぶりにお会いし、いろいろなお話をすることができ大満足。
翌朝、見せびらかし用の砂金を見せていただき、イメージトレーニング完璧。ただ、帯広や上川方面は大 雨洪水警報発令中ということで、増水の心配のない浜砂金にチャレンジした。
いろいろ調べたところ、オロロンライン側の海岸ではあちらこちらで浜砂金、浜砂白金がとれるという情 報を得たので、適当な場所を探し掘ってみた。
初めて見る浜砂金は本当にこまかった。現地での選別をあきらめ、濃縮したものを宿泊地で選別すること にした。
そして、オロロンライン沿いの道の駅の駐車場の端っこに駐車し、車の陰でひっそりと目立たぬように、 浜砂金の選別を始めた。しばらくすると、近づいてくる車の音がした。そして、「なにか、おもしろいことをやってんなぁ」と言いながら近づく男一人。まず いっと思い、顔を背け、無視する私。するとそばに座り、「そういえば、だいぶ前(9年前)に中頓別の大会に自転車で来ていた親子が山口県の人だったよ なぁ」「それ、私です。」この声をかけてきた人は、その時にお会いしていたyuubariさんだった。何という偶然。そして、しばらくすると「ぼべぇべぇ べぇ」という音とともに戦闘機に乗車したサルナシさんがやってきた。その後、同じく9年前、中頓別のライダーハウスでお会いしたTさんもバイクでやってき た。その夜は、yuubariさんと一緒だったYさんも含め5名で楽しく話に花が咲いた。
翌朝、天候は曇り。他地方は大雨洪水警報があちこちで発令中。ありがたい同行のお誘いに甘え、一路有 名産地へ。いつもの単独行動と違い、他の人と一緒に掘る安心感と会話の楽しさ。これも砂金掘りの醍醐味。M木さん情報により予定していた川とはいえ、状態 が全くわからなかったのだが、案内をしていただき、ふと川底を見るといい感じの溝を発見。さっそく掘ると、なんと1パン目から4mmの立体的な砂金が出 現!2パン目はさらに大きい5mmが出現!!一緒に行動していたサルナシさんに「砂金が出ましたよ!」サルナシさんが少し上流を掘り始めた直後、「デマス タ!」見せていただくと、なんと私よりも大きな砂金が!!!しかし、小さなゴールドラッシュは直後に終焉を迎え、それなりのサイズのものを採りこの場所は 終了。
次に案内していただいた場所は、浜砂金。前日の経験と照らし合わせ、浜砂金のとれる場だいたい理解し た。それにしても、この場所の浜砂金はこま過ぎる!が、後で選別するのも面倒なので、ここで選別をしながらの採取を行った。
この日の宿泊は、Tさんが勝手に管理人をしているという場所。建物に入り、驚愕の風景を発見。ステー ジ前に2畳ほどのマットが敷いてあり、長テーブルの上には調理器具や食材がずらり。えーーーーー!なんじゃこりゃぁぁぁ!しかし、yuubariさんやY さんもあたかも自然に調理をしておられた。これも、砂金掘りの楽しみ方の一つの形なのだろう。振る舞っていただいた料理は当然おいしかった。
この建物内にはもう一人のお客さんがいた。郵便バイクと見間違うような目立つバイクに乗っていた20 代の女性。
テントin建物。女一人旅をする、自分の感覚的にはかなりぶっ飛んだおねぇちゃんだったが、大変感じ のよい方であった。年齢的には息子と同じくらいだったので旅の安全を祈った。
ふと道路を見ると、見たこともないようなカタツムリが歩いていた。
この日は、北海道の山奥に向かう。途中の川は濁流。絶望しながら進んでいると、そのうちに濁りが薄く なってきた。この日の川は、サルナシさん命名「蛇の沢」。
さすが、yuubariさんの見つけた場所だけに、みんな楽しむことができました。
そして、この日一番ついていたような感じがしたのがサルナシさん。得意げに採った砂白金が採集瓶の中 で鳴る音を楽しんでいたが・・・・そのうち、顔色が・・・・。
「ぼべぇぇぇ」いきなり、サルナシさんの慟哭が響く。なんと、サンプル瓶の底が割れてしまったのだ。 幸いなことに、ポケットの中で割れたため砂白金は回収可能。誤解のないように書いておくが、瓶の底から1cmとか2cm採れていた訳ではない。何度も何度 も、大きな音が鳴るように振ったのが原因と考えられる。それにしても、恐ろしいことだ。(多少、誇張して表現してあります。)
そして、この夜はサルナシさんの相棒も合流しての楽しい夜となった。