「山口砂金研究会」

毛利式マットが完成しました。作り自体は非常に単純ですが、土砂の処理能力は間口の広さに比例しますので、多量の土 砂を処理するのに使おうと思っています。

 これが完成品です。morimoriさんの作られたものを思い出しながら作ってみましたが、細かい ところはもしかしたら違っているかもしれません。
 本体は、風呂のふたです。縦の長さは75cmのものを使いました。横は120cmでした。(切るのがもったいなかったので全て使いました。)前後はL字 型のアルミアングルと木を使って固定しています。前(画像の下のほう)は、裏部分の木を余分に出しています。後(画像の上のほう)はに木を表にし、裏部分 のアルミアングルをやや長めにして石で川底に固定しやすくしています。横の部分は、石で立たせるようにしていますが、アルミアングルにボルトを通して立ち やすく工夫しました。

 これがマットの拡大画像です。風呂のふたがポリプロピレン製なので、ポリプロピレン用 の接着剤を用いました。この接着が一番気を使いました。
 また、一番苦労したのがこのマットの入手です。山口市には売っていませんでした。(東○ハンズには黒色のものが売っていました。)
 毛利式マットを裏から見た様子です。中央の黒いものは上下部分を外れないようにするためにゴムでつ ないであります。
アルミアングルの長さを変えれば間口の広さが調整でき、小さな川でも使用できそうです。
 使用方法は、通常のスルースボックスと同じです。水量は浅め、流速は遅めでセットします。た だ、常にマットが見える状態にしておくことが大切です。マットの右に土砂を置いたら次は中央、そして左へと、その広さを十分生かして使用します。
 最後は、マット上流部から引き上げ、揺り板やゴールドパンに移します。このときには水を少しずつ流し、マットの溝に沿って土砂を流していきます。

 マットをくるくると巻き取ればこのようにコンパクトにまとまります。毛利式マットのもう一つの利点 です。
 残念ながら、私自身まだ製作したものを使用していませんので性能はわかりませんが、考案者morimoriさんのお話では通常のスルースボックスと収率 は変わらないとのことでした。
 みなさん、作って使ってみませんか?