「山口砂金研究会」

2009年2月 山口県で砂白金(?)

2009年1月1日、全都道府県砂金・砂白金制覇を目指しておられる、M木さんより新年の年賀メールが届いた。そし て、そこにはマル秘情報が・・・・(ここに載せたらマル秘ではなくなりますが)。それは、なんと山口県で砂白金を採取したというものだった。どうやら、昨 年 末、秘密裏に山口県のとある川に2度ほど通ったらしい。そこで、九州出張の帰りに山口県に立ち寄るとのことで、一緒に2009年初掘りをすることとなっ た。           

山吹色がまぶしいほどのリュックサック。これを背負った砂金掘り師が山口にやってきた。4年ぶりの再 会、夕張白金川以来2度目なので本人とわかるかどうか少し不安だったが・・・・新幹線の改札口から出てきた彼はあきらかに他の人とは違っていた。
 そして、問題の現場へと直行。ここの上流部に蛇紋岩帯があるので、以前から目を付けていたとのこと。YGS(山口砂金研究会)でも、ここでの砂金は確認 していたが、まさか砂白金が・・・・先入観がいかにいけないかを実感、反省。
 
砂金はいつものペースでぽつりぽつりと採れた。そして、パンニング皿の中で砂金と同じような挙動をす る銀色の粒がみつかると、別の容器に確保。そして、M木さんはおもむろにHCl(!)をリュックサックから取り出し、容器の中へ注ぎ込んだ。
これがその容器です。HClにより、鉛や黄鉄鉱などは気泡を出しながらどんどん溶けていきます。初め は無色透明でしたが、徐々に緑色に着色、鉄分のせいかな?
これが今回採れた砂金で、量的にはまあまあ。

いろいろな場所を掘ってみるが、お目当てのものらしきものを見つけたのは最初の場所のみ。

以前から目を付けていた場所に行ってみたが、採れるのは砂金のみ。(遠くにM木さんが写っていま す。)
そして、今回採れた疑惑の砂白金がこれです。表面は白金川のものに酷似しています。さらにHClに一 晩耐えました。さて、これが本当の砂白金かどうかはわかりませんが、確実なことは、また一つ楽しみが増えたことです。今後は、既成概念にとらわれず、砂金 掘りを楽しもうと決意をした1日でした。
翌日、仕事が終わったあとに「疑惑の砂白金、検証」を実施した。顕微鏡にて観察したものが画像です。 荒々しさは、金属っぽい。ガラスを用いての硬度検査は・・・・・見事ガラスに傷がついた。さて、疑惑の砂白金から「ワクワクの砂白金?」へと変容。さて、 時間ができたらサンプルを増やしに、また行くかな?