「山口砂金研究会」

山口県での砂金堀りについて

鹿児島県や北海道などと比べると少し寂しくなってしまいますが、我が山口県にだって「金山」はあります。というか、ありました。今でもその近くに行けば少量ながら金がとれます。さあ、皆さんも宝探しに出かけませんか?ここでは、私が楽しんだ宝探しの方法を一部紹介します。

  1. 情報収集
     私が調べた限りでも山口県内で金が採掘された記録の残る場所は4カ所。エレクトラム(金と銀の合金)となると更に数が増えます。また、銅やその他の鉱山であっても鉱石中に金が含まれている可能性はあります。  インターネットや図書館にて山口県における金属鉱山について調べます。インターネット上では、東京のある図書館から金属鉱山関係の本が直接検索でき、送料着払いで借りることもできました。また、山口大学の図書館も登録すれば一般市民でも本を借りることができます。書庫の中にはいると昭和中期の山口県内の鉱山に関する通産省の資料も多くあります。それにはどのような金属鉱石をどこで採っていたか(鉱区)が書かれてあります。
     なお、山口県内の鉱物資源を詳しく調べた方に山口大学理学部の渋谷五郎教授がおられます。この方の調査資料を知るには・・・

  2. 事前現地調査
     おおよその場所がわかったら、地形図を見ます。金属鉱山があった場合にはそこの削られた土砂がどの川に流れたかを想像します。

  3. 現地探索
     地面の中から直接掘って金を採ろうとしても無理です。ここは自然と長い歴史を利用します。長い長い間、流水の浸食作用により削られ運ばれた金は特定の場所にたまりやすい性質があります。そこを探して掘るのです。そこはどこ? キーワードは「岩盤」です。岩盤の割れ目やくぼみにはまった砂金は・・・・。ちなみに、現在の水面を見てから砂金のたまっている場所を想像するのではなく、洪水の時や昔の水面下だったであろうを想像することが大切です。

  4. 砂金掘り道具
     砂金の含まれる土砂から砂金を分けるにはゴールドパンや揺り板を用いるのが一般的です。なお、県内の店舗でこれらを購入することは難しいですが、インターネット上なら販売しているところがあります。メニューにある「私の砂金掘り道具」を見ていただければおおよそのことはわかります。私も持っていないような便利な道具は関連サイトに載っていますので、そちらを参考にしてください。

  5. 砂金の確認方法
     最終的にとれたものが本当に金かどうかですが、色合いと比重で判別します。ゴールドパンの水を動かしてもじっと動かずにとどまっているものが「金」です。難しい判別方法もあるでしょうが、この方法で十分です。なぜならば、昔砂金を掘っていた人たちはこの方法で判別していてまず間違いがなかったからです。