白狐伝説
昔々、湯田の権現山の麓の寺に小さな池があった。
その池に毎晩、傷ついた白狐がやってきて、足をつけていた。
この様子を見ていた寺の和尚さんが、不思議に思って、
その池の水をすくってみると、温かい。
そこで池を深く掘ってみると、
湯がこんこんと湧き、薬師如来の金像があらわれた。
この仏像は拝んで湯あみをすると難病も治る
「白狐の湯」として評判となり、温泉は栄えるようになったという―
『白狐伝説』より抜粋
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