活動方針

2020年・2021年活動方針
 全国被爆二世団体連絡協議会は,被爆二世・三世運動の発展と強化を図るため,2020年・2021年に次のような取り組みを行います。

1,再びヒバクシャをつくらないために,核廃絶と世界の平和を求める活動へ  の積極的な取り組みを進めます。
@すべての核実験に反対し,非核三原則の法制化を求めるなど,核廃絶と平和を求める運動に参加します。
A核兵器禁止条約成立を踏まえ,日本政府に条約の批准と核廃絶に向けたリーダーシップを発揮することを求めるとともに,国際社会で被爆二世や将来世代を含む核被害者の人権確立と核廃絶を訴える活動を行います。また,世界の核被害者やNGOとの交流・連帯を目指します。
 具体的には、
1) 今年4月から5月にかけてニューヨークで開催されるNPT再検討会議に代表団を派遣します。それに向けて,「核兵器廃絶1000万署名」に取り組むとともに,核兵器禁止条約を批准し核兵器廃絶実現へ向けて国際社会の先頭に立つことなどを求める外務省要請を行います。
2)アボリション2000に参加するとともに,5月1日ニューヨークで開催予定のアボリション2000の総会に代表団が出席します。
B世界のヒバクシャ,ヒバク二世・三世との交流・連帯を進めます。


2,国家補償と被爆二世・三世への適用を明記した被爆者援護法の改正をめざします。また,被爆二世健康診断の法制化,充実に向けて取り組みます。
@被爆二世の援護を求める集団訴訟を通して,被爆二世に対する援護対策の実現を目指します。
A被爆爆二世問題を国際社会(国連人権理事会)で人権侵害として訴え,日本政府に被爆二世の人権確立を求める取り組みを進めます。日本政府が普遍的定期審査(UPR)の勧告を受け入れるよう取り組むとともに,国連協議資格の取得,特別報告者の招聘,各種条約に関する委員会に向けて取り組みます。
B 被爆二世・三世問題を国民的な課題に押し上げるために取り組みます。国会への働
きかけを強め,院内学習会などを行い「被爆二世問題議員懇談会」の結成を目指します。また,各地方議会においても同様の取り組みを行います。
C厚生労働省交渉を強化します。
D被爆二世健康診断の充実,とりわけ喫緊の課題としてガン検診の追加に向けて全力で取組みます。また,希望する被爆三世も健康診断が受診できるよう求めていきます。そして、在外被爆二世も居住国で二世健診が受診できるように引き続き求めていきます。

3,放影研の「被爆二世臨床調査」について取り組みを進めます。
@被爆二世への原爆放射線の遺伝的影響や健康実態の科学的解明,被爆二世への対   策につながるよう対応していきます。
A対象を被爆三世に広げる取り組みを進めます。

4,在外被爆者支援と在外被爆二世との交流を継続して強化します。
@「日韓被爆二世シンポジウム」の成果を広げ,在外被爆者・被爆二世・三世との交流,連帯を促進します。
A在外被爆者・被爆二世・三世の援護を求める活動を支援します。

5,全国被爆二世交流会を2021年に開催します。

6,原水禁世界大会の被爆二世・三世分科会やひろばの運営に積極的に参加します。また,被爆二世運動への理解を深める機会とするために積極的参加を呼びかけます。

7,「被爆二世の問いかけ」・「第五の被爆者」・「第五の被爆者2」の購読を促進していきます。

8, 組織強化・財政確立の取り組みを進めます。
@ リーフレットや書籍を活用するなどして,組織の拡大と強化に向けて取り組みます。
A 全国三役,対策委員会(全国三役/広島三役/長崎三役/特別顧問等)及び全 国幹事会の機能充実に努めます。
B 被爆三世の組織化に向けた検討を始めます。
C リーフレットを活用した全国被爆二世協活動支援カンパなど,財政確立に向けて取り組みます。

9,フクシマの被曝者と連帯し,東京電力・福島第1原子力発電所事故による放射線の影響の解明と労働者や住民の健康と安全を守り,健康被害の補償を求める取り組みに参加します。

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