総 会 宣 言
 原爆被爆から69年目を迎えようとしています。1945年8月6日広島に、8月9日長崎にアメリカ軍によって投下された原子爆弾によって、20万人を超える人々が殺され、そして傷つきました。生き残った被爆者も原爆放射線の後障害に苦しみ続けてきました。そして、原爆の被害は私たち被爆二世・三世にも引き継がれてきました。
 被爆したのは日本人だけではありません。日本の侵略戦争の結果、アジアから連れてこられた多くの方が被爆しました。私たちはこれまで、日韓被爆二世交流会を重ねてきました。その中で学んだのは、日本の侵略戦争が如何にアジアの人たちを苦しめたかであり、未だに日本政府が謝罪しないため、その苦しみが続いているということです。私たちは原爆の被害者ですが、侵略戦争の加害者であることを忘れてはなりません。

 原爆は侵略戦争の中で落とされました。私たちは原爆にも戦争にも反対する被爆者の背中を見て育ちました。しかし、2012年末に誕生した第二次安倍政権は「積極的平和主義」と言い放ち、日本を戦争のできる国家に変えようとしています。また東京電力福島第一原発事故がなかったかのように、原発の輸出、再稼働、新増設を目論んでいます。

 私たちはこの二年、原爆や戦争の悲惨さを知らせるため、シンポジウムや集会を開いてきました。先月は福島を訪れ、放射線ヒバク問題について連携を取り合うことを約束してきました。
 被爆二世の社会的役割はますます重要になっています。私たちの共通の願いは「二度と侵略戦争を起こさない。加担しないこと」「再びヒバクシャを作らないこと」です。また高齢化する被爆者に代わり、私たち被爆二世が被爆の実相を世界に広めていかなければなりません。フクシマのヒバクシャを含む、様々なヒバクシャやヒバク二世・三世との連帯はもちろん、思いを同じくする人達とも連携し、核と人類は共存できないことを強く訴えていきましょう!

2014年2月1日
全国被爆二世団体連絡協議会「2014年全国総会」参加者一同

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