活動報告

放影研へ被爆二世全ゲノム配列解析調査に関する申し入れ
 今年6月14日、全国被爆二世団体連絡協議会は、放射線影響研究所が実施しようとしている被爆二世全ゲノム配列解析調査について、被爆二世当事者の団体として、@被爆二世問題の解決に役立つ調査であることを念頭に置き、具体的な調査計画の立案をし、実施に当たること、A結果が信頼されるものとなるように、第三者機関たる科学委員会・倫理委員会を設置すること、B提供資料は被爆二世に対する原爆放射線の遺伝的影響の科学的解明に関する調査研究に限って使用することなど、8項目について申し入れを行いました。申し入れの内容は以下のとおりです。

  1. この調査が被爆二世問題の解決に役立つ調査であることを念頭に置き,具体的な調査計画の立案をし,実施にあたること。
  2. 被爆二世の人権を守る配慮や調査にあたってのプライバシーの保護などについての対策について明確な処置を取ること。特に,被爆二世全ゲノム調査を外部委託するにあたっては,情報漏洩など個人情報の流出などについて十分な対策を講じること。
  3. 調査方法、調査事項については,問題点について当事者の団体である全国被爆二世協との十分な話し合いの結果に基づいて放影研が具体的な調査計画を立案していくこと。
  4. 適宜、全国二世協との話し合いを行い,計画を進めるにあたっては「被爆二世団体」の指摘,要望に最大限配慮すること。
  5. インフォームド・コンセントなど倫理面での十分な対応をとり,被爆二世ゲノム解析調査が科学的に進められ,結果が信頼されるものとなるように,専門的検討を行いながら解析を進めるため,真に第三者機関たる科学委員会・倫理委員会を設置すること。
  6. 公開性,透明性を確保する観点から,被爆二世全ゲノム調査の内容・結果について科学委員会で検証できるようにすること。また,被爆二世全ゲノム解析の内容・結果は公開することとし,その他の研究者が検証できるようにすること。 
  7. 被爆二世全ゲノム解析調査に使用する提供試料は被爆二世に対する親が受けた原爆放射線の遺伝的影響の科学的解明に関する調査研究に限って使用すること。
  8. 外部諮問委員会で話し合われたことについては,プライバシーに関すること以外は原則公開とすること


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