2005.10 あけびの実
 松茸を採りに我が家の持ち山に向かって山道を登っていたら、何と手の届くところに
自生のあけびの実がぶら下がっていた。しかも、パカッと割れた中には、白いゼリー状の
部分がきれいに残っているではないか。大抵は、実が地上に落ちてしまって中身は無く
なって皮だけになっているか、つる性の茎についていても高い空中で手の届かないとこ
ろにあるという状況でこれまで食べる機会はまったくなかった。「しめしめ♪」ということで
収穫したのが写真である。この日は、松茸は収穫ゼロであったが、あけびの実が手提げ
袋の中を満たしてしまった。

             

 あけびはつる性の植物で、山の中では他の木などに巻き付いて空中高く伸びている。
そのつるに実がなり、熟すると外側の厚い皮がきれいに割れて中にはゼリー状の白い部
分があり、黒い種がびっしりと詰まっている。この白い部分を食べるが、皮も料理できるら
しい。八百屋などで見かけるのは、大ぶりで紫色をしているが、この近辺で見かけるのは、
それよりもちっちゃくて握りこぶしを細長くしたぐらいの大きさで、薄緑ぽい土色をしている。
 さて、我が家に戻ると早速証拠写真を撮り、食することとした。白いゼリー状の部分をスプ
ーンに掬い、パクッとやってみた。
 味は?   甘い!ミルクに砂糖を混ぜたような甘さがある。ちっちゃい子供なら喜びそう
         である。
 感触は?  ジャリジャリである。白い部分のほとんどを占めている黒い種で口の中がジャリ
         ジャリする。種をはき出すので忙しいほどである。
 また、食べたいか? まあ、機会が有れば珍しいから食べようか  
 効き目は? 次の日、何となく体が元気な気がした。滋養強壮の効果があるのかな
         しかし、最近全く見当たらなくなったマムシほどの効果はなさそう。
なお、つるの一部分を鉢に植えておいた。根がついて大きくなるようであれば茂らせてみよう
かな。                                        戻る