10−1 有機化合物について
 
10−1−1 有機化合物とは
 
 有機化合物は、体を作っている筋肉、食物、衣服等身近な物質です。1828年ウェーラーが無機化合物から尿素を合成するまでは、有機化合物は生物によってのみ合成されるものだと考えられていました。
 
有機化合物の定義
 炭素原子が共有結合で骨組みとなり、構成している化合物。ただし、炭素(ダイヤモンド、黒鉛)、一酸化炭素CO、二酸化炭素CO2、炭酸塩CO32-を除く。そして有機化合物以外の化合物を無機化合物という。
 
10−1−2 有機化合物の特徴
 ・構成元素の種類は少ないが、化合物の種類は多い。
  主な構成元素 C, H, O, N, Cl(ハロゲン), S, P
 ・共有結合が多く、分子結晶を作り、反応速度が遅い。
 ・水に不溶のものが多い。有機溶媒に溶けるものが多い。
 ・融点、沸点が低いか、熱すると分解する。
 ・可燃性のものが多い。
 
10−1−3 有機化合物の分類
 ・構造によるもの
   炭素原子の並び方による
   炭素原子間の結合による
 ・官能基による(官能基は後で説明する)
   総称



有機化合物


 

 

鎖状化合物
 
飽和化合物   アルカン
不飽和化合物
 
2重結合を含む アルケン
3重結合を含む アルキン

環状化合物
 


 
炭素環式化合物
 
 
飽和化合物
 
シクロアルカン
 
不飽和化合物 芳香族
複素環式化合物

 
環の一部にNなどがはいったもの
 
 複素環式化合物は高校では扱わない。
 
10−1−4 化学式
・化学式は構造式か示性式を使う。
 作り方 各原子より原子価に相当する数の価標をだす。
     価標が過不足無く、うまるようにする。



 
例 分子式 C2H6O
名 称 エタノール ジメチルエーテル
示性式 CH3-CH2-OH CH3-O-CH3
構造式  
 
異性体 同じ分子式で、構造、性質の異なる化合物。(重要)
 
10−1−5
次の数詞(ギリシャ語)を覚えてください。(ノナはラテン語)
 1  2  3  4  5  6  7  8  9 10
モノ トリ テトラ ペンタ ヘキサ ヘプタ オクタ ノナ デカ
mono di tri tetra penta hexa hepta octa nona deca
大変ですが早く覚えてください。スペルはついでです。
モノレール、トリオ、テトラホット、ペンタゴン、オクターブ、タコの英語名
8〜10は2つずらすと暦の月の名称と関係があります。
 
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