10−3 アルケン(鎖式不飽和炭化水素:二重結合がある)
 
10−3−1 一般式 CnH2n(シクロプロパンと異性体)
 
エチレンC2H4 
H-C-H の角度は116度
2個の炭素原子と4この水素原子は平面上に並んでいる。
C = C炭素原子間の距離は1.34×10-10m
 
エチレンの製法
・石油の熱分解
・エタノールを濃硫酸で(170℃) 脱水(重要)
 CH3- CH2- OH → CH2= CH2 + H2O
 
プロペン(プロピレン)C3H6
 
10−3−2 ブテンC4H8
4種類の異性体がある。シス・トランスの異性体を幾何異性体という。
1-ブテン シス-2-ブテン トランス-2-ブテン 2-メチル-プロパン
 
10−3−3 アルケンの特徴
・アルケンは二重結合の位置の違いや幾何異性体があるため、アルカンより異性体の数が多い。
二重結合は不安定で、単結合に変化し、他の分子が付け加わる。このような反応を付加反応という。
CH2= CH2 + Br2 → CH2Br- CH2Br 1,2ジ ブロモ エタン ブロモ=Br
CH2= CH2 + HCl → CH3- CH2Cl  モノ クロロ エタン
 
・分子量の小さい分子が多数結合して、分子量の大きい化合物になる反応を重合反応という。
 
ポリエチレン
ポリ=多
エチレンが付加反応により多数つながっていく反応を付加重合という。
 
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