10−4 アルキン(鎖状不飽和炭化水素;三重結合がある)
 
10−4−1 一般式 CnH2n-2
共通性質 三重結合は二重結合より不安定で反応性に富む。
10−4−2 アセチレン
炭素原子間の距離 1.2×10-10m 4個の原子は直線構造である。
製法 ・メタンや石油の熱分解
   ・炭酸カルシウム(石灰石)を熱分解して、酸化カルシウムを得る。
    CaCO3 → CaO + CO2
     酸化カルシウムを炭素(コークス)と熱し、炭化カルシウムを得る。
    CaO + 3C → CaC2 + CO
    炭化カルシウムに水を加え、アセチレンを得る。
    CaC2 + H2O → C2H2 + CaCO3
 
性質 ・水に少し溶ける。
   ・よく燃える。
    2C2H2 + 5O2 → 4CO2 + 2H2O + 2618KJ
     金属の溶接作業
   ・種々の付加反応をする。各種高分子化合物の原料。
触媒 硫酸水銀 HgSO4
10−4−3 エチレンからH原子を1つ除いた形の基をビニル基といいます。
赤線の価標のところに色々に原子や基が結合したものができます。
これらの化合物が付加重合をして高分子化合物ができます。
          
 
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