ディーノが寝室まで運んだ紅茶とピンクシャンパントリュフは頑なだった雲雀の心を溶かし、もう一度話し合おうという気持ちを持たせてくれた。

「恭弥のことが好きなんだ」

 静かに告白されて、目が点になる。

 何を言っているのだこの男は。

 ディーノと出会ってまだ三日目。

 愛だ恋だと言われてもピンと来なかったが、何故か彼の言う言葉は信じてみてもいいと思った。

「…ふぅん」

 規模は如何ほどか知らないが、マフィアのボスほどの男が一回り以上年の離れた中学生に夢中だなんて可笑しな話だった。

「気持ち悪いとか思わねぇのかよ?」

「別に」

「恭弥に触れたい」

「ちょっと、また変なこと言って――」

男の大きな手が薄い体を掴んでいた。

「ん…ぅ」

キスをする合間に大きな手が胸板に触れてくる。

今度は順を追って紳士的に触れてきている男に嫌悪することはなかった。

 唇を満喫すると名残惜しげに唇は離され、忙しく呼吸を繰り返している雲雀に「愛している」を繰り返す。

 これは如何わしい行為だとわかっていても、体がディーノを拒絶しないことはどういうことなのか。

「ふ…ぁ…」

 愛らしいピンク色の胸飾りを愛されて、雲雀は嫌々とかぶりを振るった。

 夜の帳は静かに室内を包み込み、密のある空間を演出していた。

「恭弥、愛してる」

 細い身体の上から覆いかぶさり、ディーノは一頻り、まだ乳臭さの抜けていない幼い肢体を丹念に愛した。

「ここ、苦しいか?」

「やめ…」

 張りつめられているテントを軽く撫でてやると、雲雀は脅えた様子で片足を振り上げた。

 振り上げられた方の足首を簡単に掴みあげ、ディーノは痛くはしないと約束をした。

 パジャマのズボンを膝まで下げ、丁寧に下着を下ろすと外気に震える幼い性を二度、三度と軽く扱いた。

「あぁっ」

 それだけで雲雀は呆気なく達し、熱い迸りをディーノ手の中に放った。

 ディーノは雲雀だけを気持ちよくしてやり、自らの高ぶりはそのままにしておく。

 ほんの数分間の触れ合いでも、長らくの間、雲雀に触れ合うことさえできなかったディーノにとっては心の隙間まで満たす行為だった。

「可愛かった。恭弥…」

 息をつく雲雀の髪を撫で、それから濡れタオルで汗ばんでいる体を拭う。

「ひとりでできるっ」

「遠慮すんなって」

 上のパジャマを脱がされ、上肢を隈なく磨かれる。

 最初は背中を次は表にと体を返されて、文句を言う間も与えられなかった。

 ディーノに触れられるたび体が反応し、胸飾りのあたりを冷え切ったタオルの角が掠めると、堪えていた声が大きく漏れた。

 完全に硬く勃ちあがってしまった小さな乳首は不憫なくらい震えていた。

「冷たかったか? わりぃ…」

 詫びるディーノにそうじゃないと熱に浮いた漆黒の瞳が大きく揺れる。

 それに気がつかないディーノは湯桶にタオルを浸して絞り、中途半端に放っておいた胸周辺を拭いた。

「いたいっ」

 今度はあからさまに薄い胸が大きく上下して、両方の乳首がツンと痛みに耐えていた。

 生理的な涙を目尻に滲ませ、ふっくらとした頬を上気させている姿にディーノは欲情した。

「くそ…っ」

 余力を残していたゲージが一気に振り切った。

ディーノはまだ震えがおさまらない雲雀を柔らかなベッドの上へ押し倒し、堪らずにむしゃぶりつく。

「恭弥、恭弥…っ」

 みっともなくがっつき、穿かせたばかりのズボンと下着を抜き取って、微かに反応を示している小さな性器を包み込んだ。

「あぁっ」

 くぐもるように雲雀は鳴いた。

 小さな胸の粒を唇で愛しながら、雲雀の性器を導き、そして自らのズボンの前を寛げた。

 すぐに吐き出す前に性器から手を外し、ディーノは肉付きの薄い尻のラインをなぞって、奥まった窪みに辿り着いた。

「はぁ…ディーノ…っ」

 子供の恭弥に初めて名前を呼ばれた。

 先端から滴る精を指先ですくいとると窪みの周辺を濡らし、それからまたすくって今度は中に指を押し沈めた。

 なかを拡充する行為に戸惑いを覚えながら、怖いもの見たさで眼前にて形状を変え反り勃つペニスを見た。

 クチクチと押し広げられて間もなく、窪みに充血されたソレはあてがわれた。

「ひぃ…っ」

 まさか、こんなところを使うなんて。

さすがに想像もつかなかった。

すべてを受け入れることはできず、男の中ほどまでを雲雀は受け入れた。

「く…、恭弥……」

 締まりつけてくるきつさに汗が吹き出た。

 苦痛の半面、蕩け落ちる気持ち良さにディーノは震えた。

 きつく絡みついてくる襞のような内壁に全てを持っていかれた感じた。

 傷つけぬよう最初は小刻みに腰を打ちつけ、大人の時とは勝手が違う幼い肢体を存分に味わう。

 一方の雲雀はビクビクと熱く脈打つ男に翻弄され、もどかしく胸を震わせた。

「ディーノ、胸、痛い。ど…して」

 切なくて、切なくて。

 記憶がなくとも、雲雀はディーノに記憶をこの身体に留めていたのだ。

 この、今は幼い身体にだ。

「俺の所為だ。恭弥、ごめん…」

 薄い胸板を撫でられ、何度か行き来するうちに期待感に震える乳首を摘み上げた。

 幼い身体には強すぎる刺激だった。

「ふぁ…、あぁ、あ――…っ」

 腰をユラユラと揺らしながら、雲雀は目に映る男と一体感を共有する。

「もう――」

「ああ…」

 このままでは噛み殺される。

 小さな肢体を強張らせながら、キスを受け止める。

 深く舌を絡めとられ、敏感な胸を弄られながら、それでも、突き返したりはしなかった。










 熱いひと時を過ごしたあと、雲雀の熱は二たびぶり返した。

 深夜、眠っていたロマーリオを起し、ディーノは寝室に彼を通した。

 皺だらけになったベッドと雲雀の惨状を見て、「良かったな」と皮肉を交えて祝辞を述べた。

 たった三日で寄りが戻せるとは思いもしなかった。

(いや、この場合、手篭めにしちまったというケースか?)

ボンゴレのなかでも異端児で鼻摘まみ者の雲雀をものにするなんて。

「マフィアのボスなんかやめて、調教師にでもなったらどうだ?」

「あー、これはだな。ロマ…」

 色々と経緯があってと口を濁す主に「やっちまったもんは変わらねぇだろう」と弁解を止めさせた。

「そうだな。結果論に変わりはねぇ…」

 こういうときは潔く認めてこそ、男というものだ。

 乱れたベッドの上に寝かしつけられた雲雀の容態を診るため、ロマーリオは上掛けを剥いだ。

「こいつは…」

 特に胸の一帯が酷かった。

 テラテラと舌が這わされた跡と、拷問のように弄られ続けた乳首が赤く痛々しく形を主張している。

「手加減って言葉をしらねぇのか、ボス?」

 事と場合によっては虐待だと部下の視線にディーノは下を向いた。

「恭弥の奴が、胸が痛いって言うもんだから、つい…」

 たっぷり可愛がってしまったと述べる主に、そんなことだろうなと部下は息をついた。

「一つ言っておくが、恭弥はボンゴレから預かった大事な要人だ。無茶なことは慎めよ。壊れちまったら、どうするつもりだ?」

「次からは自重する…」

 反省するディーノにどうだかと、難儀な恋を抱えている主を白々と見つめた。

 子供の姿をしていても、雲雀はディーノを惑わせるのに十分な色香を持ち合わせていた。

「…本当にやっちまったんだな」

「傷つけてはねぇと思うが、軟膏かなにか塗り薬がほしい」

 手当をしたいというディーノにあとで届けるとロマーリオは答え、上掛けをかけ直した。

「俺が診るところはねぇな。熱が上がったのは無茶な行為が祟ったせいだ。伏せっているガキに手を出すなんて、大人げないぜボス?」

「だよな…」

 次は程々にしておけよと釘を刺され、ディーノは面目ないと項垂れた。

 

 

 




 まだ全部はいれてません。半分くらい…。