軽量グライダーに最適! 超軽量フィルム
「16ウェットフィルム」
の貼り方
1dm(10cm四方)が0.34gというウェットフィルムを入手しました。
厚さは16ミクロン(0.016mm)です。
今までに入手した中で一番の薄さ、軽さです。
ウェットフィルムとはセロテープのお化けと表現したらわかりやすいです
ですからアイロンは使いません。
我々のグライダーグループではこのフィルムが常識になりそうです
重さを量るのにまず10cm四方の台紙付きフィルム
を10枚分用意して重量を量りました
フィルムを使用後台紙のみ重量を計測
その差を計算して10で割ったという測量方法
で秤の精度(0.1g)から見ても信用できます

0.34g/1dm ウェットフィルム最軽量!

1)普通人な貼り方
2)コンペティッショナルな貼り方(空中張り?)
3)仲間の実験
1)普通の貼り方
バルサにはペーパーでけば取り以外の
下地処理はしていません

貼りたい場所より5mm(〜10mm)ほど余裕みて
台紙付きでフィルムを切り出します
翼の上側から貼っていきます
5mm余裕があります
フィルムを少しめくり

オブラートみたい・・・・古いですねぇ
カッターで数センチ台紙を切ります
位置決めします
めくったフィルム部分をくっつけます
裏紙を滑らせながら剥がします
フィルムは裏紙から剥離しながら
静電気で翼にくっつきます
きれいに乗っています
この時点ではしわがありません
左図
 1,フィルムを軽く引っ張りながら
フィルムの中央部を指先で軽くなすります
こするというより 軽くなぞる感じです。
左右に波打つように
かるいしわがよっていきます
2,3,と順に引っ張りながら
なぞってしわを伸ばしていきます。
フィルムをあまり引っ張りながら張ると翼がゆがむ可能性が
あるので軽く しわが出来ない程度に引き、
フィルムは押さえるような気持ちで作業します。

左図では1〜6まではなぞりおわり、
8以降は
まだなぞってないため軽いしわが見えます

6の矢印先のしわは翼接合のグラスファイバーの段差です
取れないしわが寄った場合のみ、剥いで張り直します。
1回程度は張り直しが出来ます、
押さえていなければ数回は出来るようです

左図は翼端の処理方法です、
カーブは細かく切れ目を入れ1枚ずつ折り込んでいきます
このフィルムはほとんど伸びませんし
ドライヤーでもほとんど縮みません。
ということは
 温度変化で翼がゆがみにくいと言うことです
2段上半角の外側の翼を貼っています
通常のフィルムだと片翼を1枚で貼れますが
このフィルムでは分けた方が無難です。
翼の継ぎ目でしわが入ります。
なおフィルムは5mm程度重ねます。
重ねる場合、バルサへの粘着力よりフィルムへの粘着力が
10倍程度強く、1旦くっつくと剥がすのに苦労します。
(ちなみに糊面同士がくっつくとアウトです)
尾翼も同じ要領です。
左図は厚さ2mmのバルサの尾翼です
フィルムめくって台紙を片側切って
台紙をめくってからフィルムを押さえ込む

主翼と同じです
フィルムは左図のように上側を回り込まして、
下側のフィルムを縁面(ふちずら)でカットします
フィルムが袋になるため、剥がれることはまずありません。

エンジンオイルや燃料に強いかはテストしていません
エルロンやエレベーターなどの動翼の加工は
フィルムが袋になるようにします。



A 別々に貼る 後でヒンジ

B通常のフィルム加工ですがCUT部分から剥がれやすい

C先に内部をフィルム張りした後、Bの加工です
もしくは内部のフィルム加工の代わりにラッカーなどの
塗料を塗っておけば食いつきは良くなります

コンペティッショナルな貼り方(空中張り?)
 申し訳ないんですけど友人から聞いた話をイラスト文章にしています 僕はやったことありません
     

翼中央部は あまりフィルムを押さえないこと
 これにより フィルムの平滑度が
そのまま翼に繁栄されるということらしい・・・・

フィルム翼端の処理は普通人な貼り方とおなじ

ジグに貼るフィルムが必要なため 
フィルムが2割増し必要
仲間の実験と結果
どれほど熱に強いか?(弱いか)
夏の炎天下 屋根のない車庫に三菱のデリカに16フィルムを貼ったSALの機体を忘れて2日間放置
フィルム全面に小さなしわが発生 わずかにのびた様子 で 車外に出し 放置すると元に戻った 念のため縁は
押さえたそうです。 それから 1年 まだそのまま飛ばしています。
塗装は出来るか?
缶スプレー(ラッカー系油性)を吹いたところ
 塗装皮膜が薄いところはよく食いついているが 厚いところは剥げやすい 
プライマー(京商のLSSプライマー・ホルツのウレタンバンパー下地処理剤)を吹いた後 塗装はできる
しかし 軽量化にはならず 塗装するならそれなりのフィルムを使うべきだ・・・・・ごもっともです
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