空にあそぶ 2004-サーマルハンティング用
2004/7
ドイツ robbe社の
スロープソアラー
エタロン(ETALON) 
翼幅2500mm
重量 800g
スチロールコアにアベチ貼り

エポキシ樹脂で目止めして
ウレタン(蛍光イエロー)塗装

1年後 エタロン電動化計画 発動
左 友人のBIRD1.5m
前 私のSAL 1.35m

大きいですけど 各部 軽量化を念頭に置いて設計されています
木目を生かすWAXがロベ社から出ています 当初それを塗って仕上げとする予定でしたが
入手できず、今までにも実績のある塗装行程にしました 大して重くはならないけど 磨きが手間かかります
製作途中の写真
翼の下地作り
1)エポキシ樹脂をアルコールで
希釈(分離する直前まで)
それをはけ塗り・・・注1
2)十分乾いたらペーパーがけ(240#)
3)エポキシ樹脂をはけ塗り フィルム押さえ
4)ペーパーがけ(240〜400#)
5)2液ウレタン(東邦化研のエンジンウレタン)塗装
6)垂れた(<- へたくそ)
7)#500〜#1000で垂れたとこ磨き
8)ピースコンで修正

うまい人は6)〜8)はいりません
塗装中
蛍光はクリアーなので 木目がきれいです
なお 蛍光色は経年変化で醒めてきて 色が薄くなります

以前 外の模型に蛍光グリーンを塗ったんだけど
一夏すぎるとただの緑でした。
注1 なぜこの1)行程が必要か・・1)2)を省くと アベチ(バルサ)の中の空気が表面に浮き出てきてピンホール
の嵐 銀河星雲だ  樹脂を厚くすると出にくいのだが軽量化のため出来るだけ樹脂を少なくしたい
 結果 1)・2)を処理する方が軽く きれいに出来ますね〜
主翼は3分割で ここから分かれます
エルロンサーボが 分割部のすぐ外側に
埋め込まれています
110度ゲージ
厚紙製
電動化計画 2005/7
1年間 etalonを飛ばしてみた
スロープやらショックコードやら そこそこ飛ぶし
滞空も 及第点だ が
人間とは考える葦であるし 飽きるものだ
で 電動化を考えてみた いろいろ方法は有ると
思うが 現時点は右図を参照

構想 制作 問題点 を書いてみると・・
構想を練っていると 1974年のラジ技に
一条卓也先生のモーターナセルをピュアグライダーに
取り付ける方法が掲載されていた。

この記事は06エンジンでナセル部160g
機体は2.2mで950g と言うことでほぼエタロン
に近い 

スロープ目当てで山に登って 風がない!ときは
モーターを装着
風が有ればそのままピュアグライダー
 オールマイティ に しようぜ という構想・・・・・

記事を読んでいて疑問点が1つあった
それは スラストを10°も付けなければならない右にナセルをつけたのか?
 モーターは左回転だから 翼の左側に付ければサイドスラストはほぼ必要なくなるのではないか?
 なぜ一条先生は 右側に?
予測1) 手投げするときに顔に排気がかかるからじゃないかと言う説・・(右利きの場合)
予測2) 記事の中に双発機のサイドスラスト理論が掲載されていたので それを鵜呑みにしたんじゃないか?とか
(通常双発機は左右逆回転だから右図は正しいのだけど)
(ただし昔の第2次世界大戦の日本の双発軍用機はほとんど同回転方向でした これは部品調達、整備の観点からだろうと
推測します)


と言うことで 左ナセルにすることにした
1974年の記事から抜粋
制作記
1)造形用ウレタンブロック
2)側面図から削り出す わりと適当
3)
4)丸く削る
5)エポキシ樹脂で表面を締めて
サンドペーパー#240で磨き
サンディングシーラーを塗って
サンドペーパー#240で磨き
サフェーサー吹く
 ヘコミをポリパテ修正
東邦科研のサンディングシーラー
6)磨き終わった型
7)シリコンによる型どり(下型)
8)上型とくっつかないようにシリコン部分に離型剤を塗る
9)上型のシリコンが固まって枠をはずす
10)型をはずす
11)製品となる1プライ目のマイクログラス
12)2プライ目はカーボン 3プライ目は厚手ファイバー
中央部を継ぐ ハッチ部を開口 
12)サフェーサー吹いてヘコミにパテ盛り
13)型と製品を並べてみた
13)製品に白塗装
14)完成
モーターはホビーネットの直径37.5mmの91gブラシレス
 250Wクラス  11.1V3セル2000mAリポ 35Aアンプ

ナセル部分の重量は 約400g
機体重量が900gだから
総重量 900+400-100(ノーズバラスト除去)=1200g

総重量は許容範囲だけど 左側がかなり重い

なお胴体とナセルの間隔の問題で折れペラは10*6とすこし小さめ
飛行インプレッション 2005/8/15

1)サイド・ダウンスラストの問題
これはゼロゼロで望んだのだが
結果的には大成功となった
モーターが回っている間はほとんど癖がない
パワーも十分で ロールも良く軸が通っている
80°くらいの上昇でも失速しないで、まっすぐ登る


2)モーターを止めたとき
左癖がかなり強い
●離陸(手投げ)はモーターOFFで投げ、左に大きく傾き失速して翼端を損傷・・・
直後補修して ハーフスロットルで投げると
問題なく上昇する
●上空 左癖ある 左旋回は巻き込み癖・右旋回で起きあがり癖 どうにか許容範囲
●着陸
これは非常に苦労した スピードが落ちるに比例して左癖が強くなり 極低速ではコントロールできない
ある程度スピードを殺さないで着陸を心がけたが
まったく気が抜けない・・・
今後の課題
左癖を軽減する方法を考えてみた・・・
●H氏から・・・
   ナセル内のバッテリーだけを右翼に積んだらどう?
                      うん 一理ある 見かけは悪くなるけどな
●Y氏から・・・
モーターが25%以下になったとき左フラップだけ下げたらどう?
                      うん 一理ある 見かけもこのままでミキシングだけだし・・

で次回 Y氏の提案方法を試してみようと考えている・・・2005/8/10

追伸 元々ETALONにフラップは無いのだけど
Oおじさんは 先日改造し 装着しています 6サーボ+モーターです
第2回 飛行インプレッション 2005/8/28
フラップをエルロントリムタブのように8ch目のレバーで操作できるようにして 再度チャレンジ
●着陸時 少し左にカニ走り傾向があるものの 着陸はずいぶん楽になった
●離陸時 機速が遅いため フラップの効果はほとんど無し
 手投げ時のモーターパワーのかけ方が少なく ま〜た左翼端損傷!!!! 手投げ成功率が低いぞ!!
飛行中の写真は後日アップ予定
写真を撮る前に 使命を終えたみたいよ〜ん 2005/10
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