修理職人の部屋 ローハッセルシャーレ        
飛行機 翼編
種類 備考
4.ローハッセルシャーレ 高級ARF(半完成機)に多い
ARF:Almost-Ready-to-Flyの略
ミニコラド
構造
症状 立木の枝の中をくぐる
大きな破損はないものの
ねじ曲げられた翼は
表面のグラスファイバーに
しわが多数見られる

外見は異常が見られない場所も
注意深く押さえてみると内部ローハッセルと
下層ファイバーの割れが見つかった
カッターで注意深く表面のグラスのみ
剥いでいく
0.6〜1mmのローハッセル(堅いスポンジ様)と
そのすぐ下の層に
もう1枚非常に薄いファイバーがある
これを出来るだけ傷つけないようにする
穴があいて空間が見える場所は 硬質スポンジ
またはバルサで埋めてしまう
上下層ともグラスが割れている場合
表面に段差が出る
この場合 段差が無くなるまで押さえて
スチロール用瞬間(テトラ製)を流していく

マイクロバルーンと瞬間を併用して
丁寧に 小穴を埋める 


瞬間は必ずスチロール用を使う バルサ用は
発熱するので駄目 ローハッセルがゆがむ
エポキシ樹脂を塗り・・・・

小穴が残っていると
樹脂が中に落ち込んでしまう
 
上からセロテープやクリアテープ
で押さえる 樹脂の量を調整して出来るだけ
波打たないようにすること
12時間待つ・・・
ペーパー掛け
見てくれを言わなければ
これで強度は出ている
塗装工程
缶サフェーサー(東邦科研)
を軽く吹く この時点で波打ちを見る
波打をポリパテ(タミヤ)で修正
このパテが重たいのでほどほどにする
ほとんど削り取る
再度 サフェーサーで波打を見る
あとは
カラー塗装(割愛します)
塗装後
尾翼

上層ファイバー
ローハッセル
下層ファイバー破損

完全に空間が見える
埋める
瞬間で固定 ツラあわせ
薄手のファイバーをエポキシ樹脂で貼る
磨く
塗装後
グラスの厚み分 段差があるが
よく見ないとわからない