青緑山水図・郭子儀図(田能村直入筆)


南画の大家田能村竹田(たのむらちくでん)の画業を継いだ田能村直入(たのむらちょくにゅう)が描いた南画の大作である。青緑山水図とは山を群青や緑青で彩色する中国山水画の一形式であり、郭子儀は子だくさんで立身出世したことから長寿・繁栄の画題とされる中国唐代の武将である。青緑山水図は明治3年(1970)毛利元徳(もうりもとのり)に、郭子儀図は同年毛利敬親(もうりたかちか)に披露され、翌々年ともに毛利家に献上されたものである。