―出典：ビルドプロジェクト　サンフランシスコ市　インディペンデントリビング　リソースセンター―

私が「聴いて」と言っているのに
あなたは私にアレコレとアドバイスを与えてくれる
それは私が頼んだことじゃない

私が「聴いて」と言っているのに
あなたが理由を挙げて「・・・だから、そういう風に考えちゃいけないよ｣ってお説教を始める
私の気持ちは踏みにじられる

私が「聴いて」と言っているのに
あなたは、どうにかして私の問題を解決してやろうとする
ちょっと変に聞こえるかも知れないけれど、それは私を裏切ること

聴いて！私は「何か話して」とか「何かして」と頼んだ訳じゃない
ただ聴いて。ただ耳を傾けてと頼んだだけ
アドバイスなんて安いもの
２０セントを払って新聞を一部買えば
○○伯母さんの人生相談と牧師さんのお説教が一緒に載っている

そもそも、私だってできるのよ。私に力がない訳じゃない
意気消沈して打ちのめされているかも知れないけれど
力が全くない訳じゃない

私ができることや自分でしなければならないことなのに
あなたが私の代わりにやってやろうとすることは
私の不安や無力感を大きくするだけ

私には私が感じていることがあるのだから
それがどんなに変に聞こえても
それをそのまま受け入れて
そしたらあなたを説き伏せることをすぐやめて
私は自分の変な気持ちの裏にあるものを
あなたに説明するという作業を始めるから

人によっては（時々だけど）お祈りの効果があるのも、このため
だって神様は無言
神様は私達にアドバイスしたり
「私が解決してやろう」なんてご自分が乗り出していらっしゃらない

神様はどんな神様でも
私達の話を聴いて下さるだけ
人間が自分で解決するのを見守っていらっしゃるだけ

だからお願い、私の話を聴いて
私の話に耳を傾けて

あなたにも話したいことがあるなら少しだけ待ってね
少ししたら、次はあなたの番
あなたの番になったら、今度は私があなたの話を聴くから