━‐かい【アラビア海】 インド洋北西部、インドとアラビア半島に囲まれた海域。
━‐ご【アラビア語】 セム語族に属する言語で、アラブ諸国の共通語。イラク、シリア、アラビア半島、北アフリカなどに分布する。イスラム教の聖典「コーラン」は古典アラビア語で書かれている。単語は一般に三個の子音から成る。
━‐ゴム (英arabic gum)アラビアゴムの樹の樹皮から得られる粘液状分泌物、およびそれを乾燥したもの。錠剤の結合剤、織物仕上げ、インク、菓子の粘着剤などに用いる。
━ゴム‐の‐き【アラビアの樹】 マメ科アカシア属の常緑高木。北アフリカの原産でアラビア、インドなどにも栽培される。アカシア属の一種。高さ約六メートル。幹からしみ出るゴム質の樹脂が固まったものがアラビアゴムで、薬用、工業用などとする。アカシアゴム。
━‐じん【アラビア人】 アラビア半島の住民という意味と、言語風俗が同じアラブ族をさす場合がある。人種的には単一でなく、その起源も明らかでないが、ほとんどが、イスラム教を信じている。サラセン文化を築いた。
━‐すうじ【アラビア数字】 0・1・2・3・4・5・6・7・8・9の一〇個の数字。インドで考え出され、アラビアを通じてヨーロッパに伝えられた。ただし、古いものと新しいものとでは形がかなり異なる。インド数字。算用数字。
━‐のり【アラビア糊】 アラビアゴムを材料として作った粘りけの強い糊。
━‐もじ【アラビア文字】 アラビア語などの文字。アラム文字が発展したもので、四〜五世紀ごろ成立。表音文字で、子音文字(二八個)しかない。母音は、必要に応じて、文字の上下に補助符号をつけて示す。右横書き。アラビア語のほか、ペルシア語、マレー語、ヒンドスターニー語などの文字でもあり、分布地域はローマ字に次ぐ。
アラビア語 英語 amiral bahr → admiral (海の君主) 海軍提督 al kohl → alcohol (アンチモン) アルコール hasheesh → hashish (乾いた草) 大麻の呼び名 qahwa → coffee (コーヒー) コーヒー sukkar → sugar (砂糖) 砂糖 jamal → camel (ラクダ) ラクダ