ヒッタイト語


紀元前の2000年期頃、古代オリエントのアナトリア地方(現在のトルコ共和国あたり)に強大な国があった。この国は、周辺の国を軍事的に制圧し、最盛期にはエジプトとシリア地区の覇権をめぐって戦った。しかし、決着は付かず、最終的には平和条約を結び、エジプトとともに古代オリエントの2大強国となった。ところが、盛強を誇ったこの国も、ある時期を境に急速に衰退し、人々の記憶から消え去ってしまった・・・。

ヒッタイト人は、小アジアのアナトリア高原に侵入し、土着のハッティ族を征服し、トルコの首府アンカラ近くのボガズケイ(Boghazkeui)に首都をもつ大帝国を建設した。今世紀初頭にボガズケイの書庫の発掘によって世に出た大量の楔形文字碑文の解読によって知られたヒッタイト語(Hittite,Hethitisch,hittite)は、印欧語族中最古の文献を提供する。
高津春繁 著『比較言語学入門』より

というわけで、記述文法書の翻訳であります。(かなりあやしい訳や誤訳が多々あると思われます)