語順


 言語の語順は論理的には、SOV、SVO、VSO、VOS、OVS、OSVと6つある。実際には最初の3つ、特に最初の2つの型が他を圧している。

 SOV型の言語は、日本語・朝鮮語・ヒンディー語・タミル語・モンゴル語・トルコ語・マリ語・アムハラ語・ケチュア語などがあり、世界の言語の約半数がこの語順であるといわれている。
 SVO型は、英語・フランス語・スペイン語・スワヒリ語・中国語・フィンランド語・スウェーデン語などで、約4割の言語がこのタイプ。
 VSO型は世界の言語の約1割で、アラビア語・ヘブライ語・アイルランド語・タガログ語などがあげられる。
 他の3タイプの言語は稀で、VOS型はマラガシ語・トンガ語、OVS型はヒシカリヤナ語、OSV型の言語はみつかってないといわれる。

参考:「言語類型論と言語普遍性」バーナード・コムリー著
「言語学」風間喜代三 他著



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