火怨のモレ

もう、何故、この本をもっと早く読まなかったのかと残念でならない私。「蒼き狼」よりも先にこの小説に出会っていたら、私の人生は変わっていたかもしれないと思うほど私の心にズシンときた本です。物語は、東北産出の金(きん)を手に入れんが為、北の民を支配しようとする朝廷に、若きリーダー亜弖流為(アテルイ)が母礼(モレ)らと共に蝦夷軍を結成して立ち向かうのですが、大軍を退けられた朝廷は威信をかけて、切り札、将軍坂上田村麻呂を投入する。蝦夷の運命を一身に背負ったアテルイ達がとった行動は・・というお話。魅力的な人物が敵にも味方にも数多く登場します。アテルイ達の生き方にきっと胸が熱くなるはず。

火怨の冒頭で炎上する多賀城跡。
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「人の心や動きを見事に読み取る男よの」
(火怨 上巻より)


モレのことを指した言葉です。
そうです、そうなんです。彼の頭脳明晰・冷静沈着さがあってこそのアテルイの活躍だったと思うのです。
上巻の最初で、彼に一目惚れした私は、アテルイのためなら命を捨ててもよいと
思うモレが、下巻まで生きているのか心配で心配で
つい上巻の途中で、下巻の最後を読んでしまいました。
安心したと同時に、ものすごく後悔してしまいました。

時間を遡る術があったらきっと彼に会いに行く
いいの、木陰から見るだけで・・(絶対、声かけるよね・・by 外野の声)