◆講演会「大内文化ネットワーク」開催


 平成22年7月4日(日)午後2時より、会議室に於いて、『菜香亭歴史学習会「大内文化の遺産」講演会〜山口開府650年記念』として、その第2回めの講演会「大内文化ネットワーク〜大内氏はこんなにもグローバルだった!」を開催しました。
 当日は50名の参加者を数え、盛況でした。

 始めに福田館長の講演を行いました。
 館長は、琉球と山口とのつながりを示す市内に残る石敢当についてはなされました。
 また、沖縄に残る梵鐘には、周防国在住の者が1495年に制作されたものがあるということも併せて紹介されました。
 そのあと、平成19年度山口市地域文化まちづくり推進事業補助事業をうけてNPO法人歴史の町山口を甦らせる会が制作したDVD「大内文化の遺産U」のうち、海外とのつながりが濃く表れている「乗福寺編」と「雪舟編」を視聴しました。

 今回の講演会の講師は、山口県立大学准教授伊藤幸司氏です。
 大内氏当主の菩提寺(そのほとんどは現在廃寺)はその開山を著名な禅僧にお願いしています。どの禅僧にお願いするかで当時の大内氏の指向が伺えるそうです。
 乗福寺(大内重弘)・永興寺(弘幸)・乗福寺(弘世)の開山は、京都の高僧を呼んで、中央と繋がりをもつことを望んでいました。次の香積寺(大内義弘)・国清寺(盛見)は、海外との交易ネットワークに縁の深い僧を招いています。闢雲寺(大内教弘)は国際貿易都市博多で活躍する曹洞宗勢力から高僧を招いてます。法泉寺(大内政弘)・凌雲寺(大内義興)になると、臨済宗・曹洞宗などの多様な禅宗を学んで幅広いネットワークをもつ高僧を招いています。
 このように大内氏は禅僧のネットワークをも取り込んで活動領域を拡げていたということを話されました。