◆企画展「山口の町の漆器展」開催




 ◎平成23年8月1日から9月30日まで、当初より会期を一ヶ月延長して、大広間展示室において、夏期特別企画展「山口の町の漆器展」を開催しました。
 山口の町は漆器の町でもあります。大内氏の時代から現代まで、漆器作りの伝統は連綿とつづいています。昔、漆器は日常品でした。いまではあまり使われなくなった漆器をふりかえる今夏だけの企画展です。

 今回の企画展、古いものでは大内氏時代の漆器を展示してます。大内氏が活躍していた室町時代の遺跡から出土した漆器椀です。木は腐りやすいので残るというのは大変珍しいことです。今回初公開です。
 併せて、足利前将軍が大内氏にふるまわれた500年前の料理のレプリカを展示しています。当時はこういう料理を漆器椀に入れて食事されていました。
(以上、山口市文化財保護課所蔵)
江戸時代になると、山口の後河原に漆器職人がたくさん住んで庶民向けの漆器を作っていました。当時は「雪舟盆」というのが作られていました。黒漆の地に様々な模様が描かれたものです。ここでは明治時代の雪舟盆を展示しています。
(山口市歴史民俗資料館所蔵)



 現在の大内塗は明治時代に再興されたものです。
 最初に試作された作品を写真(山口県立山口博物館所蔵)で、実物では初期の大内塗膳(個人所蔵)を展示しています。
 展示室の中央には、今回の企画展のために製作していただいた「大内人形の出来るまでの過程」を展示しています。
 また、現在大内人形を製作している職人の各大内人形も展示してます(山口市ふるさと伝承総合センター所蔵)。作り手によって絵柄が違います。
 大内人形には、大内弘世と、京から嫁入りしてきた奥様との夫婦愛の物語が背景にあります。その物語が巻物に書かかれたものを展示して紹介しています。
 現在、大内塗は、伝統的工芸品漆器に指定されています。全国で23品目の漆器が指定されており、写真と一部実物(個人所蔵)で紹介しています。
 朱漆といっても、大内塗、輪島塗、琉球塗とでは微妙に違うことがわかります。
 料亭菜香亭でも必ず漆器が使われていました。そのときの写真をパネルで紹介しています。
 料亭菜香亭の漆器は輪島塗です。数々の漆器が、同じ模様で何十個とあります。並べてみると壮観な眺めです。