とくさがみね「森のチャレンジコース」ローカルルール(L.O.P)
(3)ハイエレメント
「とくさがみね森のチャレンジコース」は、ビレイシステムの付け替えにより、次のエレメントに行けるように、ステップが設置されているエレメントがある。ビレイシステムの付け替えを行う場合は、ビレイシステムの付け替えを確認するもの1名が必ず、ステップ上に配置されていること。
となり合ったエレメントを使用する時は、十分に打合わせをする。
使用する脚立が3種類用意されている。4mのものは、ジップワイヤーのゴールで使用する。2mのものは、ジャイアントスウィングで使用する。
※キツツキ対策として、柱にネットを巻いたエレメントが数カ所ある。スタート地点に上がる時、ネットやネットを止めているテープに十分注意して上ること。
①4面クライミングタワー
- 下降の時、タワーデッキからの乗り出しが難しいので、チャレンジの前にイメージさせておく必要がある。
- ジャイアントスウィング使用時は、ジャイアントスウィング側は使用できない。
②手つなぎトラバース(マルチバイン)
- ビレイシステムが2組で移動していく場合は、ビレイロープ同士の交叉や、手つなぎロープとの絡みに注意する。
- ビレイヤーは、ウォールの方からビレイする。
③スカイウォーカー(ジャコブスライダー)
- ビレイヤーは、ウォールの方からビレイする。
- チャレンジャーは、手つなぎトラバース側から上がる。
④ジップワイヤー
- このエレメントの人員配置は、チャレンジャーがスタート台に登るためのビレイに1名。スタート台上でプーリーを装着をするもの1名。ゴ-ル側に、脚立要員2名。脚立上でチャレンジャーを押える人、1名。が、最低限必要となる。
- 複雑なビレイシステムであるので、十分経験のあるもの以外使用すべきではない。
- ツイストロックカラビナは、スチール製のものを使用する。
- チャレンジャーは、ロープをつかんでいるとやけどの恐れがあるのため、ロープを手で持たない。やむをえず持つ場合は、出来るだけ体に近い位置を持つ。
- チャレンジャーは、スタート台での助走や、飛び込んでの使用はしない。
- バッククリップでチャレンジする場合は、ユニバーサルハーネスとチェストハーネスの組み合わせで実施する。
⑤ジャイアントスウィング
- チャレンジャーがいつリリースしてもいいように、引くときは心構えをしておく。
- プーリーや、柱の金具を確認しながら行う。
- バッククリップでチャレンジする場合は、ユニバーサルハーネスとチェストハーネスの組み合わせで実施する。
- 手つなぎトラバース(マルチバイン)使用時は、ロープの引く方向に気をつける。
⑥キャットウォーク
- 下降する時は、キャンプ場側に下降する。チャレンジャー2人で実施する場合も同じ方向(キャンプ場側)に下降する。
- チャレンジャーが丸太に当たらないように、足で突っ張り、丸太よりも頭の位置が下になるまで足を離さないように指示する。
- チャレンジャー2人で実施する場合は、ビレイロープが絡まないように、すれ違う方向を指示する。
⑦パンパープランク
- このエレメントは、ビレイ用ポールを使用する特殊なビレイ方法のため、十分トレーニングをしてロープコントロールをする必要がある。
- ビレイヤーはスタンディングヒップビレイを行い、ビレイロープのずれを防止するため、ヒップビレイの左右にカラビナを装着し、ビレイロープを通すこと。
- セカンドビレイヤーも、スタンディングヒップビレイをおこなう。
- 5人以上のグループは、オーストラリアンをおこなっても良い。オーストラリアンビレイの時は、チャレンジャーが飛んだ瞬間に、ロープを引くので、全員が動かなければならないことを、指示しておく。
- 台の上に上がって立つまで、チャレンジャーは、ビレイロープに頼ることがあるので、急に張りを緩めるとバランスを失うことがあるので注意する。
- ジャンプするときには、チャレンジャーにビレイロープを持たないよう指示する。
- またジャンプする際にロープが張ったままだと、チャレンジャーが身動きできないので、緩めるときは、必ずチャレンジャーに確認する。
- ジャンプの瞬間、緩めていた張りをビレイヤーが後方に下がって、チャレンジャーの落下距離を短くコントロールする必要がある。緩めたまま、落下するとチャレンジャーには、かなりのショックがかかり危険なことを認識する必要がある。
- 他の連結しているエレメントにショックが伝わるため、同時に使用する場合は、他のエレメントと必ず打ち合わせを行いジャンプすること。
- ハーネスは、ユニバーサルハーネスとチェストハーネスの組み合わせを使用し、バックグリップでセットすること。
- ジャンプした後、髪の毛が、ハーネス、カラビナ、ロープの接合部分に巻き込まれることがあるので、あらかじめ、束ねるなどの対処をすることが重要である。
- ビレイロープは、チャレンジャーの動きを妨げない範囲で最小限の緩みにする。
⑧クワドロフィニア
- このエレメントは、特殊なビレが必要なため、十分経験のあるもの以外、使用すべきでない。
- ビレイは、フロントクリップで実施すること。体格によりチェストハーネスを併用する。
- 支点用ワイヤーケーブルからのビレイには、スチールカラビナを使用すること。
⑨ビルマブリッジ(つり橋わたれ)
- ビレイロープがエレメントの手すり用ロープにすれるので、ビレイポジションに留意する。
⑩ハイワイルドウージー(人の字バランス)
- 2人のチャレンジャーが同時に移動していくので、ビレイロープの絡みや、合図に注意をする。
- パイレーツクロッシング(おっかなびっくり)側からどちらのチャレンジャーも昇ること。そのとき、ビレイロープが絡まないように注意する。
- 先に上ったチャレンジャーは、高い位置に移動し、次のチャレンジャーが、ワイヤーの上に立つまで待っておく。
- 2人のチャレンジャーは、指を絡ませないようにすること。地上で2人で行ってから実施するとよい。
- ハーネスは、ユニバーサルハーネスとチェストハーネスの組み合わせを使用し、バックグリップでセットする。
⑪パイレーツクロッシング(おっかなびっくり)
- ビレイヤーは、キャンプ場反対の方からビレイすること。ビレイする場合は、後ろが狭くがけになっているので転落などないように、セカンドビレイヤーは注意する。
- ビレイは、ダブルロックカラビナか、ブーリン・オン・ア・バイトフォロースルー、フィギュアエイト・フォロースルーを使う。
⑫ポストマンウオーク(平行ロープ)
- ビレイは、ダブルロックカラビナか、ブーリン・オン・ア・バイトフォロースルー、フィギュアエイト・フォロースルーを使う。
⑬むささびビスウィング
- このエレメントは、特殊なビレイが必要なため、十分経験してから実施する。
- ハーネスは、ユニバーサルハーネスとチェストハーネスの組み合わせを使用し、バッククリップでセットすること。
- チャレンジャーは、斜面の下に向かうように行う。ロープを引くのは、斜面の上に向かって引くこと。
- チャレンジャーが斜面を走る場合、斜度があることを考慮して、転倒しないよう十分認識させてから実施すること。
- 最初に必ず高さを確認し、ロープの引く位置をチェックしてから行うこと。
⑭Jタワー
- カバーを取り外してから使用する。
- Jタワーのアクティビティには、丸太のぼり、ジャイアントラダー、インサイドクライム、カーゴネットなどがある。
- アクティビティにより、チャレンジャーが登る方向の指示を確実に行うこと。方向によりビレイロープが柱に絡んだり、落下したときに柱に衝突したりする場合がある。
- 丸太のぼりを使用するときのビレイは、ボールロックカラビナか、ブーリン・オン・ア・バイトフォロースルー、フィギュアエイト・フォロースルーを使う。
- ジャイアントラダーを使用するときは、ビレイは、ダブルロックカラビナか、ブーリン・オン・ア・バイトフォロースルー、フィギュアエイト・フォロースルーを使う。
- ビレイシステムが、シアーリダクション、丸太とアクティビティにより異なるので、ビレイヤーに確実に伝えてから実施する。
- 他のアクティビティのパラシュートコードやビレイロープがチャレンジャーに絡まないように注意する。
- プラットホームに立った場合、降りるときにロープが絡まないように、降りる位置に注意すること。