伽藍山のナギ
65. 伽藍山のナギ

通称 小郡町ナギ自生北限地帯
場所 吉敷郡小郡町上郷 伽藍山
    山口からは県道山口・小郡・秋穂線(山口大学方面)で小郡方
     面へ小郡町表示を見てまもなく「山口県中部環境センター(な
     ぎの木)」の表示を見て左折、中国道をくぐりセンターに駐車し
     左の山道を表示に従って登る。約500m。


指定 国天然記念物(1922)
大きさ 根元部分は癒合。2.80m(1m周)約10m(高さ)上部折損。
      樹幹部1幹は地上1.5mで折損。

種の概要
  マキ科・常緑高木。大きいものは幹周4.71m(1.50m径)、高さ25mに達する。雌雄別株。台湾から琉球、九州、四国に自然分布する。葉は他の裸子植物と違って卵形〜楕円状披針形で幅1.5‐2cmあり、脈は多数の平行脈になる
由緒ほか
  権現様はナギの葉に乗って来られたという伝説は全国的に聞かれ、熊野権現系の神社によく植栽されている。近くの山麓に熊野神社が現存するところから、植栽された可能性がある。藩政時代ナギが相当多くあったとされ、後に伐採されたものという。現在は上記のもののほかは小さいものが数本見られる程度である。
  指定地付近には大きい岩塊の中に祠、地蔵7体があり(山上社)これには里丁が彫られており、ここに上がる道そばに置かれていたものであろう。文化十酉…の石灯籠も見える。(風土注進案では麓に廃寺東陽寺(天台宗)の名が見えこの奥の院との説もある)

伽藍山のナギ                                撮影2004.03

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