ケヤキ
氷見神社(中宮)のブナ
85. 氷見(ひみ)神社(中宮)のブナ

場所 周南市(旧鹿野町)秘密尾
     旧鹿野町から県道徳山・徳地線を本浦口で左折、
     合ノ川を遡ってじぐざぐ道を峠へ、峠を下りると秘密尾部落が
     ある。ここを左折して少し上ると左側に氷見神社がある。


指定 樹林=県天然記念物(1982)
大きさ 2.65m(目通り)約25m(高さ)
      中宮そば(海抜およそ650m付近)

種の概要
  ブナ科・落葉高木。大きいものは幹周8.48m(2.70m径)高さ35mに達する。日本の北海道(南部)、本州、四国、九州の温帯域に産し、日本の温帯林を構成する代表種である。山口県では標高で約750m以上の地に限られており、玖珂郡錦町の寂地山の頂上部を除いて多くが伐採されて残存する所は少ない。
由緒ほか
  創建は貞観7年(865)という。旧号露島大権現。上宮は山そのもので、社殿は無い。中宮は中腹にあり小祠が、若宮は山麓にあり社殿がある。
  上部にはブナが現存するが、ここのものは恐らく植栽されたものであろう。中宮から上宮にかけてはウラジロガシ、シラカシ、ミズメ、イヌシデ、ウラジロノキなどのやや大きいものが見られる。若宮の石段右側樹林の中には根周り5.30mのケヤキ(ニレ科)、目通り2.27mのコナラ(ブナ科)がある。
  「山口県の巨樹資料」(2000)の口絵写真、p.35で紹介したイヌブナはブナの誤りで訂正しておく。(中国地方西部のブナは樹皮に地衣類がよく着生し黒っぽいものが多い。)

氷見神社(中宮)のブナ                          撮影2000.05
ケヤキ

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