宇部市議会だより

以下は代表質問の内容です。

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宇部市議会(24年6月)定例会議事録

一 般 質 問 (市 政 会)


      井 仁  議 員

 16番(高井仁君) 新風会の高井仁であります。本日は2つのことにつきましてお尋ねしながら、今後の市政の進め方について御一考をお願いしたいと思っております。
 まず、第1点でございますが、子供たちが毎日往復しております通学路の安全についてであります。
 御承知のとおり、先々月4月23日の朝、京都府の亀岡市の通学路におきまして、学校へ向かっている小学生ら10名の列に無免許運転の18歳の少年の軽乗用車が突っ込み、小学2年生の女の子と、付き添いの、お腹に7カ月の胎児を持った母親が死亡、8人が重軽傷を負ったという事故がありました。その4日後の4月27日の朝、千葉県の館山市でバス待ちをしていた児童と保護者の列に20歳の若者が運転する軽ワゴン車が突っ込み、1年生の男の子が下敷きになって亡くなりました。同じ日の同じ時刻ごろ、愛知県の岡崎市でも、横断歩道を渡っていた小学生の列に24歳の会社員の軽ワゴン車が突っ込み、3年生の女の子と5年生の男の子がはねられ、重軽傷を負ったという悲惨な事故がありました。これらの子供たちの中には、小学校に入学したばかりの子もおりました。また、新しい学年に進級して、夢を膨らませて学校へ向かっている子供たちでありまして、整然と並んでおり、何の落ち度もない小学生が次々と犠牲になるという、余りにも理不尽過ぎる悲劇でありました。事故の原因は、運転者が無免許運転であったとか、思慮分別のない少年だったといっても、取り返しのつかない事故であります。翻って私どもの付近を見渡してみますと、このことは単によそごとではないように思えてなりません。

 そこで、質問の第1、通学路の交通安全確保についてであります。
 その1、現状に対する認識はどうか。宇部市の通学路は安全なのかということであります。
 その2、これまでの努力と今後の対策であります。すなわち、安全確保のため、これまでどのように努力してきたのか。そして、安全でないところがあるのであれば、今後どうするのかということにつきまして、安心・安全なまちづくりを進めております宇部市のお考えをお尋ねしたいと思っております。

 次に、学校給食調理場の整備についてであります。
 平成21年度から東部4校、東岐波、西岐波の小中学校4校の約2,600食を受け持つ西岐波小学校給食共同調理場が完成、運用を始めております。そして、3年後の今年度から、先ほど申し上げました西岐波小学校給食共同調理場と直線距離で1,600メートルしか離れていない場所に、現在、琴芝にあります古くなった学校給食センターのかわりとして8校、約4,100食を賄おうとする新しいセンターの建設が始まります。そして、平成26年度から運用を開始する予定とのことであります。両調理場をあわせますと6,600食、全市の調理数1万4,300食の46%、半数近くが東部地区のごくごく近い2カ所で調理され、市内を横断して新川、鵜ノ島、藤山の各小学校、藤山、桃山中学校まで配達されるとのことであります。しかも、この時点で親子方式を含め、単独校調理場がまだ14カ所、18校分あります。そのうちこれらの建てかえの時期がやってまいります。これらを見ますと、広い宇部市のごく近くに2つの学校給食共同調理場をつくる等、私は極めて不自然さを感じ、きちんとした計画に基づいてやっておられるのだろうか、今後はどうなるのだろうかと危惧の念を抱かざるを得ないのであります。
 そこで、質問の第2、学校給食調理場の状況と今後の整備計画についてお尋ねします。よろしくお願いします。
○議長(杉山孝治君) 白石教育長。
◎教育長(白石千代君) 高井議員の御質問にお答えいたします。
 御質問の1、通学路の交通安全確保について。
 第1点、現状に対する認識。第2点、これまでの努力と今後の対策についてのお尋ねですが、これらは関連がありますので、一括して答弁をさせていただきます。
 本年4月、京都府や千葉県、愛知県において、登校中の児童のとうとい命が失われるなど、大変痛ましい事故が相次いで発生しました。本市では、これまでも学校における児童生徒に対する交通安全教育の取り組みや、不審者や交通事故等の発生が懸念される通学路の危険箇所の把握を行うとともに、保護者を初め、子ども見守り隊やふれあい運動推進員会などの地域の方と連携して、通学路の安全確保に取り組んできました。
 教育委員会では、今回の事故を受け、国に先駆け、5月9日に各学校に対して改めて通学路の安全点検を行い、改善を図る必要のある危険箇所や事故多発場所等の調査を行うよう指示するとともに、警察、道路管理者等の関係機関に対して、連携して対応することを確認しました。調査結果によると、「道路が狭く、通勤車両が多い」、「1車線で歩道がなく、路側帯もない」などの危険箇所が138カ所ありました。今後、危険箇所の改善に向けて、警察、道路管理者等の関係機関と対策協議会を設置するとともに、地域、学校と連携し、児童生徒が安心して登校できるよう通学路の一層の安全確保を図ります。
 御質問の2、学校給食調理場の状況と今後の整備(更新)計画についてのお尋ねですが、本市では、児童生徒に安心・安全な学校給食を提供するため、21カ所の給食調理場において、学校給食衛生管理基準を遵守した給食の調理を行っています。21カ所の給食調理場のうち、学校給食センターなどの共同調理場が5カ所で、残りの16カ所が単独調理場となります。
 平成24年5月1日時点で、児童生徒に提供している食数は1万3,295食となっており、そのうち、共同調理場は7,586食、全体の約57%、単独調理場は5,709食、約43%となっています。平成26年に供用開始予定の新しい学校給食センターには、昭和40年に建設された鵜ノ島小学校と常盤中学校の給食調理場を統合します。新しい学校給食センターが稼働すると、共同調理場の食数は全体の約63%となります。
 教育委員会としては、老朽化の著しい給食調理場から整備を進めていくことにしており、今後建てかえが必要となる14カ所の単独調理場においても、学校の適正配置の進捗状況、少子化に伴う児童生徒数の推移及び財政状況を勘案しながら、統合を計画的に進め、効率的な整備を行います。 以上でございます。
◆16番(高井仁君) ありがとうございました。勝手ながら、残り時間の関係で、学校給食のほうからちょっと質問させていただきます。
 壇上でも申し上げましたけれど、今回の学校給食センターを含めて、現在の学校給食調理場の整備の状況を見ましたとき、きちんとした計画に基づいて、または、計画性のある考えをもって整備しているのか、されているのか疑問を持っている次第であります。
 そこで質問に入ります。まず、先ほど統合を計画的に進め、効率的な整備を行うというふうに言われました。これが今後の方針でしょうが、これについてもう少し具体的に、わかりやすく説明してください。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 単独調理場については、今後も単独で整備するのではなく、地域や保護者の方の理解を得ながら共同調理場へ統合を進めてまいります。
 以上です。
◆16番(高井仁君) 今のお答えですが、効率的な整備ということは合理的な整備というふうに解釈していいですか。合理的でいいですかね。この件については後ほど触れますので、確認させていただきました。
 先ほどから何回も申し上げていますが、この学校給食調理場の整備についての計画というのはありますか、どうぞ。
 その前に、何に基づいて今度のセンターを建てかえられるのか、その辺あたりのところをお願いいたします。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 新学校給食センターの建設につきましては、第四次宇部市総合計画前期実行計画に掲げ、計画的に整備を行っております。
 以上です。
◆16番(高井仁君) 総合計画以外には別にない、私どもが欲しいと思っています全体的な整備、いつごろ、どこをどういうふうに、どこにつくるという計画はないということでございますね。ないのですね。はっきり言ってください。
◎教育長(白石千代君) 学校給食調理場につきましては、今後も学校の適正配置の進捗状況、少子化に伴う児童生徒の推移及び財政状況を勘案しながら、老朽化した単独調理場は共同調理場に統合するという教育委員会の整備方針により、効率的な整備を行ってまいります。
◆16番(高井仁君) もう一度言いますけれども、将来の学校給食調理場整備の全体構想的なもの、御承知のように全体構想というのは、地理的なことを考える、それから需要、いわゆる子供たちの数を考える、そういうことについて全般的な構想といいますか、計画までいかなくても構想のようなものはありますか。今のところはないということですね、先ほどの答弁だったら。そうですね。言いにくいでしょうけれど。いや、責めるわけではありませんので。(教育長が 無い と頷く)わかりました。
 何回も言うようですけれど、何か古くなったから建てかえる。それは今、教育長がいろいろと言われましたけれど、何かあそこが古くなったから建てかえねばいかぬ。では、どうしようか。場所がないから東のほうへ持っていこう、あそこに市の造成する土地があるからというような発想になっているような気がしまして、ちょっと心配なのです。市政は特に、常に大きな計画を持って、先ほど総合計画と言われましたけれど、総合計画の中には、共同調理場を計画的に整備すると、この1行だけなのです。これだけ。それに基づいて、確かに整備するとなっておるのだから、整備されるのはいいのでしょうけれど、やはり全体計画がありまして、そしてその中で、あのセンターはいつごろ、どこに、どうすると。そのうち、岬小学校なんか昭和39年にできた、もっと古いのですから、これはどうすると。適正配置の件があるから待っておられるのでしょうけれど、いろいろその辺のところに計画が欲しいと私は思っております。これ以上言っても、ないものはないのですから、しようがありませんので。
 今度、これに着目して、いろいろと私、勉強させて──勉強までいきません。現場を見たり、それから、担当の方にいろいろ教えてもらいました。そこで、ちょっと疑問を持っておりますので、簡単に申し上げます。別にこれの返事は要りません。だから、参考にでもしていただければと思っております。
 まず、皆さん、ちょっとよく聞いてください。今言いましたように、共同調理場が偏在している。新しいセンターができると、西岐波地区だけで46%。統合を計画的に進め、効率的な整備を行うと先ほど言われましたけれども、効率的な整備、合理的な整備というのであれば、なぜ2つを1カ所にしないのかというような疑問があります。全体として余り大きくなり過ぎてもという気があるのかもしれませんが、この前つくった、1,600メートルしか離れてないところにまたつくるという、その辺に疑問を感じるわけであります。
 それから、先ほど申し上げました、市内を横断してそれを藤山のほうまで持っていくと。遠くでもいいではないか、車で運べばいいのではないか、有料道路もただになったし、ちょうどいいではないかという考えがあるかもしれません。しかし、なるべく近くで、できたばかりのおいしい食事を子供たちに食べさせたいということも、調理員の方、皆さんよく言っておられます。そして、CO2の問題もそうです。運ぶと言いますけれど、聞いてみますと1日3回往復するのです。まず、食器と御飯を持っていく。それから、次の便では今度はおかずを持っていく。食べ終わったとき、空になった食器を片づける。3回も往復するのです。市長さんはCO2問題をよく言われますけれど、この辺のところもひとつ計画の前提として考えていただきたいと思っております。ちなみに、その運送は日通に委託してやっておられるそうですが。
 2つ目、琴芝学校給食共同調理場。これは琴芝小学校にあります。これは離れたところの神原中学校まで運んでおられます。琴芝小学校のはすかいにある神原小学校は別につくっておられるのです。別につくっておる。効率的と言われるのなら、一緒にやればいいではないですかというような気がしております。
 それから、二俣瀬学校給食共同調理場。これは調理能力300食です。ここで今やっておられるのは、厚東中学校と二俣瀬小学校の合計93食です。これは栄養士1人、調理員2人がついてやっておられます。ちょっと離れたところの厚東小学校、70食分ですが、これは調理員2人で、別にまたやっておられます。これを一緒にすれば、調理員2人要らなくなるのではないか。それが私のさっき言った合理的な計画の一つです。
 それから、先ほどちょっと申しました岬小学校。これは昭和34年にできておるのです。では、市内を横断していくのなら、ついでに岬小学校も新しい給食センターから持っていってあげればいいのにというような気がいたします。
 それから、調理員1人当たりの調理数を調べてみますと、現在の学校給食センターは調理員1人で約230食つくっておられます。厚南学校給食共同調理場は210食つくっておられます。ところが、小野小学校は1人で40食です。子供が少ないからそうなのですけれど、万倉小学校は1人で37食。二俣瀬学校給食共同調理場、これは厚東中学校も入れて1人当たり59食、このあたりも人の節約といいますか、先ほどから何回も言うようですけれど、合理的というか、効率的な作業ができないものか。
 もう一つ申し上げます。栄養士が、これは県の職員ですので、給料は県から出るからいいという考えかもしれませんが、市内に14人の栄養士がおられます。そして、それぞれの学校に、全部ではないですけれど、給食についての教育もしなければいけませんので、それで数も要るのかもしれませんが、それぞれの学校で単独校ごとに別々に献立をつくっている。そして、それぞれで、それぞれの場所場所で調達しておるのです。これ、私は、東岐波小学校の子供と厚東小学校の子供が同じ物を食べていいような気がするのです。献立は一つでいいではないですか。材料の調達が難しい、多過ぎるのかもしれませんけれども、その辺のところ、何回も言うようですけれど合理的なやり方ではないというような気がいたします。
 この際、ちょっとついでですから──いや、やめておきましょう。調理員の苦労話をいろいろ聞きまして、調理しておられる方の。北風の中で、吹きっさらしでジャガイモの皮をむく、何かちょっとつい立てが欲しいとか。外で皮むきをしておられるのです。そういうことは別のルートでお耳に入れましょう。
 いずれにしても統合を計画的に進め、効率的な整備を行うということでありますので、やはりそれのためにはきちんとした計画が欲しい。時間もあれですけれども、計画のなさ、これは給食調理場ではありませんけれど、ちょっと聞いて、何かあったら教育長、御意見ください。計画の必要性ということです。
 厚東中学校の校舎が平成22年、23年に建築され、全部完成しまして、このたび平成24年から供用開始されました。かつては厚東中学校も平成15年には122名おられました。しかし、その時点で間もなく五十何名になるという予測はありました、6年後。現在52名です。平成30年度には49名に減ると。こういう状況であります。
 それと並行して、宇部市立小中学校の適正配置に向けた方針についてという答申が、建設を始める前の年の3月にありました。その中に、適正配置協議会の設置の対象としまして、厚東中学校も適正配置協議会を設置し、協議を行うことができるということで、中学校全部で各学年1組しかないところが設置ができるという対象になるのです。その答申があるにもかかわらず、ちゃんと新しい学校にされた。それは新しい学校にすれば、お金もあるのでしょうからいいのでしょうけれども──あす、またちょっと志賀議員のほうから学校の適正配置の質問が出るように聞きました。私はそれ聞いておりませんのであれですが、もし将来、小野、二俣瀬、それから厚東、この地区が一緒になるとしたならば、現在の厚東中学校の場所でいいのか。今の厚東中学校と小野中学校は20キロメーターあります、20キロメーター。そしたら、なるべく真ん中のほうに、せめて二俣瀬小学校の辺に新しくつくっておけば──改修ではなく全部2棟新しいのつくったのですから。教育長はどう考えておるか知りませんけれど、一昨年、話を出しております。小中一貫教育、山陽小野田市では既に小中連携教育を始めました。それらの場合に、あの辺につくっておけば取り組みやすいのにと思っております。これ以上申し上げませんが、計画性ということについて、考えていただきたいということであります。
 次に、先ほどの調理場にまた話が帰りますが、今の教育振興基本計画ですか、策定中という。これは御承知のとおり、教育基本法が平成18年に変わりました。それの第17条に、地方もこれに基づいてつくれというふうにいろいろ出ておるわけです。これに、やはりそういう計画は盛り込まれるのですか。要らないと言われるかもしれません。ただ、学校給食共同調理場の整備計画というようなものがあれば、こういうのに入るのでしょうか、どうか。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 教育振興基本計画は、教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため策定することとしており、学校給食調理場の整備の方針につきましても明記したいと考えております。
 以上です。
◆16番(高井仁君) これと総合計画との関連はどうなるのですか。第四次宇部市総合計画基本構想または実施計画。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 教育振興基本計画は、市政運営の基礎となる総合計画に沿って策定していきます。
 以上です。
◆16番(高井仁君) ちょっと返事になっていないのですが。もう一度。総合計画と教育振興基本計画との絡みはどうなるのですか。関係はどうなるのですか。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 総合計画は本市の市政運営の基礎となる計画でありますので、教育振興基本計画もこれに沿った形で策定していきます。
 以上です。
◆16番(高井仁君) ということは、今度の、少なくとも中期実行計画の下にぶら下がってこれができるというふうに解釈していいですね。大体中期実行計画は4年というふうに言っておりますが、中教審のかつての答申を見ますと、教育振興基本計画は余り長くてはいかぬ、5年前後がいいと、余り長いスパンではいけないというふうに答申に出ておりますので、恐らくそれにうまく、4年ごとに一緒に中期計画と教育振興基本計画を変えていけば、ちょうどマッチングするのではなかろうかと思っております。
 給食の件、いろいろと言いたいことを言いましたけれど、万分の一でも御参考になれば、参考にしてください。ひとつよろしくお願いします。
 続きまして、通学路の件でございます。
 私の今回の質問の目的は、御理解をいただくために先に申し上げますけれども、宇部市の道路行政のあり方について御検討をお願いしたいというのが私の大もとの真意であります。壇上で申し上げましたけれども、事故についてはよく御承知だと思いますが、事故の結果、事故の起きた1カ月後に中央省庁では、文科省、国交省、警察庁の3省庁で副大臣会議が行われて、公立小学校に対して、地元警察署などと連携して8月末までに通学路の安全点検を実施するように求めることを決めたということがあります。小学校の通学路につきまして、1つ、車道と歩道が分かれているか、2つ、歩道の幅が児童の通行に十分か、3つ、見通しが悪くないかなどのチェック項目があります。チェックして地元警察、市町村、道路管理者ですね、とともに危険箇所を洗い出す。公立小学校が主な対象であるが、中学校や高校についても同様の取り組みを行うよう要請するとあります。
 そこで質問に入ります。先ほどの壇上でのお答えによりますと、危険箇所が138カ所あったということを聞きました。危険箇所です。危険箇所が138、注意場所ではありませんで、危険箇所。今回の事故が起きる前まではどうしていたのだろうか。急に138カ所見つかったわけではない。今までは、今回の点検以前は、どういうふうにされていたのでしょうか。
◎教育長(白石千代君) お答えいたします。
 これまでも、各学校から提出されました通学路マップ等で危険箇所を確認し、学校に対して交通安全教育の充実を支援するとともに、保護者や子ども見守り隊などと連携して、児童生徒の見守り活動に取り組んでまいりました。
 以上でございます。
◆16番(高井仁君) ありがとうございます。138カ所の分類別といいますか、例えば危険の程度とか、それから安全性の程度、そういう分類はまだですか。出てますか。出ていればちょっと教えてください。
◎教育長(白石千代君) このたび調査の中で、危険度、緊急度については、「緊急に対応が必要」、それから「速やかに対応が必要」、「子どもの安全のために必要」の3段階で行っておりますが、ただいま調査中でございます。
◆16番(高井仁君) 危険度別については、まだ調査中ということのようでございます。点検につきましては、先ほど3省庁の副大臣会議のことを申し上げましたけれども、それを見ますと、警察、それから道路管理者と一緒になって行うと言っておりますが、これはどうでしょうか。されましたか。今からでしょうか。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 今後、警察、道路管理者等と連携して対策協議会を設置し、学校が点検した危険箇所について審査し、7月中旬から合同で検査を行っていきます。
 以上です。
◆16番(高井仁君) これ、先ほど小学生が対象と。中学生はもう同時にやっておられるのですね。特に中学生は自転車で通学するものですから、小学生の場合とはちょっと違う目で。これの点検というか、どうなっていますか。
◎教育長(白石千代君) お答えいたします。
 中学校においても、小学校と同様の調査を実施しております。よろしいでしょうか。
◆16番(高井仁君) 点検等については、いわゆる万全の形でやっておられる。ちょっと時間かかるのが気になるのですけれど。危機管理の面ではやはりなるべく早く着手していただきたい。その点検結果が出た、ある程度出ている。それから、まだまだ今からの点検もある。点検結果が出た部分について、何かもう手を打たれましたか。ちょっと具体的に申し上げましょうか。例えば、ここは道路が危ないから、あっちのほうに土木建築部長がおられますけれど、道路管理者にちゃんと急いで直してくれとか、そういうことはもう手を打っておられますか。
◎教育部長(佐貫和巳君) お答えします。
 今後、改めて関係者と現地を確認し、それをもとに必要な箇所を決め、今後の点検または対策を協議していきたいというふうに考えております。
 以上です。
◆16番(高井仁君) もう一度言いますけれど、危機管理の面から、もう何もかもそろって、きちんとできて、はい、これお願いしますというよりも、わかった段階でどんどん通報したほうが、手を入れる人たちも計画がつくりやすいと思います。なるべく早くしないと、事故というのは8月末まで起きないとは限りません。今、7月にやると言われましたけれど、あす起きるかもしれません。その辺のところをよろしくお願いいたします。
 いろいろ、これ考えてみますと、私、学校にもいろいろ当たってみました。というのが、指導とか何とか、そういうのはやっておられるのです。私がここで今から申し上げたいのは、先ほど、一番最初に道路行政ということをちょっと言いましたけれども、ソフトの面では限度があります。ソフト、指導とか、見守り隊のおじちゃんたちにちょっとよく見ていてというのには限度があります。やはりそういう場所で事故が起きないように、ハード面を整備する必要があろうと思っています。
 今度は右のほうを見て申し上げますけれど、通学路の点検でどこが危険という結果がまだ出ていませんのではっきり言えませんが、宇部市が一生懸命やっておられる都市計画道路の整備については、私はまあまあ大丈夫だと思っています。思っておったと思うだけです。危険と思われる郊外の市道全般についての整備、これについてどう考えておられるかということを聞きたいのですが、全般というと抽象的でございますので、ちょっと御理解いただくために、1つ例を挙げて、例というか場所の例を挙げて質問したいと思います。
 私、12月の議会でも、郊外の市道の整備についてもうちょっと目を向けてくれ、将来どうなるという計画をつくってやってくれということを申し上げました。せめて計画があって、将来こうなるというのがわかっていれば、付近の住民も安心するし、それなりの生きがいもあろうということを言ったのですけれど、当時の部長の答弁では、私有財産があるので、勝手に私有財産の所有者の許可なしに計画はつくれないと言われましたけれど、計画というよりも、将来なるとしたらこうという、こうするではなくて、こうなるかもしれないぐらいのことで計画をつくってくれと言いました。
 そのときも通学路ということで申し上げました。わかりやすくもう一度、私の家の近くの東岐波の市道丸尾大津出線、それから西岐波の市道床波吉田線、同じく西岐波の吉田丸尾線、このあたりは非常にいつも詰んでおります。危ないと思っています。特に西岐波の市道床波吉田線というのは西岐波小学校の前でして、本当に危ないような気がいたします。これら郊外の市道の整備について、どう考えているか。危険、どうすると言っていますが、一番危ないと思うのは歩道なのです。先ほど国交省等の調査においても、車と歩くところとはちゃんと分かれているかどうかというのが、チェック項目に入っておるのです。ところが、今言ったところは全部ありません。分かれておりません。白線を引くスペースもないというような、人間が歩くのは草むらの路肩だけというような状況であります。これについてどうされるか、ちょっと御意見があったらお願いしたいと思います。
◎土木建築部長(内田英明君) お答えいたします。
 通学路としての安全確保のためには、歩道の整備が必要と考えております。しかしながら、一般的に歩道の新設については、用地確保から工事の完成までに長期間を要することとなります。このようなことから、通学路の安全対策としましては、路肩部のカラー化やライン表示などの視覚効果による歩車分離、また、路面標示などの注意喚起による車両の速度抑制、さらに、通学時間帯を設定しての交通規制など、これらを中心に地元及び関係機関と協議していきたいと考えております。
 以上です。
◆16番(高井仁君) すぐできることは、先ほどの危機管理の面という意味で、すぐやっていただきたい。ただ、今、長期間かかるというのは、手をつけてから長期間、やり始めて長期間という意味ですね。ということは、手をつけるということでございますね。長期間かかる。手をつける前から長くかかるからやらないということなのか、その辺のところ、もう一度はっきり言ってください。
◎土木建築部長(内田英明君) お尋ねの歩道整備の着手というか、整備についてですが、今回の通学路の安全点検においても、歩道の設置を要望されている箇所が複数ございます。よって、今後、必要性や優先順位を踏まえながら、検討していくこととなります。
 以上です。
◆16番(高井仁君) これ以上はなかなか言えないと思います。
 最後に、市長さんに聞いてもらいたいことがございます。この件につきましては、先ほど申し上げました12月議会でも聞いておられたと思います。今言うのは138の危険箇所なのです。さっき申し上げました要注意箇所ではないのです。危険なのが138、市内にある。こういうこと、大変だろうと思います。
 ここに一つ、ある小学校、もう名前を言っていいですね、東岐波小学校の通学路危険箇所マップというのがあります。これを見ますと、さっき言った丸尾大津出線というのは赤く塗って、ちゃんと通学路になっています。その横に小さく書いてあるのです。一列で通行することと書いてあるのです。歩道がないものですから、車道の端を一列。どこに並んでも危ない。このことはいいのですけれど、子供の心理として、こんなこと──失礼。書かにゃいかぬのです。悪いと言っておるのではない。──しかし、これがわかりますか、子供に。子供というのは、仮に一人一人教育すると、出るときは、うちの孫も右見て、左見てと、こうやって出るわけです。ところが、何人かで集団登校しろと言っておりますね。集団で行くようになりますと、わあわあ話しながら行くのです。前後になってわあわあ話す人はおりません。必ず横になる。横になると、もう車が隣にある。しかも、あの道路は、通勤と学校へ行くのが同じ方向、人は右、車は左ですから、左を通ればいいようなものですが、逆に同じ時刻帯に、海のほうにありますシーサイド病院、あそこへ結構出勤する。だから、向かいの車もある。2車線ですけども、2車線だけある、歩道がない。そういう状況を見て、気のきいた子は、あそこを通らずに農道とか林道を通ります。それはいいのですけれど、集団で通るのはそれはいいのでしょう。ただ、通学路に指定されていません、そんなところは。けれども、帰るときはばらばらが多いのです、学校から帰るとき。そうすると、今度は不審者に対する危険度が出てくるのです、そういうところ通ると。それもあって、学校のほうではちゃんとした道路を通れと指導されておるのだと思います。ところが、ちゃんとした広い道路というのが、人間が歩くところがないのです。この辺のところを考えていただきたい。
 第四次総合計画基本構想、第7章、まちづくりのために。2つに、まちづくり戦略、安心というところに、事故の起こりにくい安全な都市環境を整備しますと基本構想にあります。そして、前期実行計画に、安心というところで、歩行者と自転車にやさしい都市環境の整備と。整備というのはつくるということ。ただ、残念ながらこれは地域の名前が書いてない。全般的にがばっとかぶせてあるだけ。だから、やってもやらぬでもわけわからぬわけです。いつも総合計画で漠然として具体性がないというのは、私が言うのはそれなのです。
 いずれにしましても、ドーナツ化現象で住宅地となっております、特に東岐波、西岐波地区は、人口が宇部市の16%、2万8,000人いるのです、2万8,000人。この地区の市道は都市計画道路に指定されていないため、さっき言いましたようにやりっ放しにされているのが現状です。市街地や都市計画の優先道路ということもあるでしょうが、同時にドーナツ化現象で多くの市民が住んで、生活している。郊外の生活道路にも目を向けていただきたいというのが私のお願いなのです。市長、何か御所見をひとついただければ幸いでございます。
◎市長(久保田后子君) 高井議員の問題提起、私もまた、非常に重要な問題だと認識しております。御紹介いただいたように、歩行者、また、自転車の安全ということであんしん歩行エリアを設置して、計画的に整備を進めてきておりますので、やりっ放しとか書いただけということではございませんので、そこは御理解をいただければと思っております。
 そして、このたびの138カ所の件ですけれども、これ、本当に重要な問題だと思っております。しかしながら、今それぞれ皆、説明をしたように、すぐに歩行者と車道との分離とか、すぐハードの整備や、すぐに全部一斉にということはなかなか難しいという現実もございます。ただ、それも待ったなしという、その中の大きな難しい課題がありますので、今、私といたしましては、何かきちっとしたガイドラインですね、必要性とか優先順位、その環境の整い方、そういったものを少し項目化とか数値化して、そして、みんなで見える化しながら整備をしていく必要があるのではないか。問題の共有化にもつながるのではないかと。そうすると、地域でも、では協力をしましょうとかいう機運も少し高まってくると。教育長の答弁にありました対策協議会をつくっていくと。これはもう当然不可欠なことでありまして、ややもすると教育委員会とハードの整備というところの、これまではそういった警察を含めて一緒に話し合う場が十分ではなかったのかもしれません。そういった意味でそういう場をつくり、また、そういったガイドラインも検討ができないかと考えておりますので、また今後とも、これは重要な課題としてしっかり取り組んでいき
たいと思っております。以上でございます。
◆16番(高井仁君) 途中、私の言葉つかいに謝るところがありますので、よろしくお願いします。それと、言い過ぎたところもありましたので、この場で謝ります。
 今の結果はまた、まとまったら教えてください。特に教育委員会、お願いします。
 以上です。               (以上)

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