更新日:2013年09月13日

こんな場合には、ツール化を検討しませんか。

どんなときに、ツール化(ツールの作成)を検討したほうがよいのでしょうか。
ここでのツールとは、ほぼ単一の機能を実行する小規模なプログラムを指しています。
それは、本来コンピュータにさせるべき、手順の決まった、大量の繰返し作業を現場ユーザがおこなっているときです。
それは、最初はわずかな例外処理だったものが、いつの間にか毎月のルーチン処理になっているときです。
あるいは、ある業務アプリケーションからデータを取り出して、別の業務アプリケーションに取り込む直前に、
Excelで加工する処理が日々続いているときです。

この場合、検討するのは現場ユーザを管理している人です。
なぜならば、現場ユーザは毎日のことであり、その日の中ではちょっとした手間としか考えないからです。
とはいえ、単調な繰返し作業は仕事へのモチベーション低下を引き起こしがちです。
コンピュータを使っているのではなく、コンピュータに使われている気がしてきます。

私にも苦い経験があります。以前、保守要員としての業務をしていた際に、
同僚が、メンテナンス状況の各種データを報告用フォーマットに手作業で加工していました。
その人はとてもまじめな人なので、込み入ってはいるものの毎日同じ処理を確実に手順書どおりにこなしていました。
わたしならおそらくミスを連発してしまいそうです。
けれども、その手順の大部分をツールを作成してしまうことにより単純にすることが(おそらく)できたはずなのです。
その人の業務に取り組む真摯な姿勢は、もっと生産的な業務に向けることができたでしょう。

しかし、ツール化してあげられたらなと思う反面、
事前の調査や修正後の確認作業(いわゆるテスト)やマニュアルの改訂などの余分な手間をとります。
私も現場にいるので、自分の業務のほかに時間を確保する必要があります。
使用者も、新しい操作に慣れる必要があります。
そういうメリット・デメリットをはかりにかけて、ツール化を決断するのは管理者にしかできないことです。
是非、ご検討ください。

投稿者 tips-com : 2013 有限会社ティプス・コムプリートへのお問合せはこちら