平成21年8月19日 公開=@
平成年月日 更新
 
● 「工芸技術保存資格者」について
─ 昭和18年の、「工芸技術保存資格者」について、考察しています。 




「工芸技術保存資格者」の一覧

─ 「窯業製品」のうちの陶磁器製品の場合─


O 陶磁器技術の保存適格者≠フ第一次=申請者400名中、59名技術保存該当者として決定

  瀬  戸

加藤唐三郎/山口錠鉄/加藤英一/加藤鼎/加藤麦袋/加藤唐九郎

  名 古 屋

月本陶器会社/名古屋製陶会社/瀬栄会社

  品  野

加藤三郎

  岐 工 聯

加藤幸兵衛/水野修吉/松山吉一/安藤知治

  萬  古

真生製陶所/森有節/加賀瑞山

  久 谷 窯 元

利岡光仙

  金 沢 久 谷

戸出雅雄/坂本重三/中村良孝/酒井月仙/小田清太郎/藤田忠一

  江 沼 久 谷

島田峻/矢口岩吉

  熊 義 久 谷

橋田仁太郎/武藤泰三/武腰善平

  京  都

楽吉左衛門/高橋道八/永楽善五郎/清水照堂/川尻七平/三浦竹三郎/川瀬五作/大丸谷理吉/赤沢修三/宇野仁松/宇野宗太/松林義一/三浦竹泉

  岡  山

金重勇

  有  田

今泉今右衛門/酒井田柿右衛門/深川製磁会社/香蘭会社/川浪喜作/満松惣市/小笠原春一/市川光春

  藤  沢

中里太郎右衛門

  横  浜

宮川香山

  伊  賀

小林忍/菊山当年男

  山  口

坂秀輔/三輪休節/坂倉新兵衛

  常  滑

三井房太郎




O 陶磁器技術の保存適格者=u全体」=全申請件数 2056件中、572件(「陶磁器」関係のみの申請件数は、不詳)
陶磁器技術の保存適格者=70件
第一次=E第二次「総合一覧」のハズの「工藝指導」 昭和18年10月號 (商工省工藝指導所編輯)
 10.工藝技術保存資格者決定

ですが、第一次≠ノ名のある方でも記されていない方があります。(後に触れています。)

相馬焼湯呑、外

福島 田代清治右衛門

益子焼茶碗、外

栃木 佐久間藤太郎

花器、外

茨城 古宇田正雄

洋食器大揃、外

東京 大倉陶園

香炉、外

東京 井高帰山

大樋焼菓子鉢、外

石川 中村良孝

九谷焼花生、外

石川 坂本重三/武腰泰山

九谷焼菓子鉢、外

石川 島田寿楽/矢口永寿

九谷焼花瓶、外

石川 武腰善平

九谷焼湯呑、外

石川 橋田仁太郎/小田清太郎

抹茶碗、外

岐阜 荒川豊蔵

飯碗、外

岐阜 水野修吉

花瓶、外

岐阜 加藤幸兵衛/安藤知治

渋草焼花瓶、外

岐阜 松山吉一

ボーンチャイナ紅茶揃、外

愛知 日本陶器会社

紅茶碗揃、外

愛知 名古屋製陶会社

和食器、外

愛知 瀬栄合資会社

常滑焼水盤、外

愛知 水上文五

常滑焼朱泥花瓶、外

愛知 盛田太山

浅鉢、外

愛知 山口錠鉄

抹茶碗、外

愛知 加藤鼎/加藤唐九郎

花瓶、外

三重 佐那具陶磁器研究所

菓子鉢、外

三重 真生製陶所

伊賀焼花入、外

三重 菊山当年男

伊賀焼花器、外

三重 坂本秀樹

菓子鉢、外

三重 加賀瑞山

万古焼手捻急須、外

三重 森有節

信楽焼花瓶、外

滋賀 上田直方

社寺用瓦

奈良 鈴木信吉

水差、外

京都 川瀬五作

鉢、外

京都 楽吉左衛門

楽焼抹茶碗、外

京都 小川幸一

大皿、外

京都 赤沢修三

帯留、外

京都 宇野宗太郎

菓子鉢、外

京都 宇野仁松

煎茶碗、外

京都 三浦竹泉

抹茶碗、外

京都 松林義一

飯碗、外

京都 大丸谷理吉

花瓶、外

京都 清風与(興?)平

鉢、外

京都 高橋道八

集成タイル、外

京都 泰山製陶所

花瓶、外

京都 加藤半次郎

雲花焼風呂、外

京都 浅尾玄

水差、外

京都 永楽善五郎

水注、外

京都 三国仁助

茶碗、外

京都 久世彦五郎

抹茶碗、外

京都 河合善太郎

花瓶、外

京都 諏訪虎子

花器、外

京都 宮永東山製陶所

皿、外

京都 近藤藤吉

抹茶碗、外

京都 石黒宗麿

菓子鉢、外

京都 中村二三郎

萩焼抹茶碗、外

山口 三輪休雪/坂高麗左衛門/坂倉新兵衛/高麗陶兵衛/吉賀大雅

洋食器、外

福岡 東洋陶器会社

香炉、外

佐賀 酒井田柿右衛門

花瓶、外

佐賀 今泉今右衛門/香蘭合名会社

果物揃、外

佐賀 深川製磁会社

抹茶碗、外

佐賀 中里太郎右衛門

飯碗、外

長崎 中里森三郎

湯呑、外

鹿児島 薩摩陶器会社



(追加分)

壺、外

青森 高橋一智

花瓶、外

神奈川 北大路房次郎/宮川香山

花瓶、外

石川 戸出雅夫/酒井月仙/

皿、外

石川 利岡光仙/藤田忠一

銘々皿、外

愛知 加藤唐三郎

菓子皿、外

愛知 加藤英一

花入、外

三重 川崎克堂

花瓶、外

滋賀 高橋楽齋

菓子鉢、外

京都 三浦竹軒

飯碗、外

京都 柴山鉦勝

抹茶碗、外

岡山 金重陶陽

花器、外

岡山 西村春湖/三村陶景

茶入、外

福岡 亀井味楽

鉢、外

佐賀 市川光春

果物皿、外

佐賀 小笠原春一

花瓶、外

佐賀 川浪喜作

花瓶、外

京都 山崎忠作

鉢、外

東京 河上傳次郎

ブローチ、外

大阪 仁木硝子細工製作所


  (参考)  ご存知だと思いますが、北大路房次郎は、魯山人です。



「工藝ニュース」2603 3 (商工省 工藝指導所)
 14.内外工藝産業情報

「工藝指導」 昭和18年10月號 (商工省工藝指導所編輯)
 10.工藝技術保存資格者決定

「工藝指導」 昭和19年1月號 (商工省工藝指導所編輯)
 13.工藝技術保存資格者(追加)

を、モトに、作成しています。



なお、この「資料」を捜し出すためには、ずいぶんと苦労しましたが、
「産業技術総合研究所」が、「商工省工芸指導所」の後身であることを知り、「目的」を果たせたということを付記しておきます。




私 の 気 づ き

・「理由」はわかりませんが、後の「文化財保護法」において、「無形文化財」に認定された方で、抜けている&も少なくありません。
赤字=後の「文化財保護法」において、「無形文化財」に認定された方
・「工芸技術資格保存者」になっていない、後の、「無形文化財」認定者(昭和四十年代迄で記載)
「人間国宝」=浜田庄司/富本憲吉(金重陶陽(勇)は、第一次≠ノはあり、(追加)になっている。)
「記録選択」→「人間国宝」=加藤土師萌
「記録選択」=徳田八十吉/川瀬竹春
記録選択≠経由しないで「人間国宝」藤原啓
 

O 「九谷焼」・「萩焼」が、人数的≠ノ、傑出しています。なお、その「九谷焼」でも、徳田八十吉は抜けています=B
O 「地域」的には、「京都」・「愛知」が傑出しています。

O 第一次認定≠ナありながら、「一覧」にない方があります。
亡くなられたり、病気といったことが主な「理由」だと思いますが、第一次に名がありながら、昭和19年に、(追加)となっている方もおられるといったぐあいで、詳細≠ヘわかりません。

O この(追加)を含め、「戦争」時においても、「芸術・技=vを技術保存として、配慮していたという事実は、記録に留めておくべきだと思います。



O 陶磁器技術の保存適格者≠フ第一次をモトに、名のなくなった方・追加をまとめておきます。

  瀬  戸

加藤唐三郎〈追加〉/山口錠鉄/加藤英一〈追加〉/加藤鼎/加藤麦袋〈×〉/加藤唐九郎

  名 古 屋

月本陶器会社〈日本陶器会社の誤植?〉/名古屋製陶会社/瀬栄会社

  品  野

加藤三郎〈×〉

  岐 工 聯

加藤幸兵衛/水野修吉/松山吉一/安藤知治

  萬  古

真生製陶所/森有節/加賀瑞山

  久 谷 窯 元

利岡光仙〈追加〉

  金 沢 久 谷

戸出雅雄〈追加〉/坂本重三/中村良孝/酒井月仙〈追加〉/小田清太郎/藤田忠一〈追加〉

  江 沼 久 谷

島田峻/矢口岩吉

  熊 義 久 谷

橋田仁太郎/武藤泰三/武腰善平

  京  都

楽吉左衛門/高橋道八/永楽善五郎/清水照堂〈×〉/川尻七平〈×〉/三浦竹三郎〈追加〉/川瀬五作/大丸谷理吉/赤沢修三/宇野仁松/宇野宗太/松林義一/三浦竹泉

  岡  山

金重勇〈追加〉

  有  田

今泉今右衛門/酒井田柿右衛門/深川製磁会社/香蘭会社/川浪喜作〈追加〉/満松惣市〈×〉/小笠原春一〈追加〉/市川光春〈追加〉

  藤  沢

中里太郎右衛門

  横  浜

宮川香山〈追加〉

  伊  賀

小林忍〈×〉/菊山当年男

  山  口

坂秀輔/三輪休節/坂倉新兵衛

  常  滑

三井房太郎〈×〉


斜線 

加藤麦袋加藤三郎清水照堂川尻七平満松惣市小林忍三井房太郎

は、名前と号との関係がはっきりしない点があるため、断定はできませんが、 「工藝指導」 昭和18年10月號 (商工省工藝指導所編輯)
 10.工藝技術保存資格者決定

には、その名が記されていませんし(追加)にも、名がないと思われます。(なお、「月本陶器会社」は「日本陶器会社」の、「宇野宗太」は、「宇野宗太郎」の誤植≠ニみています。)

 また、〈追加〉としている

宮川香山、戸出雅夫、酒井月仙、利岡光仙、藤田忠一、加藤唐三郎、加藤英一、三浦竹軒、金重勇(金重陶陽)、市川光春、小笠原春一、川浪喜作

は、昭和18年「工藝指導 10月號」には名がなく、昭和19年「工藝指導 1月號」に、(追加)として復活?≠オている方々です。

なお、「萩焼」の三輪休節は、三輪休雪の誤り≠ナすし、坂秀輔は、坂高麗左衛門氏で、三氏とも、「10.工藝技術保存資格者決定」に、そのまま≠ります。