香川県旅行記
 それは夏も終わり秋を迎えたある日。
友人が突然電話をかけてきたのが始まりだった・・・
「明後日ちょっと香川に行ってみん?」
ちょっと近くのコンビニまでみたいな調子で、かるーく言ってくる友人。
「うん、えーよ」
かるーく承知する自分・・・・いつものことだ(^_^)

出発直前もう1人友人が加わり3人で出発する。
(この友人は普段は旅行嫌いなのだが、ダメもとで誘ったらなぜかOKした)
出発は夜8時。そう、この旅行は1泊1日の弾丸ツアーなのである!
ETCカードをセットし、料金所で止まる車を追い越し高速に上がる。
「はっはっは!愚民どもが!!」
わけのわからないテンションだったりする・・・

 途中、福山SAにて夕食(夜食な時間だが・・)尾道ラーメンを食べる。
まぁまぁの味だ。
余談ですが私は基本的にとんこつラーメンの地域に住んでいるので、ラーメン屋でラーメンと注文して醤油ラーメンが出てくると結構びっくりします・・

 日も変わり、瀬戸大橋を渡る。途中の与島PAで車中泊する。
与島のPAは24時間スナックコーナーが開いていたりと使い勝手の良さそうな PAと感じる。
海からの暖かい風が吹いていて、瀬戸内の温暖さを感じる夜だった。

 朝、6時に起床。明るくなって周囲が良く見えるようになってきたので展望台に上ってみる。昇り始めた太陽に瀬戸内の海が映えていい景色・・・

 四国本島に向けて出発。四国へは愛媛県の伯方島までは行ったことがあるが、本島には未だ行った事が無いのでドキドキ。
与島から本島へはすぐに着く。
坂出市から、丸亀市に向かう。道も良く、早朝ということで空いているのですぐに着いてしまう。
朝ご飯が食べれるとこがないかと丸亀駅に行ってみるが、どこも店が開いていない。
 
 結局そのまま金刀比羅宮(こんぴらさん)に向けて車を走らせる。
駅の近くの駐車場に車を止める。500円取られる。
まだ店が開いていない商店街を通り金刀比羅宮に向かう。

 本宮までは785段の階段を登って行かなくてはならない。
最初の100段くらいはお店が連なっている。けっこう早くから開いているみたいだ。
 通学途中の小学生とすれ違う。この階段を毎日上り下りしてるかと思うと、大変だなーってしみじみ思ってしまう・・
 途中のお店で冷たいお茶をもらい、ちょっと元気が出る。
しばらく登ると店もなくなりいよいよ本番という気がしてくる。
 あとはひたすら登るのみである。かなりきつい。
死にそうになりながら本宮に着く。眼下の景色を楽しみつつ息を整える。
落ち着いてからお参りをする。ご利益ありますように・・・

 ここからさらに583段上がったところに奥社がある。
本宮までの人がほとんどらしいがここまで来たからには行ってみようということになった。
 奥社までの道のりは静謐で清々しい。
しかしそんな雰囲気を楽しむこともできず、またも死にそうになりながら登っていく。
 やっとたどり着き、また座り込む・・・
息を整え奥社にお参りする。
 ここでおみくじを引くがあまり良くなかった。ちょっと残念。

 帰るときになって気づく。計1368段も下らねばならない・・・
途中、本宮でここでしか買えないという幸福の黄色いお守りを買う。
どんどん下り、行きにお茶をもらったお店で休憩する。
香川県名物のしょうゆ豆というのとたんきりというのをお土産に買う。
 ここのお店の人にうどんの美味しい店を教えて頂く。
宮武というお店と山下うどんというお店がお薦めだそうだ。
宮武の方は観光客がかなり多く常に行列と聞いたので、山下うどんの方に行ってみる。

 またしても余談だが、私は始めての土地でも迷うことなく目的地に着けるという能力がある。
 今回もその能力を発揮。道順を1回聞いただけのお店に迷うことなく到着した。
 しかし運が悪いという能力も発揮してしまう・・・
お店は定休日だったのだ!

 しかたなく近くにあったお店に入ってうどんを食べる。
「ぶっかけ」を注文。ちくわの天ぷらをとってお金を払って席につく。
正直あまり期待していなかったのだが、食べてみると美味かった!
とてもコシがあり、つゆも美味い。
 私は蕎麦好きなのでうどんはあまり好きではなかったが、その考えを改めてしまった。
一同大変満足で店を出る。

 次に向かったのは丸亀城。
近くの駐車場に車を止め、城内に入る。
天守閣に向かおうと城内を歩くと、ものすごい坂が見えてきた。
まさかとは思ったが、ここしか道は無い・・・
さっきこんぴらさんで階段を登りまくったというのに今度は坂である。
頑張って登って天守に着いた。
 天守は3層で階段はかなり急。
床も薄い板1枚といった感じで、高所恐怖症の気がある私にはちょっと怖い。
 天守からはため池がいくつか見え、地理の授業を思い出す。

 古本屋に寄りつつ次に向かったのは、うちわの港ミュージアム。
丸亀市は全国シェア90%を誇るうちわの名産地ということで。
うちわづくりの歴史や工程を紹介しているのがこの資料館らしい。
館内では実演も見ることができ、普及品から高級品までのうちわの販売もある。友人がうちわをお土産に買っていた。

 その後、再び瀬戸大橋を渡り与島へ。
フィッシャーマンズ・ワーフという所に行ってみる。
四国のお土産や海産加工物を売っていた。なぜか山口県萩より直送というコーナーもあったが・・・
 さらに丹波名物のポン栗も発見。私はこれが大好きなので即買い。
与島のPAでもお土産コーナーをのぞき、帰途に着く。

 来た時と同様山陽道をひた走り山口へ。
6時過ぎには山口へ戻ってきた。
徳山東インターで降り、周南市のジョリーオックスにて夕食を食べ帰宅する。

家に着くころには、みんなへとへとになっていたが充実した旅だったです。

                完