田原山   12月9日(日)    参加者7名                 (F・Y 記)


 今年も国東半島にある田原山(鋸山)に行って来た。昨年は雨やガスに見舞われてしまったが、今回はいい天気で昨年分を取り戻すほどの展望を堪能してきた。

 田原山はまさに鋸の刃のように岩峰が露出している山で、麓を走る国道10号線からもその特異な山容が見てとれる。登山道も起伏の多い岩稜歩きが続き、それがこの山の最大の魅力となっている。
 稜線の両側がスッパリと切れ落ちているような場所もあって、チョットしたスリルと大展望が楽しめる山なのである。
 登山口は田原山を南北に貫く「鋸山トンネル」の南側入口そばにある。ここには駐車場とトイレ、案内板などが整備されており、地元の愛好者の思い入れが伝わってくるようである。
                                    
 車道を横切って登山道に入ると植林地内のぬかるんだ登りが少し        岩稜を行く
続く。しかし岩尾根に出れば素晴らしい展望が待っているので暫くは我慢である。途中にある2箇所の分岐(尾根からの下山道と、途中の「囲観音堂」へ続く道)をいずれも右に取り、登り着いた小さな尾根を乗り越して斜面をトラバースすると展望の良い岩尾根(南尾根)に出る。ここから楽しい岩稜歩きが始まる。
 今回のように天候の良いときにはここから先の稜線歩きは本当に楽しい。遠く連なる大分や国東の山々を眺めながら、むき出しの細い岩稜を歩いて行くと、口では「オオ〜怖!」などと言いながらも顔には笑みがこぼれている。山登りはやはり天気次第だ。

 南尾根の先端からUターンをするように尾根を登り返していくと、右手に中空に飛び出したような「大観峰」の尖鋒が見える。この大観峰は非常に展望が良い。登ると目の前に広がる国東半島がまさに手に取れるようである。何時までも、この先っちょで風に吹かれて座っていたい気分であった。
 この先も主峰の八方岳や又覗き岩など展望の良いピークには事欠かない。本当に変化があって面白い山である。昨年は通らなかった「囲観音堂」の上の稜線も歩き、岩峰を上り下りしていくと前回下った下山道の分岐を見る。今回はここから右に道を辿り「熊野摩崖仏」に下る。車も一台を下山
       大歓峰を望む        口に迂回させてある。

 この分岐から先は岩が露出する場所もだんだん少なくなる。照葉樹林の茂る斜面を下ってゆくとやがて「熊野摩崖仏」に出る。岸壁に彫り込まれた大日如来と不動明王の姿を見上げ「よくぞあんな所まで掘ったものだ」と、ひとしきり感心してから参道の石の階段を下っていった。
 なお、山の上から下ってきても「熊野摩崖仏」の拝観料は徴収されるので、こちらを歩く時は準備をお忘れなく。

           
          南尾根からの眺望                           縦走路風景

                   
            岩稜が続く                            鋸の刃先(?)