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県庁‐‐‐椎ノ木登山口………あん部………一位ヶ岳山頂………林道(放送塔) 07:00(集合) 09:50 10:20 10:45 13:40 会山行としては久しぶりの一位ヶ岳である。この周辺も隣の天井ヶ岳や、白滝山から続く稜線の縦走など歩けば面白そうなのだが、山口から少し距離があるせいかなかなかその機会がない。この日は久しぶりに冷え込みの厳しい朝で、路面の凍結箇所もあるようなので、吉敷を越えずに小郡から美祢経由で登山口となる長門市湯本の椎ノ木集落に向かった。 一位ヶ岳は湯本温泉辺りからでも山頂は望める。しかし「豊田富士」とも呼ばれるその端正な姿を眺めるには、やはり豊田町側の一ノ俣周辺から一番である。ただ、こちら側か 縦走路越しに望む一位ヶ岳山頂 ら登る道は知られておらず(あるとは思うが)残念である。 湯本側の椎ノ木からの登山道は、以前からのよく知られた道である。ここからだと、ものの一時間程で山頂に立てる。今回はせっかく来たのだからと、山頂から南東に延びる尾根も歩いてみることにした。 湯本温泉の西方に放送塔が林立する支尾根があり、作業道が上の方まで付いている。この道に車を一台乗り入れておき、一位ヶ岳から縦走してここに下山する予定である。 椎ノ木集落の最奥の民家を過ぎると、県の天然記念物に指定されている『一位ヶ岳のベニドウダン』の標識が立っっている。5月頃来ると山頂近くで綺麗なベニドウダンを見ることができる。さらに林道を詰め、新しい堰堤上の広場に車を止め歩き出す。 登山道がある谷は植林が進み、雑木林は谷沿いに残るのみである。それでも雑木林に残るホソバタブやシロダモなどを見ながら登る道は楽しい。倒木でだいぶ荒れてしまっているが、沢には小さなナメ滝もあり気分を紛らわしてくれる。 登山口から30分ほどであん部に登り着くが、ここから左へまだ息の弾む登りが続く。あん部から上は雑木林となって明るい登山道となる。シロダモやタンナサワフタギ、リョウブなどが見られ、この時期にはシロダモの真っ赤な実が綺麗でよく目立っていた。肩のピークを越えて、最後のカヤトの斜面を登ると大展望の一位ヶ岳山頂である。まさに日本海から周防灘まで見晴らせる。山口県の西半分は見えているような感じがする。ただ、この日は風が強くてやたらと寒かった!。数日来の風邪を引きずっている私には特につらく、早々に尾根の縦走に出発した。 この山頂から南東に続く尾根には登山道と呼べるほどのものはない。ただ、豊田町と長門市の市町境なので、ハッキリした切り開きと踏み跡はある。もっとも、この辺りに多い鹿道ともなっているようなので、歩く際にはダニ対策を忘れてはいけない。 山頂直下を登る 山頂からまずは東へ向かって下り、途中の500mピークで右(南東)に向きを変える。山頂から少し下ると、植林地や高い雑木林に囲まれてしまい展望はほとんどない道である。切り開きと境界標はあるが、屈曲点では迷いかねないので読図は必要である。 南東尾根上のいくつかのピークを越えて行くと、やがて道の左側は背の高いカヤトに囲まれた若い植林地となる。鹿の害を防ぐためだろう、境にはネットが張り巡らしてある。麓から見るとこのカヤトの原が展望が良さそうで、快適な縦走路に見えたのだが、実際にはカヤトは背丈を超えており、なかなか展望もままならなかった。 やがて小さなテレビ中継塔が立つゆるやかなピークに辿り着く。ここが放送塔の立つ支尾根が分岐するピークだが、まだ支尾根は下らずに少し先のあん部まで歩く。 このあん部には尾根を越す古い峠道が残っている。一ノ俣側の資料に、この尾根を越す古い街道「長府街道」の事が記してあったが、位置から考えてこの道がそうかも知れない。とすればここが『花瀬峠』と呼ばれた場所なのだろうか?。 ![]() ここから峠道を湯本側に辿る。よく踏まれた道は、水平にトラバースして後戻りをしていく。やがて放送塔の立つ支尾根が派生する地点に着くが、道はここから北側の谷を下っている。 そのまま道を辿っても、先では植林地の中をトラバースして林道に出るのだが、ここからは支尾根上を辿る方が歩きやすい。支尾根を辿るとすぐ小さなピークがあり、ここに円いアンテナが立っている。その先は尾根上に作業道がついているので楽勝である。 向津具半島・日本海方面 この支尾根のピークからは、歩いてきた縦走路越しに一位ヶ岳山頂が望まれる。円錐形の山頂の手前に縦走路が連なり、延々と歩いてきたという達成感に浸ることが出来る。 あとは尾根の作業道を下り、林道終点に出て林道を車まで下るのみである。歩いてきた縦走路を眺めながら、あれこれ話しつつ歩いて行くとすぐに車まで着いてしまう。 林道脇に見られたタブノキの赤茶色の冬芽が陽光に輝いて綺麗だった。 (F.Y 記) ![]() 一位ヶ岳 ルート図 地図の制作にあたっては 国土交通省国土地理院 発行の2万5千分の1地 形図を使用しました |