寂地山・雨の花紀行                6月23日     参加者5名


 寂地林道……東谷取付き……二俣……縦走路(稜線)……吉和冠山……寂地林道
  09:05      09:35     09:55     10:55       12:40    15:30(推定)


モクレン科の花 雨に咲く花、オオヤマレンゲを求めて寂地・吉和冠に出掛けた。オオヤマレンゲはモクレン科の樹木で、径10pほどもある純白の花を咲かせるのだが、如何せん梅雨のまっただ中!、雨に濡れずにこの花を見ることは難しい。
 去年も書いたが「雨にはオオヤマレンゲがよく似合う!」ということである。
 今回の山行はルート選定に凝って、寂地林道からの登山道途中で東谷(登山道が大きく左へ曲がる所の沢)へ入った。あとは沢沿いに
稜線の縦走路を目指す計画である。                      深山に咲くオオヤマレンゲ

先が見えない・・・

 沢には大岩が積み重なり、それらを乗り越えながら奥へ進むと10分で沢の二俣に出た。左は寂地山頂に直接突き上げる沢である。我々は右の沢を辿るのだが、沢は岩場で取付きにくそうだったので中間の尾根を登ることにした。
 この尾根が結構急で木々に掴まりながら登る。途中で沢に降りるつもりで覗いてみるが、なかなか良い下降点が見つからない、そうこうするうちにかなり高くまで登ってしまった。ようやく降り立った沢は夏草に覆われ、ワサビ田の跡があった。標高は1200m位だろうが良くもこ
     東谷上部風景     んな所まで通っていたものだ。

 明日はどっちだ! しばらくワサビ田の跡を辿るように沢を遡り、最後は少し右(東)に振るように登って行くと平坦な地形となった。登りついた所は、主稜線から南へ派生しているなだらかな支尾根の標高1270mあたりと思われる。
 あとはコンパスで進行方向を確かめながら稜線の縦走路を目指す。周辺には下草もなく以外と歩きやすかった。やがて行く手にササが密生してきて、それを掻き分けていくとヒョッコリと縦走路に飛び出した。沢の入り口から1時間ほどたっていた。やれやれご苦労様!!
                                                 しばし休憩!
 その後はルンルンで縦走路を辿る。時に雨がぱらつく天気ながら結構登山者ともすれ違う、みんなオオヤマレンゲが目当てなのだろう。この山域のオオヤマレンゲは吉和冠の肩から山頂にかけて多く見られるが、縦走路途中の山口県側にも生育している。
 今日辿ってきたルートの途中(尾根に登ってから)にも小株のものが見られたので、周辺の山中に散在しているのだろう。

花名「鍾馗蘭」 はその姿から 縦走路を歩いていると先頭から「コレ何ですか?」と声があがる、見るとショウキランではないか。「オオ〜!ショウキランだ、ラッキー!」と単純に大喜びをした。
 ショウキランはラン科の腐生植物で淡いピンクの花が美しい。名前のように逞しささえ感じさせる姿をしている。簡単に見られるものではないので見つかると幸せな気分になれるが、今回は嬉しいことに3ヶ所で見ることが出来た。やはり日頃の精進のせいだろう。

 気分良く歩いて吉和冠に到着。山頂は大勢の登山者で賑わっていた。目的のオオヤマレンゲは昨年ほどではないが其処ここで見ることができた。いわゆる裏年というものに当たるのだろうか?。例年なら一緒に見られるサラサドウダンも全然見られなかった。やはり今年は少し季節が違っている。
                               (F・Y 記)
   華麗なショウキランの花


       
        ミヤマハハソ            ツクバネソウ             コアジサイ


 
                                     地図の制作にあたっては国土交通省国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用しました