後立山/唐松・五竜・鹿島槍 夢遊歩記 8月1日〜4日   参加者2名

と  き : 8月1日〜4日

あ  し(往)1日/湯田温泉→小郡→広島→名古屋→松本→白馬→八方→八方池山荘
       (復)4日/大谷原→薬師の湯→大町→松本→名古屋→広島→小郡→湯田温泉

あゆみ : 2日/八方池山荘→八方池→唐松山荘→唐松岳→唐松山荘→五竜山荘
            05:20     06:15   08:40    08:55  09:05/09:35  12:10
       3日/五竜山荘→五竜岳→キレット山荘→吊り尾根出会→鹿島槍北峰→
            04:23    05:28  09:37/09:55    11:28     11:37/11:47
                          →吊り尾根出会→鹿島槍南峰→布引山→冷池山荘
                               11:55    11:37/13:15  13:50    14:45
       4日/冷池山荘→爺岳の分岐→高千穂平→西俣出会→大谷原
             05:43    05:58      06:50   08:30/09:00  09:40

かんじ
双似峰の美しい鹿島槍 「今年の夏山は仕事で行けないかも知れない」と、云っていた I さんに夏休みがとれ、急遽鹿島槍に登ることになりました。計画はすべて I さん、私は切符を手配しただけでした。例によって山とはあまり関係のないことの羅列です。

*乗り継ぎ
 朝5時半に家を出て、JR5本、バス1回、リフト3本、都合9本を乗り継いで、ようやく八方尾根中腹にたどり着きました。それでもまだ15時前、尾根散策には充分の時間がありました。                                         【鹿島槍ヶ岳を望む】
 反省点2件、「のぞみ」への乗り換えは、新神戸で(レールスター指定席は横4席、のぞみは横5、スピードは同じ、指定料金割安となる。)また、白馬迄行って、オリンピックのジャンプ台を見ておくべきでした。

*花散策
 リフトに乗っていると、ピンク色の花が沢山咲いて足下を通過していく、何という花だろうと思いつつリフトを降りた。其処にタイミングよくカラーコピーされた花の一覧(A42枚、60種、200円)を売っていた。「オー、これこれ!」と手拍子で購入。これが役に立ちました。
 尾根を散策して30種位の花が確認できました。リフトの下のピンク色の花は「しもつけ草」でした。散策後、山荘のバルコニーで、涼風に吹かれ、山の景色を眺めながら飲むビールは、最高でした。

*唐松岳
 朝、山荘を出るときは山頂は雲の中、いやな予感を感じながら歩き始める。八方池までは緩い傾斜のお花畑、素晴らしい散歩コース。そうとう昔の娘さんが「1分歩いて、10分休むの」と言ってのんびり歩いていました。
 しばらくして傾斜がきつくなる頃、ガスで何も見えなくなりました。そして、道が狭く離合しにくい所で中学生の一団に出会いました。霧の中からピョコピョコと出てきては消えていく、「こんなのに、鎖場であったらかなわんね!」などと話しながら10分程待ちました。
 霧の中でも、ちんぐるま、いわかがみ、しなのきんばい、が同時に咲いている所もあって退屈はしません。でも、唐松山荘は霧の中、唐松山頂も登ったと云うだけ。次の期待は雷鳥!でも、会ったのは、いわびばりらしきもの1羽のみでした。
 そして参考までに、八方池山荘の弁当;コンビニにぎり2ケ+おかず少々=1250円

*五竜岳山荘
 濃いガスの中、もう少しで山荘という所でとうとう強い雨となった。やむなく雨具をつけ5分ほどで山荘についた。本日はこれで休養。
 外は強雨、蚕棚の下段、7.5畳で8人の収容、まあまあ余裕がある方。同宿者と雑談したり、微睡んだりで時を過ごす。「この調子なら五竜にだけ登って、尻尾を巻いて遠見尾根を下ろう」と話をして眠りについた。

*五龍岳
 夜半前、ふと目が覚めてすぐ側の窓をそっと開ける。「やったあ」風はきついが私にも見える満点の星、これで鹿島槍までいける。
 翌朝4時起床、20分後には出発、しかし、五竜の8合目辺りで日の出を迎えた。茜色の空が一瞬にして、黄金色に変わる、何度見ても感動します。
 五竜山頂からの360度の大パノラマ。妙高、戸隠辺りが頭をのぞかせる一面の雲海の信州側、剣の山腹に五竜の陰を落とし、まだ暗い黒部谷。圧巻はやはり、剣、別山、立山、槍穂高は遠い。そして、すぐ間近にこれから登る鹿島槍。

*八峰キレット
 五竜を下りはじめて15分程して鎖場となった。恐ろしいと思う所はなかったが、キレットを通過するまでに鎖場40カ所、梯子10カ所程あったような気がする。ルートの全てが岩と石道で、それなりの集中が必要でした。
 今回一番懸念したのが危険場所での対向者とのすれ違いでしたが、幸いにして1回だけでした。後は飯バテ、五竜山頂であまり食べなかった I さん、時々足が止まり始めました。急遽休憩しエネルギー補給。
 それにしても、彼の取った物は1分チャジャー、体内酸素増強剤、スキンミルク、バナナ、梅酢、ポカリスエット、私の頭に無いものばかり。私と言えば氷砂糖、羊羹、ビスケット、水でした。

*鹿島槍ヶ岳
 キレット山荘を過ぎて急な登りを梯子と鎖で、結構長いトラバースを鎖の補助で通過すると、きついが安定した登りが続く。黒部川からの風が心地よい、1時間ほどで吊り尾根に着いた。鹿島槍北峰へは5分程で、無人。五竜は雲で頭が切れ、立山、剣はやや霞んでいました。
 吊り尾根は遠くから見るとなだらかに見えるが、道は案外起伏があります。30分程で鹿島槍南峰に到着。今回の目標の山、まずは感激。12時を過ぎているため何となくガスリ気、味仕方のないところ。
 強飯よりもっと硬い弁当を止めて、湯を沸かしカップヌードルを食べるが味が少しおかしい。「疲れてると塩っぽく感じるのかな?」と I さん。うーん、これはポカリの味。そう、 I さん提供の水にポカリスエットが入っていたのでした。それでもごわ飯よりもずっと美味くたいらげました。

*冷池山荘
 鹿島槍からの下りの道が布引山を越えて稜線上にくっきり見え、こういう尾根歩きは又しばらく出来ないなと思いながらゆっくりと下りました。森林限界のすぐ上に小さなキャンプ場があり、十数張りのテントがかたまってありました。指定されたテント場は少ないようです。
 樹林帯に入ると直に冷池山荘でした。小屋は内外共人で溢れかえり、何事があったかと思うほどでした。受付をし、指定された蚕棚で本当にびっくり、一枚のせんべい布団に3人寝ろとのこと。エ〜ッ!、どうやって!。
 幸い隣となりに少しづつ詰めてもらい、ようやく仰向けに寝ることが出来ましたが、汗と化粧と人いきれとで何とも暑く、誰かが「まるで奴隷船か蟹工船だ」と言っていました。7月末と8月始めの土日はこんな物かも知れません。
 蛇足。冷池(ちべたいけ)は何処かと聞いたところ「小屋の隣に5m程の黒い水の溜まったところ」とのことでした。

*赤岩尾根
 小屋をでて15分ほどして、爺岳の分岐から一挙に下る。赤い崖石で滑りやすく、雨の日には下りたくない道である。左に鹿島槍の双耳峰が木の間隠れに見えもするが、そのうち深い樹林帯にはいる。あとはただ下るのみ。
   3時間弱で堰堤に着いた。谷川の水で顔を洗う、何ともいえない満足感。あと40分歩いて下界へでる。 この後は、例によって温泉、ビール、蕎麦、JR。予定どおり帰りました。全ての計画立ててくれた I さんに感謝。
                                              以上 (Y・S記)