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災害時における湯田地区の被害想定


 「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川・・・」というのは、のどかな里山の風景を歌った文部省唱歌ですが、そんなふるさとの山が崩れたり、川が氾濫して、大きな災害が起こることがあります。

昨年の7月には山陽小野田市の厚狭川が氾濫し、一昨年の7月には防府市で大規模な土石流が発生して、ともに大きな被害が出ました。いずれも梅雨前線による集中豪雨が原因でした。

そこで、湯田地区で発生するおそれのある災害について、公的機関の資料等をもとに調べてみました。

〇湯田地区の水害予想

山口市でも1日の総雨量が270oを超えると椹野川が氾濫すると予想されています。

平成7年に、山口市徳地で284oの雨量を観測していますから、湯田地区でも川が氾濫するような豪雨が降る可能性はあります。

椹野川が氾濫すると、湯田地区では、湯田中学校付近まで水没し、土地の低いところでは水深が1m近くになると予想されています。そうなると、多くの家屋が床上浸水し、自動車も水につかって使えなくなる被害がでます。

水の氾濫には「外水氾濫」と「内水氾濫」があり、河川の水が堤防を越えてくることを外水氾濫、河川には関係がなく、水路で十分な排水ができないために、水があふれることを内水氾濫といいます。

椹野川の氾濫は外水氾濫になりますが、湯田地区は土地が平坦で、雨が降ると、決まったように水のあふれる水路がありますので、豪雨のときには内水氾濫の危険もあります。

〇湯田地区の土砂災害予想

湯田地区の北西部には山がありますが、多くの場所が県の指定する急傾斜地になっており、その中に、土石流の危険箇所に指定されているところがあります。

土砂災害は地形によりますので、平野部で発生することはありませんが、規模が大きな土石流が発生すると、大量の土砂が平野部まで流出することがあるので、少し距離があるといって安心はできません。

山崩れや崖崩れのことも考えておく必要があります。

〇山口市の震災被害予想 

これまで地震の発生が少なく、安全な地域と言われ続けた山口ですが、最近の調査によると、山口市から宇部市にいたる大きな断層が発見されました。この断層は椹野川に沿っているので、「椹野川構造線」と呼ばれています。

「構造線」というのは、断層の両側の地質が異なるものを言いますが、この椹野川構造線は断層を境に、地層が約2・5kmも横にずれていることが確認されています。

また、仁保川断層、木戸山西方断層、山口盆地北西縁断層、吉敷川断層、宇部東部断層の5つが新たに見つかり、これまで知られていた大原湖断層と下郷断層を合わせて、山口盆地には7つの断層があることが分かっています。

平成22年6月に内閣府がまとめた「都道府県別地震被害想定概要集」等によれば、宇部東部断層と下郷断層を震源とする地震の規模は、マグニチュード7・0、最大震度は7で、山口市の被害予想は次のようになっています。

死者数  381〜430人

負傷者数 2387〜2643人

揺れによる建物全壊数 6344

揺れによる建物半壊数 16572

また、山口盆地北西縁断層を震源とする地震は、マグニチュード6・6、最大震度は6強と想定されており、前述の被害予想と同程度の被害が出ると想定され、総被害額は前者が2兆5千億円程度、後者が1兆5千億円程度と予想されています。

阪神淡路大震災(マグニチュード7・3 震度7)は、人口の集中する大都市で発生したため、死者数は6434人に及んでいますが、その80%にあたる5000人は倒壊した木造家屋の下敷きになって死亡したと言われています。

倒壊したのは1982年以前に建てられた木造軸組構法(従来構法)の木造住宅で、建築基準法が改正された1983年以降の建物は倒壊が少なかったと言われています。

〇自主防災組織

災害が発生した場合には、消防などの公的機関が救助活動にあたりますが、大規模な災害では、交通や情報の遮断によって救助が遅れます。また、人員や装備が限られているため、短時間で救助を終えることもできません。

阪神淡路大震災も活断層による直下型地震でしたが、このとき、家屋の倒壊による生き埋めや建物に閉じ込められた人のうち95%は、自力または家族や隣人に救助され、消防などに助けられたのはわずかであったという報告があります。

このような事実から、災害が発生したとき、まず、自分のことは自分で守る『自助』、隣人どうしが連携して助け合う『共助』の2つを徹底することが重要であるという認識が高まり、地域住民による自主防災組織の編成が全国的に進められています。

自主防災組織は、住民が防災に関心を持つことと、役割分担をしながら近所で協力し合うことから始まります。

昔から「備えあれば憂いなし」といいます。町内会などで行われる自主防災組織立ち上げに、ご理解とご協力をお願いいたします。



 
   
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