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モクレン通信

1998年10月vol.8

だし今回は、「モクレンの木からは、たくさんの葉が落ちてきます。不思議な形をした実が落ちてきます。」
というお話を書こうかと、たらたら文字にしていたら、
なんだか“落ちる話”ばかりで受験生にしてみれば縁起でもないや、と、木は落とすばかりではないはず。
他に考えてみようと思いました。
すると…

  幹…伸びる   枝・葉…広がる   花・葉・実…落ちる

上下左右に、なんてバランスのいい仕事をしてるんだろうと感心させられました。
改めて“木”という漢字にも納得しました。
“人”はというと…地面にふんばると上に進む道しかありません。
或いは怖ろしいことに、だらーっと地面をはっていくか。それは嫌だな。
地面にふんばってまっすぐつき進むの方が断然いいな。
それなら、縁起よくするために密かに書き順を変えてみてやろうか、↑人↑
それなら方向に選択肢のある“木”を羨ましく思えますが、悩んでも迷っても結局はただ一つ。
そう思うと“人”、それはそれではっきりしていてさっぱりしていて有難いのかもしれません。
いずれにしても、木も人も存在する以上、それぞれに何かを任されている筈です。
ふんばる場所、そしてそこから伸びていく道があるはずです。
(ところで私はもうそれを見つけたかな。それともまだなのかな?!)
一人の大人としての私は、
できる限り子供たちに“ふんばれる場所”の手掛かり(足掛かり?)になるようなものを与えてやれたらな、
あれっもしかすると、こんなエラソーなこと言ってるけど、私の場合、子供たちから与えてもらっているのでは…
などと考える秋の夜長なのでした。