日本語の母音の視覚化


 日本語の母音には、a,i,u,e,o,の5つがあります。
母音の特徴
唇を特に丸めない、大きく開いた、奥よりの非鼻母音。
平唇の、閉じた、前舌の非鼻母音。
平唇の、閉じた、中舌か、奥舌の非鼻母音。
平唇の、中ぐらい開いた、前舌の非鼻母音。
円唇の、中ぐらい開いた、奥舌の非鼻母音。

 以下はソナグラムで日本語の母音を表したものです。

 ソナグラムとは、音声信号を周波数分析し、その結果をある方法で2次元表示した図のことで、サウンド・スペクトログラム、または声紋などとも呼びます。横軸に時間、縦軸に周波数をとり、音声信号のその時点、その周波数の勢力をカラーまたは濃度で表現しています。



あいうえお(モノクロ)



カラーヴァージョンもどうぞ。

あいうえお(カラー)



 
分析結果

 横方向に黒く帯状に連なっているのが、フォルマントである。母音により、その周波数が変化し、図としては、縦軸方向の位置が上下していることがわかる。

   「あ」・・・1087Hz
   「い」・・・2843Hz
   「う」・・・2035Hz
   「え」・・・2425Hz
   「お」・・・3289Hz

 フォルマント周波数は、声道の形に対応して変化し、音韻の違いとして知覚されるような音色の差を生ずることになる。