いよいよ親の住む山口を離れ第二の故郷の大阪での一人暮らしがスタートしました。まず最初は中古自転車を購入して通学や買い物に使ってました。
最初に普通免許を取得し続いて中型二輪免許を門真の自動車学校にバスで通い取得。先生の後ろにタンデムしてのスラロームがやたら怖かったのを覚えてます。
まずロードパルを購入。これは自転車にエンジンがついたようなすご～くお粗末な原付だった。
２台目としてスカイを購入。真っ赤なかわいいスクーターだった。社会人の一年目まで乗ってました。
バイトで中華料理店での出前の配達をカブとパッソーラでやっていた。カブは片手で出前箱をさげて、ロードパルはステップ部分に箱を置いて配達してました。その２台で同じ下宿の友人と競いながら暴走してました（汗）。カブもレッグシールドを擦りながらバンクさせてコーナリングしてたりして車とぶつかりそうになったことも何度もありました（反省）。過激な走りで出前の早さに定評があったがお客さんの家について玄関で出前箱から取り出したラーメンのスープがほとんどなかったなんてことも数回ありました、その時にはかなりあせりました。ラーメンにラップをうまくつけることが出来るようになったけどあまり意味ないよね。
いよいよ最初の中型バイクを購入することに・・・大学から近いところにあったカワサキのショップに自転車で通うようになった。現金では無理なので親に保証人になってもらい初ローンでＺ４００ＦＸ（Ｅ３）を購入。このバイクを使って山口に最初に帰ったのは下の道だった、まだ高速怖くてすぐには使えなかった。帰ったのも購入から一月くらいだったため親にもかなり心配された。
バイクは下宿には置くところがなく同じ下宿の友人（同じバイト）と一緒に駅近くに車庫を借りた。通りからは見えないが人が自由に出入りできるために友人のバイクはいたずらされたこともあった。幸いにも僕のバイクは何もされてなかった。その後同じバイク屋のお客さん６人と一緒にシャッター付きの車庫を大学の近くに借りた。安心感はあったけど狭かったので奥に止めたら一台バイクを動かして出すのが面倒くさかった。おまけにドカティのようなお高いバイクが２台くらいあって動かすのがこわかった。
Ｚ４００ＦＸは最初はなんとフロントもリヤもガードを付けていたすげ～ダサいバイクだった。いつの間にか峠に走りに行くようにもなりガードがバンクしたときに危険なので外すことになった。
しかしガードにはかなりお世話になってた、なかったらきっとボロボロになっていたはず・・・。友人はスーパーホークⅢだったがこいつもやたら転倒の多い奴だったが、転倒するたびに上のレベルにあがっていくなんて言ってバイク屋のお兄ちゃんに呆れられてた。
ＦＸは徐々にタンクなどシールだらけになっていった。一時期はアラレちゃんの大きいステッカーも貼ってあったね。ステッカーを貼るのは現在のバイクでも変わってないけどね。
一年くらいしたらＺ４００ＧＰが発売になりど～しても欲しくなりＦＸを下取りにだしてローンも組み直して購入赤と黒があったが、ＦＸの時にも欲しかった赤を買った。このバイクとの付き合いは社会人２年目くらいまで続いた。とても乗りやすいバイクでお気に入りだった。ＧＰに付けていたシングルシート風のシートは雨の中愛知の中部Ｍｒ．ＢＩＫＥまで走って買いに行きましたね。
ＦＸの時と同じく峠にも走りに行っていた、走り屋が多くてよく事故が起こってた。箕面の北摂霊園へ続く里山の峠がたまり場で途中にはお猿さんの沢山いる休憩所もあったねココにはＧＰの時に同じバイク屋のお客で小原君という年下の子と走りに行ったことがあるけど、初めて出会ったバイクのセンスの良さを感じるバイク乗りだった。センスの良さっていうものは生まれつきのものなので努力しても得ることの出来るものではなく僕の場合はかけらもないので経験の積み重ねでなんとか現在も走っています。
あとココには後に有名なワークスライダーになる大島君（大島　正選手）と宮城君（宮城　光選手）が走ってました。大島君は黄色いヘルメットがトレードマークでやたらバイクを扱うバランス感覚がよくてすばらしい走りだったし、目立つのが大好きでギャラリーがいるとよくウイリーを披露してくれましたね。宮城君とは大型の試験の時も一緒だったりして朝連に行くと車が少ないということで彼も走りに来てました。大型の試験では抜群にうまかったのですが彼でも７回くらいはかかってました。でもうまいのには訳があったんですがこれは内緒にしときます。今では指導なども行う立派な大人になってますので。
しかしきっと彼は僕の顔は覚えてはいても名前はとっくに忘れてるでしょう。最後に一緒に走ったのがモリワキ入りしてまもなくの頃でした。前を走ってと言われたけどドン亀の僕は遠慮しておきましたよ。
大島君はまずＢＥＥＴ入りしてその後ホンダワークスで走って８耐でも素晴らしい成績を残しましたが、練習中？にサーキットで事故のために他界してしまいました。とても残念でした。一緒に走った小原君も筑波を走るノービスライダーだったけど僕が社会人になった頃に事故のため他界してしまいました。好きなバイクだからこそバイクでは命を落として欲しくないね。
僕もこの時代に鈴鹿と中山のライセンスを取って鈴鹿はスポーツ走行だけで中山の草レース（この言葉はふさわしい）出てました。後輩の運転でレンタカーを借りて朝早くから出かけてました。まあ大した腕でもないので出走バイクのいつも中ほどを走ってましたね。でもサーキットは思いっきり走れて気持ちいいですよ。
中山の狭いコース（今は多少広くなった）に宮城君はモンスターを持ってきて走らせてたこともあったね。仲間内ではサーキットで会うと対応が冷たいよって話だったけど、話どおり愛想のない対応を受けたね。二輪界のスパールーキーって扱いでスター状態だったのでああなってもしかたないのかと思ってました。
ツーリングといえば最初が鈴鹿まであとはバイク屋のツーリングで三方五湖のレインボーラインなんかが思い出されるけど大人数での行動が苦手な僕はソロで観光なしで目的地まで突っ走ることが多くてツーリングという言葉とはあまり縁がないかも。
この頃好きだったライダーには堀ひろ子と三好礼子がいたね、ひろ子さんには東京モーターショーに行ったついでにショップにおじゃましてサインを頂き握手をしてもらい大満足でした。その４年後の１９８５年にたぶん病気？で他界されてショックを受けたのを覚えてます。とても背が高く綺麗な女性というイメージでバンビーンやミュンヒというような大型バイクに颯爽と乗ってる姿はかっこよかったね。レースにも４耐にも参加されてた。最初にレースに参加した女性ライダーかな？
礼子さんは日本一周したあとにバイクジャーナリスト的なお仕事をされていたけど再婚されてから苗字も変わり、その頃から彼女への興味も小さくなっていった。しかし彼女もかっこよかった～。なぜか男性ライダーでかっこいいって思える人はすぐには思いつかないな～、しいて言えばキヨさん徳野さんかな。
マンガでは週刊プレイボーイに連載されていた”ケンタウロスの伝説”が大好きで今も単行本をもってますね。現実にあるクラブだということは後になって知ることになる。ＴＶドラマでは海外のもので”白バイ野郎　ジョン＆パンチ”が放映されてめちゃファンになり後にＣＨＰのクラブに入ることになった。日本の白バイもそれなりにかっこいいとは思うがチップスにくらべれば比ではない。しかしクラブに入りながらも実車を持っていないのでＣ型のカワサキのポリスを持っている知り合いによく買うことを急かされる。しかしお金がないんだからしかたないよ。現行の車両がＢＭＷになっていてそちらにも大いに興味ありのモンモーです。
用品屋や大きなバイク屋も沢山あって暇を見つけてはショップ回りをしていたのが後にバイク用品店に勤めるきっかけになったと思う。南海部品の梅田本店は今のようなビルではなく平屋の小汚いショップだった。用品も思うような商品がなくて尋ねると”そんなのないよ”くらいに軽く流されたが後に南海の定番になったシューズパットはまさしくそのときに僕が欲しかった商品だった。この頃たしかコミネにはその商品もあったと思う。南海本店はあまり若い店員のいないショップだった、箕面店はカー用品も一緒に扱っていて本店とは違い若い店員さんばかりだったね。
レーシングワールド、サイクルワールド、中部Ｍｒ．ＢＩＫＥ、ＲＳタイチ、月木、ＢＥＥＴ、ミスターヒロ、プロショップＫＩＹＯ、モリワキ、いろんなショップにいったな～。
ＧＰにつけていたマフラーはダイシン製だったけどダイシンの吹田？のショップに直接買いに行って購入、お店のお兄ちゃんが送りますよと言ってくれたのに早く取り付けたくて身体に縛りつけてすごい格好で持って帰ったのを覚えています。初めてつけたマフラーを傷だらけにしながら装着しましたね～＾＾
バイクで海に行くことも多くて夏には後輩を乗せて須磨海岸まで行って後輩は泳ぎ僕は日光浴してたっけ。あと六甲山にもよく走りに行ってけど有名な片山選手が走っていた道は二輪事故多発で走れなくなっていて裏六甲と言われる道を走っていました。かなり狭くて危険な道でした。
この頃乗りたかった大型バイクはバイク屋のお兄ちゃんの乗っていたＣＢ９００ＦボルドールⅠで真っ赤なカッコイイバイクでした。いつかは僕も大型バイクと思いながらたまにまたがらしてもらってました。そのお兄ちゃんのトレードマークを使わせてもらって勝手に僕のトレードマークにしてしまっています。ヘルメットには自分でカットしたステッカー、ツナギには背中に大きく革で貼り付けてます。その影絵のような形が家の家族だった愛犬クラッチに似ていたために人に聞かれると家の犬と答えるようにしています。本当はキタキツネらしいのですが・・・。
そのお兄ちゃんには色々とお世話になりレースに出るのも反対されたりしたけど、いざ出ることが決まったらアドバイスを自分で出来ることはするようにとメンテのことも教えてもらった。今のバイク乗りモンモーに大きい影響をあたえた人物です。
大阪の街を走っていると違法駐車も多くて危険なことにもよく出会うし、特にタクシーのマナーが悪くバイクをほとんど無視して走行しているのでかなり注意して走らなければならなかった。横から抜かして前へ出るとその後をしゃかりきになって追いかけてきて抜き返すタクシーもいたね。信号待ちでは山口のドライバーのようにノロノロとしていたらホーンの荒らしは必至です。田舎は多少緊張感に欠けるドライバーが多いような気がするのである意味危険ですね。
未だに未熟なモンモーですが一度ジムカーナの練習に行った事があって、こんな機会が多くあるとみんなの腕が上達して運転もうまくなり事故回避にも役立つのではと思ったがあまりますが、そんな機会にも恵まれず残念です。あとトライカーナもおもしろそうですよね、飛ばして走るようなのは大型でアクセルをひねれば誰にでも出来るけど、より低速でのアクセルワークやブレーキ操作が確実にこなせる人が本当にうまい人って思いますね。そのほうがかっこいいよね～。
映画では”汚れた英雄”なんてあったね、すっげ～ストーリーだった気がする。とても印象に残っているのは草刈正雄が自宅内のプールで裸にうつ伏せに浮かんでお尻を見せてるシーン・・・第二のＭ君と「桃桃～桃を浮かべて」なんて笑い話をしていましたね。